1,800円以上の注文で送料無料

砂漠の惑星 の商品レビュー

4.1

17件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2012/06/27

さすがにソラリスには及ばないが十分楽しめる作品。ただ、50年前のSFにしては、という前置きはせざるを得ないかも。

Posted byブクログ

2011/09/17

題名から想像する映画のエイリアン2のような孤立した惑星で繰り広げられるエイリアン遭遇物語かなと思い読み始めましたが、なかなか予想を裏切られる筋立てでした。最初に遭難した宇宙船を調査しに無人の惑星に宇宙船が来るところまでは、予想通りの展開でどんなエイリアンが相手かと楽しみに読んでい...

題名から想像する映画のエイリアン2のような孤立した惑星で繰り広げられるエイリアン遭遇物語かなと思い読み始めましたが、なかなか予想を裏切られる筋立てでした。最初に遭難した宇宙船を調査しに無人の惑星に宇宙船が来るところまでは、予想通りの展開でどんなエイリアンが相手かと楽しみに読んでいました。ところが、読み進めるうちに相手であるエイリアンが見えないどころか、実は生き物であるエイリアンよりもっと手強く厄介な相手であるということが分かります。説明では数百万年の進化を遂げた異星人のロボット達の子孫という種明かしなのですが、それらを相手に戦う船長や仲間を失いつつも惑星に残り続けることに疑問を抱く主人公の副長などの人物描写が丁寧で、単なるSF小説に終わっていないところが読みごたえがあります。 特に明確な意思を持たず本能で探検隊である人類を攻撃する無機質なロボットは、通常のエイリアンより恐ろしいものがあります。一番印象に残ったのは、このロボットの慣れの果と不毛な戦いを続けることに疑問を持ち始めた主人公が、広大な宇宙の中で人類がまだまだ理解を超えるものがあるという謙虚さを持つべきだという認識に至る過程と、不毛ないち無人惑星の調査(征服)にこだわり続ける人類の固定観念に気付くところでしょうか。現代の地球における人類と自然との対峙に置き換えても十分に通じる警笛です。作者であるスタニスワフ・レムが一番言いたかったところだろうと思います。同じ著者の作品である「ソラリスの陽のもとに」も買ってあるので、今から読むのが楽しみです。

Posted byブクログ

2010/08/29

謎の惑星。消息を絶ったコンドル号の捜索と惑星の調査の為に降り立った無敵号。謎の都市の発見。コンドル号の発見と死者。襲いかかる「黒雲」の謎。ロハンのグループの闘い。  2010年5月30日読了

Posted byブクログ

2009/12/31

砂だらけのとある惑星での、人間と未知の何かとの戦い。 荒唐無稽だけど、そこが面白いのだ。 なんで今までSFを読まなかったんだろうか、こんなに面白いのに。

Posted byブクログ

2009/12/03

未知との遭遇に対する思考実験三部作。「ソラリスの陽のもとに」はだいぶ昔に読んだけれど、ようやく2作目に到達。んー、やっぱり、ヘビーだなと思う。とことん作者が思考実験しているのが、主人公の行動を通して描写されるわけで。レムにカタルシスをもとめちゃいけない。香子学んだ。 なんだろ。人...

未知との遭遇に対する思考実験三部作。「ソラリスの陽のもとに」はだいぶ昔に読んだけれど、ようやく2作目に到達。んー、やっぱり、ヘビーだなと思う。とことん作者が思考実験しているのが、主人公の行動を通して描写されるわけで。レムにカタルシスをもとめちゃいけない。香子学んだ。 なんだろ。人間の卑小さや、人間の論理や思考の先を超越した「未知」のありかたは好き。主人公が「未知」に直面するのであって、「未知」を克服するわけじゃないところも。なんだけども、一本の長編小説として読むには、私には重いかな。名作だと思うし、冗長と言う気はないけれど、私個人の性格として、自分で思考実験をする余地が欲しいのだけれど、レムの長編はエネルギーをガッと吸い取られるので、読み終わったあと自分で思考する余裕がなくなる感じ。短編だったりすると嬉しいなと思った。

Posted byブクログ

2009/10/04

「ソラリスの陽のもとに」に続く三部作の1つ。宇宙には何があるのか、それに対する想像力の豊かさと人間の知性・勇気に対する敬意が感じられます。面白かった。SFの傑作だと思う。

Posted byブクログ

2009/10/04

こういう身も蓋も無い作品は好き。ありとあらゆる科学的思考とそれに基づく決断と行動がことごとく裏切られていく様は、かえって胸がスカっとする。

Posted byブクログ