組織行動の「まずい!!」学 の商品レビュー
おおk「失敗学」などにも精通する著者が、失敗する事例をもとに、失敗を繰り返さないためにはどこで対策を打てば良いかを記した一冊。 実際の工場の現場などで働いてるブルーカラーの人間のみならず、生産性を重視するホワイトカラーの人間にとっても参考になる部分が多々あった。 組織が大きけれ...
おおk「失敗学」などにも精通する著者が、失敗する事例をもとに、失敗を繰り返さないためにはどこで対策を打てば良いかを記した一冊。 実際の工場の現場などで働いてるブルーカラーの人間のみならず、生産性を重視するホワイトカラーの人間にとっても参考になる部分が多々あった。 組織が大きければ大きいほど、実践するのは難しいが。
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旦那さんの本棚より。 ぶっちゃけ暇つぶし的な。 事例が豊富で面白かった…けど、その分析などは「失敗の本質」の方がよかった…かな?
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過去に起こったの事故の原因が分かりやすく書いている。そうだったのかとおもわずつぶやいてしまうし、どうしてそうなったか納得できる。表現も多彩で直に読める。もう一度繰り返して読んでもいいかな。
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大学の麻酔科でリスクマネージメントの仕事をしていた時に非常に影響を受けました。医療事故にプレイングマネージャとして携わる人には極めて良書だと思います。
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「なぜ失敗が繰り返されるのか」を組織行動の視点から明らかにされている。組織のシステムに潜む「ミス」を生み出す原理が具体的に解説されていて大変興味深い。 ■規則過剰症 ■小さな問題行動の連鎖 ■グループシンク ・集団の実力に対する過大評価 ~無謬神話の形成 ・集団独自の道徳の...
「なぜ失敗が繰り返されるのか」を組織行動の視点から明らかにされている。組織のシステムに潜む「ミス」を生み出す原理が具体的に解説されていて大変興味深い。 ■規則過剰症 ■小さな問題行動の連鎖 ■グループシンク ・集団の実力に対する過大評価 ~無謬神話の形成 ・集団独自の道徳の押し付け ~世間一般の道徳の軽視 ・外部の意見に対するステレオタイプ的な反応 ~組織の閉鎖性 ・主流と異なる意見に対する自己検閲 ・満場一致を求めるプレッシャー ■グループシンクの防止には「けなし役」 ■連帯意識の形成と波風を立ててはいけないという意識 ■組織の意思決定を誤らせる「属人的組織風土」 ■リーダーシップの負の側面 ・特性論 ・行動論 ・状況論 ■忘却と戦うこと ■改善と改悪は紙一重 ■「アウトソーシング」「傍流」への留意 ■コンコルドの誤り
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企業や組織の不祥事について分析集。チェルノブイリ事故、IR西日本の福知山線脱線事故、チャレンジャー号爆発事故、不正子経理事件・・・。数多くの事件事故を取り上げ、その顛末と提言を記している。一言で言えば、専門家であるか故の視野狭窄、組織的な焦りうや小さなルール違反の常態化、有能な社...
企業や組織の不祥事について分析集。チェルノブイリ事故、IR西日本の福知山線脱線事故、チャレンジャー号爆発事故、不正子経理事件・・・。数多くの事件事故を取り上げ、その顛末と提言を記している。一言で言えば、専門家であるか故の視野狭窄、組織的な焦りうや小さなルール違反の常態化、有能な社員への信頼が指摘されている。こうした事例を学ぶことは、大いに参考になるのだが、これは歴史を紐解けば人間は同じことをただただ繰り返しているに過ぎないという指摘と同じことなのだと思う。
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【MM239 mylibrary マイライブラリ・アウォード!2008 2009/1/21】 【第2位】『組織行動の「まずい!!」学-どうして失敗が繰り返されるのか』(樋口晴彦著、祥伝社新書、2006年) http://tinyurl.com/5hdp2h (コ...
【MM239 mylibrary マイライブラリ・アウォード!2008 2009/1/21】 【第2位】『組織行動の「まずい!!」学-どうして失敗が繰り返されるのか』(樋口晴彦著、祥伝社新書、2006年) http://tinyurl.com/5hdp2h (コメント)昨年は、毒ギョーザ問題、汚染米、牛肉偽装など、食に対する不信が広まった1年でした。それ以外にも社会保険庁の「消えた年金」問題、パロマのガス漏れ事故など行政機関・民間企業問わず、組織の体質に大きく問題提起をされたとも言えます。本書は、その組織が引き起こす事件事故の原因を分析し、今後の方策を説いています。この1冊を読んだことをきっかけに以下の作品を立て続きに読みました。決して他人事とは思えません。 参考:『「まずい!!」学-組織はこうしてウソをつく』http://tinyurl.com/5vevq4 『失敗学のすすめ』http://tinyurl.com/6jthkk 『官製不況』http://tinyurl.com/69x95z
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組織で失敗が繰り返されるカラクリの話。 人の心理的なことと、ではどうしたら失敗しなくなるか考えるヒントを豊富な実例をもとに満遍なく書かれてありました。 この実例は日程VS品質(or安全)の議論になった際ネタ帳として使っていきたいと思います。
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○結局のところ、多数の人々が集まって議論するのは、その集団内の「和」を形成する上では有用だが、効率性の面では問題があるということだ。(47p) ○余裕が必要以上に設定されていると、やがて関係者はそれを当てにして行動パターンを変化させるようになり、そのことが新たなリスクを招来する...
○結局のところ、多数の人々が集まって議論するのは、その集団内の「和」を形成する上では有用だが、効率性の面では問題があるということだ。(47p) ○余裕が必要以上に設定されていると、やがて関係者はそれを当てにして行動パターンを変化させるようになり、そのことが新たなリスクを招来する。(89p) ○情報の不足はあくまでも「結果」にすぎず、その「原因」のうちの相当の部分は、情報を求める側に在る。(172p)
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[ 内容 ] JR 西日本脱線事故、過去の教訓を忘れた雪印や日本航空…。 大きな事故や大事件の陰には、ほんのささいなミスが潜んでいる。 小さなミスの見逃し、先送り、ベテランならではの慣れからくる慢心、コスト削減一本槍で安全の手抜き、成果主義のみに陥った組織の崩壊。 いま、あらゆる...
[ 内容 ] JR 西日本脱線事故、過去の教訓を忘れた雪印や日本航空…。 大きな事故や大事件の陰には、ほんのささいなミスが潜んでいる。 小さなミスの見逃し、先送り、ベテランならではの慣れからくる慢心、コスト削減一本槍で安全の手抜き、成果主義のみに陥った組織の崩壊。 いま、あらゆる分野で綻びが生じている。 近年、「失敗学」という言葉が普及しつつある。 これまでの失敗学は、技術工学の分野で研究が進められてきたが、いまは文科系の世界にもその必要性が問われている。 本書は、マネジメントの分野に着目して、組織の中で人はなぜミスを犯すのかを分析し、リスク管理の教訓を探ろうとするものである。 「これは、ちょっとまずい!」豊富な実例集である。 [ 目次 ] 第1章 人はなぜ、ミスを犯すのか(ヒューマン・エラーの背景に在るもの―エラーを誘発する職場環境 熟練者の落とし穴―ベテランだからこそ事故を起こす ほか) 第2章 危機意識の不在(危機感の麻痺―「今そこにある危機」が見えない 安全対策の磨耗―些細な違反も積もれば山となる ほか) 第3章 行き過ぎた効率化(コスト削減のしわ寄せ―いつも犠牲にされるのは安全性 成果主義の病理―性急な成果主義の導入が組織を蝕む ほか) 第4章 緊急時への備え(非現実的なシミュレーション―何のためのシミュレーションか 初動措置の重要性―対応の遅れが破局を招く ほか) 第5章 リスク管理の要諦(撤退判断の難しさ―リスク管理に「もったいない」は禁物 監視機構の実効性―お目付役は大丈夫? ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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