ニヒリズムの宰相 小泉純一郎論 の商品レビュー
退陣を控えた小泉首相が、ついに「終戦の日」に靖国神社を参拝した。彼にしてみれば、公約の遵守であり、有終の美を飾るにふさわしいセレモニーだったのだろう。有言実行という一点に限定すれば、立派なものだとは思うが、「参拝は個人の自由」というのであれば、公用車もSPも一切従えず(玉串料を...
退陣を控えた小泉首相が、ついに「終戦の日」に靖国神社を参拝した。彼にしてみれば、公約の遵守であり、有終の美を飾るにふさわしいセレモニーだったのだろう。有言実行という一点に限定すれば、立派なものだとは思うが、「参拝は個人の自由」というのであれば、公用車もSPも一切従えず(玉串料をポケットマネーで払っても、公費を使っている)、単身「個人・小泉純一郎」として参拝すればいい、とは思っていたが。 気がつけば五年に及ぶ長期政権を維持した小泉首相。本書は熟練の政治史家が、その意義を分析したものである。小泉首相が、その自覚もないままに、従来の政治のあり方を破壊・変革したこと、そして、その多くが不可逆の変化であることが指摘されている。 いずれ、小泉首相の功罪を冷静に見極める時が来るであろうが、その際の基本文献の一冊となるであろう。
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