百万の手 の商品レビュー
ドラマ化してほしい。
全体の物語設定に圧倒された。
確かに読み進めている時、表現や流れに違和感を感じた処もあったけど、題材や結末に持って行く処はこういう狙いがあったのか、と感心させられた。
脚本と演出でとても見ごたえのあるドラマになると感じた。
是非ともテレビで観てみたい作品だと思う...
全体の物語設定に圧倒された。
確かに読み進めている時、表現や流れに違和感を感じた処もあったけど、題材や結末に持って行く処はこういう狙いがあったのか、と感心させられた。
脚本と演出でとても見ごたえのあるドラマになると感じた。
是非ともテレビで観てみたい作品だと思う。
サトウ
しゃばけシリーズか…
しゃばけシリーズから入ったので 普通の設定になんか新鮮。友人の死因を探るミステリーテイストのお話デス。主人公の男の子2人のやりとりが妙に可愛くてよかったです
文庫OFF
どこかで見た名だと思…
どこかで見た名だと思ったら、しゃばけ、のシリーズを書いてる作者なんですね。全然イメージがなかったから名前見てもピンときませんでした。 不審火で死んだ友人の事件を追ううちに、主人公夏貴も含め、周りの者たちが巨大な陰謀の真っ只中に放り出されてしまう。当初自分は事件を追う側、第三者的な...
どこかで見た名だと思ったら、しゃばけ、のシリーズを書いてる作者なんですね。全然イメージがなかったから名前見てもピンときませんでした。 不審火で死んだ友人の事件を追ううちに、主人公夏貴も含め、周りの者たちが巨大な陰謀の真っ只中に放り出されてしまう。当初自分は事件を追う側、第三者的な位置にいた夏貴が事件を追うにつれて分かってくる真実によって、いつの間にか中心人物となり命まで狙われる。将来的にありうるかもしれない少し恐いテーマを核に持ってきてあり、そこに交わる人間関係が良い。東素敵。
文庫OFF
主人公は14歳の中学…
主人公は14歳の中学生の男の子。その親友が焼死してしまうが、形見の携帯電話に現れる。ホラーかと思ったら、火事の謎解きが始まり、ミステリーなのね…。エピソードに消化不良なところがあった感がありますが、面白いとは思いました。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
オープニングからすると暗鬱な話になりそうと警戒しながら読んだが、けっこうあっけらかんと進み、ジメジメしなかった。それは夏貴の、なんやかんやいいながら前向きである強さと、ひねくれてなさと、前半の半ファンタジーっぽい相棒のおかげだろう。 真犯人はこの人だけやろうと、ほぼ見当をつけてたが証明はできなかった。動機もわからなかった。まさかそんな壮大な動機やったとは。ま、ただの自己満足やけどね。 「百万の手」とはどういう意味か。なかなかに恐ろしい。そして現在を表してもいる。 ■簡単な単語集 【赤木/あかぎ】四神病院の医師。 【東省吾/あずま・しょうご】夏貴の母、彌生の婚約者。六本木や渋谷でホストクラブやキャバクラを経営しており派手くるしい。根性の悪いシェパードのような顔をしている。夏貴の第一印象は悪いが、おそらく頼りになる大人だと言える。早いうちに秘密をバラしてもいい人物のような気がする。 【泉/いずみ】柴原の妹。離れて暮らしている。 【市川/いちかわ】同級生。 【内田/うちだ】担任。数学教師。 【大竹/おおたけ】四神病院の病院長。三十八歳。前病院長の息子で他の病院で修行していたため地元の事情をよく知らないのに権威を保つため偉そうにしたがるタイプ。 【音村夏貴/おとむら・なつき】→夏貴 【音村始/おとむら・はじめ】夏貴の父、彌生の夫。故人。 【音村彌生/おとむら・やよい】夏貴の母。夫の死後、夏貴に異常な執着を見せるようになった。 【小畠/おばた】四神病院の看護師長。 【景山/かげやま】同級生。火災現場で不審な人物(たぶん男)を見かけたと言う。 【和美】戻ってくるという話を両親がしていた、正哉の妹。死んだと言われている妹の菜々子との関係は? 【片岡家】片岡和美、父・片岡和美、母・片岡明子。 【看護師】おおむね皆情報通。 【クローン人間】ここはネタバレ項目。ン十年ずっと考え続けてきてること。人類はこれまでの歴史上、できそうと思われる科学技術の進展を止めたことがない。どれほど問題がありそうでも誰かが実行してやがて普通の技術になっていく。クローン人間は(それが本当に可能なのなら)いつか必ず誕生する。そのとき重要なのは生み出された子どもたちの尊厳と権利。いや、せやないな。誰にも意識されず、そうでない人と同じように生きていけることだろう。きっちり受け入れる体制や人類全体の認識を、まだ実現されていない(と思われる)今のうちに、いち早く話し合い、合意できてへんとアカンやろうと思う。でないと生まれてきた子にとって世界はせつないものになってしまう。 【柴原/しばはら】四神病院の産婦人科医。救急医でもある。過呼吸がちな夏貴をよく知っている。 【田崎】なぜか息子が自殺した原因は柴原だと思い込んでいる。誰かに吹き込まれたのだろう。当然それは病院の中の誰かだろう。 【田崎亮/たざき・りょう】自殺したとされる中学一年生。 【多田/ただ】同級生。 【夏貴/なつき】音村夏貴。主人公。十四歳。物語の主人公としてはその不安定さが魅力的なゴールデンエイジ。母の息子への執着に恐ろしさを感じている日々。ときおり過呼吸に悩まされているのはそれが原因と思われる。どうやらルックスはかなりいいようだ。 【菜々子】死んだと言われている、正哉の妹。 【日野家】正哉の家。火事で一家全員(父母と正哉)死亡。福岡が地元で一度は家を建てたが「何かから逃げるようにして」引っ越した。 【正哉/まさや】日野正哉。夏貴の親友。不安定な夏貴は頼りにしていたが家族を救おうと自宅の火事に飛び込み死亡する。 【正哉(携帯)】携帯電話に乗り移った正哉の霊か残留思念。今回の火事には不審な点があるので調べてほしいと言う。 【四神市/よがみし】舞台となった地。新宿から快速で三十分と少し。 【四神病院】市内有数の病院。産婦人科の評価は高く全国から視察に来る。夏貴も正哉もここで生まれたし、夏貴の過呼吸のかかりつけ医ともなっている。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
百万の手 「しゃばけ」、「ぬしさまへ」、「ねこのばば」と妖怪達に助けられながら問題を解決していくひ弱な若旦那シリーズがおもしろかったのに、どうした畠中! クローン問題を扱った題材だが、人物描写がきわめて不自然。そんなことするわけがない!ということばかり登場人物がするし、登場人物の性格や背景も全く息づいていない。 なんか無理矢理書いた感じ。 仕方がないので、次の若旦那シリーズに期待してまーす。 竹蔵
Posted by
わかってた。予想はついていた。この人にこういう作品を書かせたらいかんということは。 母子家庭で育ってきた夏貴(男)は、ある日嫌な予感を感じて親友宅へ走ったところ、火の手が。病床の母を助けようと飛び込んだ親友も犠牲となり、犯人を探そうと思い立ったところ、自らの出生の謎が明らかにな...
わかってた。予想はついていた。この人にこういう作品を書かせたらいかんということは。 母子家庭で育ってきた夏貴(男)は、ある日嫌な予感を感じて親友宅へ走ったところ、火の手が。病床の母を助けようと飛び込んだ親友も犠牲となり、犯人を探そうと思い立ったところ、自らの出生の謎が明らかになっていく。 もうね、全部ダメ。プロットはガチャガチャでまとまりがないし、それぞれの事件がつながっていなくて書きたいことを書いているだけ。無駄で散漫な原因になっているファンタジー要素。キャラクター付けがしっかりなされていないために、安定しない口調。メモ書きのように括弧書きで現れる登場人物の気持ち…。 以前に畠中恵の別の作品を読んだときにも感じた、嫌な感覚(特に括弧書きの"お気持ち")がそのままというよりも、より悪い形で表現されている作品である。半分を待たずに投げ捨てたくなった。 序盤で突然現れて、中盤以降にはほぼ消滅するファンタジー要素、ネタバレってほどではないだろうから書くと、死んだ親友が携帯電話にだけ現れる、は、本当に必要だったのか?もうちょっとキャラクター付けを厳密にやって、誰かから情報を引き出せるように設定したほうが、自然なストーリー展開ができるんじゃないのか。 他にも嫌になることがたくさんあり、二度と読むかと思える程度の出来では有った。畠中恵と縁を切りたい人はどうぞ。編集者は仕事しろ。
Posted by
過呼吸やそこからの痙攣を抱える十四歳の夏貴が、不審火の火事で亡くなり携帯電話に憑いた親友や新しく父親になる東と共に事件の真相を探り、クローン問題にまで巻き込まれていく。元夫の面影を重ねて夏貴に執着する母親がさらりと解決し東もすんなりと受け入れられている一方で、次々起こる死が記号的...
過呼吸やそこからの痙攣を抱える十四歳の夏貴が、不審火の火事で亡くなり携帯電話に憑いた親友や新しく父親になる東と共に事件の真相を探り、クローン問題にまで巻き込まれていく。元夫の面影を重ねて夏貴に執着する母親がさらりと解決し東もすんなりと受け入れられている一方で、次々起こる死が記号的でなくハラハラした。
Posted by
現代っぽい時代が舞台の割には、言い回しが時代小説みたいなところがあったのが気になりましたが、ストーリー全体で見ると、とても面白かったと思います。
Posted by
僕、音村夏貴はときどき過呼吸の発作を起こす十四歳。ある日、親友の正哉が目の前で焼死してしまった。どうして…。悲しみにくれる僕の耳に、慣れ親しんだ声が聞こえてきた。死んだはずの正哉が携帯から語りかけてきたんだ!あの火事は不審火だった!?真相を探るために僕は正哉と動き出す。少年の繊細...
僕、音村夏貴はときどき過呼吸の発作を起こす十四歳。ある日、親友の正哉が目の前で焼死してしまった。どうして…。悲しみにくれる僕の耳に、慣れ親しんだ声が聞こえてきた。死んだはずの正哉が携帯から語りかけてきたんだ!あの火事は不審火だった!?真相を探るために僕は正哉と動き出す。少年の繊細な心の煌めきを見事に描いた青春ファンタスティック・ミステリの傑作。
Posted by