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組織行動の「まずい!!」学 の商品レビュー

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30件のお客様レビュー

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2016/10/25

あるある…と思えるような事例が数多く書かれていた。失礼な書き方かもしれないが「あるあるネタ」の本を読んでいるよう。非常に勉強になった。

Posted byブクログ

2016/07/04

一言で「経験の浅いもののミス」という場合でも、その背景には、経験の浅いものにその業務を任さざるを得なかった、その組織の都合があるのではないか、とか、グループシンクという複数の人間が集まって話し合うことで、偏った咆哮に結論が導かれてしまうだとか。なぜ失敗をするのか「失敗学」を研究し...

一言で「経験の浅いもののミス」という場合でも、その背景には、経験の浅いものにその業務を任さざるを得なかった、その組織の都合があるのではないか、とか、グループシンクという複数の人間が集まって話し合うことで、偏った咆哮に結論が導かれてしまうだとか。なぜ失敗をするのか「失敗学」を研究していくと、その原因が「組織」の問題がゆえに起こっていることが多い。本書はそのことについて実際に起こった事故・事件を事例としてあげながら、それぞれのケースをとてもわかりやすく分析している。

Posted byブクログ

2018/10/20

各界の失敗の事例集。作者自ら語るように、失敗を系統だてて分析するものではなく、共通する解決策を提示するものでもなく、本当にただ失敗の事例を並べただけ。それも取り立てて目新しいものがあるわけではなく、JR西日本福知山線脱線事故の原因を過酷なスケジュールのせいと言ってみたり、コロンビ...

各界の失敗の事例集。作者自ら語るように、失敗を系統だてて分析するものではなく、共通する解決策を提示するものでもなく、本当にただ失敗の事例を並べただけ。それも取り立てて目新しいものがあるわけではなく、JR西日本福知山線脱線事故の原因を過酷なスケジュールのせいと言ってみたり、コロンビア号の爆破事故を危機感の麻痺だと言ってみたり、雪印乳業の不祥事を組織文化のせいだと言ってみたり。それぞれの事例がコンパクトにまとまってはいるので、なんかの種本としては使えるかもしれないが、本書のみから新しい何かを学び取るのは難しいかもしれない。

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2014/09/28

失敗を直視し、避難するだけではなくて、未来に役立てるための書。 かなり幅広い領域から(といっても、人口に膾炙した大きな事故が主)、失敗が繰り返えされる模様を分析を加えながら解説されている。 近接領域にであるなしに関らず、ここから学ばなければならないことは沢山あると感じた。 マネ...

失敗を直視し、避難するだけではなくて、未来に役立てるための書。 かなり幅広い領域から(といっても、人口に膾炙した大きな事故が主)、失敗が繰り返えされる模様を分析を加えながら解説されている。 近接領域にであるなしに関らず、ここから学ばなければならないことは沢山あると感じた。 マネジメントの大切さは云うまでのないが、その手法については考え直さなければならないことが多いと思う。 マスコミによって流される自己の分析は、往々にして、ある局面のみであることが多いのではないだろうか? 失敗(事故)の分析が、一つのありきたりな結論に到達するためのコジツケにならないように、しっかりと学んでいきたい。 ---------------- 【内容(「BOOK」データベースより)】 JR西日本脱線事故、過去の教訓を忘れた雪印や日本航空…。大きな事故や大事件の陰には、ほんのささいなミスが潜んでいる。小さなミスの見逃し、先送り、ベテランならではの慣れからくる慢心、コスト削減一本槍で安全の手抜き、成果主義のみに陥った組織の崩壊。いま、あらゆる分野で綻びが生じている。近年、「失敗学」という言葉が普及しつつある。これまでの失敗学は、技術工学の分野で研究が進められてきたが、いまは文科系の世界にもその必要性が問われている。本書は、マネジメントの分野に着目して、組織の中で人はなぜミスを犯すのかを分析し、リスク管理の教訓を探ろうとするものである。「これは、ちょっとまずい!」豊富な実例集である。 ———————— 【著者略歴 (amazonより)】 樋口/晴彦 1961年、広島県生まれ。東京大学経済学部卒業後、国家公務員上級職に採用。愛知県警察本部警備部長、四国管区警察局主席監察官のほか、外務省情報調査局、内閣官房内閣安全保障室に出向。現在、警察大学校警察政策研究センター主任教授として、危機管理分野を担当。組織学会、警察政策学会、失敗学会会員 ———————— 【目次】 第1章 人はなぜ、ミスを犯すのか ・ヒューマン・エラーの背景に在るもの―エラーを誘発する職場環境 ・熟練者の落とし穴―ベテランだからこそ事故を起こす  ほか 第2章 危機意識の不在 ・危機感の麻痺―「今そこにある危機」が見えない ・安全対策の磨耗―些細な違反も積もれば山となる  ほか 第3章 行き過ぎた効率化 ・コスト削減のしわ寄せ―いつも犠牲にされるのは安全性 ・成果主義の病理―性急な成果主義の導入が組織を蝕む  ほか 第4章 緊急時への備え ・非現実的なシミュレーション―何のためのシミュレーションか ・初動措置の重要性―対応の遅れが破局を招く  ほか 第5章 リスク管理の要諦 ・撤退判断の難しさ―リスク管理に「もったいない」は禁物 ・監視機構の実効性―お目付役は大丈夫?  ほか ————————

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2014/09/23

さまざまな事故や組織上の問題事例が網羅的に取り扱われている。 ただ網羅的というだけという感がしないでもないが、これだけ多くの情報を集めるのはそれなりに大変だろう。 企業の成果主義に対する切り口は、著者が警察官僚であるとは思えない程的を得ている。綿密な取材によるものだと感心する...

さまざまな事故や組織上の問題事例が網羅的に取り扱われている。 ただ網羅的というだけという感がしないでもないが、これだけ多くの情報を集めるのはそれなりに大変だろう。 企業の成果主義に対する切り口は、著者が警察官僚であるとは思えない程的を得ている。綿密な取材によるものだと感心する。

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2014/08/04

小さなヒューマンエラーの積み重ねや組織文化が、やがて重大な事故の発生につながることは、あらゆる組織、個人について経験的に分かっていることである。 個人的には、小さなヒューマンエラーが大きなミスにつながる危険性を認識した上で、どうすれば小さなエラーの段階で抑えることが出来るか、とい...

小さなヒューマンエラーの積み重ねや組織文化が、やがて重大な事故の発生につながることは、あらゆる組織、個人について経験的に分かっていることである。 個人的には、小さなヒューマンエラーが大きなミスにつながる危険性を認識した上で、どうすれば小さなエラーの段階で抑えることが出来るか、ということに関心がある。そうでなければ、時間とともに重大なミスは発生してしまうのである。 失敗が起きてから反省し膿を吐きだすことも重要だが、ミスを未然に防ぐ方法を考えていくこともそれ以上に重要であると感じた。

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2014/04/18

組織で起きた事故・事件を分析しながら、リスク管理の教訓を探る本。 「なぜ起きたか」という直接的な原因を指摘するだけでなく、そのミスを引き起こすに至った背景要因まで追求する姿勢が興味深かった。 ヒューマンエラーを防止するのではなく、発生するものとして捉え、どこまで対応策を練る事が出...

組織で起きた事故・事件を分析しながら、リスク管理の教訓を探る本。 「なぜ起きたか」という直接的な原因を指摘するだけでなく、そのミスを引き起こすに至った背景要因まで追求する姿勢が興味深かった。 ヒューマンエラーを防止するのではなく、発生するものとして捉え、どこまで対応策を練る事が出来るかが重要だと考えられる。リスクの捉え方を再考できる本

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2014/01/21

[購入] 警察大学校・危機管理分野の担当教授である著者が「まずい!!学」として様々な事例を挙げつつ危機管理について語る本書。 リスク管理学・安全工学・組織論・経営学など分野横断的な視点で事例を分析するアプローチは企業人にも個人にも示唆を与えうるものだろう。特に中後半の経営に関す...

[購入] 警察大学校・危機管理分野の担当教授である著者が「まずい!!学」として様々な事例を挙げつつ危機管理について語る本書。 リスク管理学・安全工学・組織論・経営学など分野横断的な視点で事例を分析するアプローチは企業人にも個人にも示唆を与えうるものだろう。特に中後半の経営に関する諸問題(成果主義の暴走・行き過ぎた効率追求・サンクコストなど)が興味深く、勉強になった。

Posted byブクログ

2013/05/21

失敗事例から品質管理について考えよう、という趣旨の本と受け止めました。私自身、品質管理について関わっていることもあり、結構身につまされる記載がありました。品質管理業務に関わっている方は読んでも損はないと思います。

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2013/03/28

「超」入門 失敗の本質 からのリファレンス。読み出してすぐ、アレ…アレレ…?という感じになったのですが、背表紙の御写真を拝してなるほど、重い重いテーマを扱ってらっしゃるのにえらい爽やかな、この風貌。かつてご講義を拝聴した樋口先生なのでした。 近年では、JR西日本脱線事故、雪印や...

「超」入門 失敗の本質 からのリファレンス。読み出してすぐ、アレ…アレレ…?という感じになったのですが、背表紙の御写真を拝してなるほど、重い重いテーマを扱ってらっしゃるのにえらい爽やかな、この風貌。かつてご講義を拝聴した樋口先生なのでした。 近年では、JR西日本脱線事故、雪印や日本航空、古くはチャレンジャー号の爆発、そしてチェルノブイリ原発事故…。先生は、近時ネズミ害がディーゼル稼働の不備という見解もあげられている東電の問題にどのような見解でいらっしゃるか、そんな思いを禁じ得ない2006年の一冊。 専門家の落とし穴「始めに結論ありき」は、組織行動が最もタブーとすべき思想と感じました。

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