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靖国神社「解放」論 の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2009/10/04

靖国神社は、幕末・明治以降の日本の国内外における戦争の痕跡です。A級先般の合祀がどうこう、民族感情がどうこうではなく、日本の人々が靖国を通じて世界に何を訴えたいのかが大事なのではないでしょうか。例えば、こんな考え方もあるようです。(参考)→http://www.lyra.co.j...

靖国神社は、幕末・明治以降の日本の国内外における戦争の痕跡です。A級先般の合祀がどうこう、民族感情がどうこうではなく、日本の人々が靖国を通じて世界に何を訴えたいのかが大事なのではないでしょうか。例えば、こんな考え方もあるようです。(参考)→http://www.lyra.co.jp/yamanami-syosai/correspondence/yamanamitusin12.html

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2009/10/04

靖国問題の「具体的解決」の道を探る人にとって必読の本。著者は保守的神学校のキリスト教哲学者であるが、キリスト教サークルの外にいる人々にも訴えかけることが意識されている。「哲学者」というと、世事には疎く、浮世離れした世界で抽象的な「言葉遊び」に耽っている人々、というイメージをもたれ...

靖国問題の「具体的解決」の道を探る人にとって必読の本。著者は保守的神学校のキリスト教哲学者であるが、キリスト教サークルの外にいる人々にも訴えかけることが意識されている。「哲学者」というと、世事には疎く、浮世離れした世界で抽象的な「言葉遊び」に耽っている人々、というイメージをもたれがちであるが、本書(本著者)はそのような誤解を解いくれる。近年流行の公共哲学の議論が中心に据えられているが、「靖国問題」という具体的問題に直接からんでいるため、「現場肌」の人々にも理解しやすいのではないかと思う。 従来から著者が主張してきた、諸宗教者が協力して市民的公共性を育て上げていく、という議論のみならず、多様な宗教者(ないしは非宗教者)の公共的霊性の発露として追悼(共同の記憶)を位置づける、という新しい議論がなれ、より説得力が増している。 もちろん、実証的政治学による精査を受ける必要はあるだろう。それにしても、本書が、ひたすら靖国反対を叫び続けるイデオロギー的運動から、具体的な「代替案」を市民の側から紡ぎ出していくという、新たな局面を向かえる起爆剤となれば良いと思う。

Posted byブクログ

2009/10/04

分類=日本・政治・靖国神社・戦没者追悼。06年7月。「解放」の仕方次第では靖国の存在意義が出てくると思います。

Posted byブクログ