幼い娼婦だった私へ の商品レビュー

ソマリーマム【著】,高梨ゆうり【訳】

2024/01/25

イヤミスじゃなく、リアルに気分の落ち込む内容にやりきれなさを感じずにはいられない。
単純に日本のフーゾクで働くお姉ちゃんらは金欲しさに落ちてるけれど、著者を取り巻くお国柄はそうじゃない。この本は2006年現在が書かれているが、今もなお、活動の力が及ばない影では同じようなことが繰り返されており、また、警察も国も、そして家族でさえ腐敗している。貧困と無教養
がこの地球上にはまだまだ多くの地域で解決されていない。ソマリーさんが代表としてここまで大きな活動を広げている機動力、同じ境遇の少女を助けたい、その思いが、現在も続いているのだろうかとふと調べてみた。
ちょｗｗおまｗｗｗｗ
とんだペテンばばぁじゃんｗｗｗ
娼婦になったのはなったんだろうけど、年齢詐欺、事実詐欺、事件捏造といろいろ嘘だらけ。実際に人身売買はあっただろうし、レイプや輪姦、暴力もあっただろうけど嘘八百並べられたら全部どうでもよくなる。翻訳した方には気の毒だけど、出版に関わった人間もどうせグルなんだろうなぁ。なんでこの本回収されないんだ？

2022/03/05

図書館に行くと、ついこういうのを借りてきてしまいます…。2014年の統計はわかりませんが、2011年度までのNGO6団体が受け入れた、セックス・トラフィッキング（性風俗産業に関わる人身売買）の被害者の年齢分布（%）では、18歳未満の被害者が全体の75％を占め、特に13-17歳代の被害者が増加傾向にあるそうです。この本にある現実は、過去の話ではないようです。　
著者のソマリーさんは、今も人身売買問題に熱く取り組まれています。 同性として人として辛くて目をそむけたくなる内容ですが、手に取ってしまうのです、どうしても。

2013/09/14

カンボジアでの女性売買、売春産業被害者の体験談と、のちの闘いの手記。

こういった性的搾取と人権侵害が行われていること、日本人も同様のことを行っていることに怒りを覚えずにいられない。
また、被害者の肉体的・精神的な傷の大きさと回復のむずかしさを思うと溜息がでる。

回復のむずかしさと同時に、人間の希望と強さの両方を、著者のソマリーが体現していると思う。

2012/01/03

おそらく私の人生を大きく変えたであろう一冊。ここからすべては始まった。いや、まだ何も始まっていないのかもしれない。向こう側への一歩を踏み出すというところ。時間ができたら再読しよう。そうしよう。初読2007.10.14

2013/05/12

売買春産業から女性を救うNPO法人AFESIPの設立者、ソマリー・マムの自伝。
自身も貧困のため住まいを転々とし、強姦や売買春の被害者であった過去を持つ。
過去を思い出す苦しみと闘いながら彼女が繰り出す言葉には、正直、現実にこのような事実があると認めたくない・知りたくないといったものも含まれる。
一方で、私たちが「想像するだけで苦しい」と感じる現実そのものを、実際に経験させられている・せざるを得ない子供や女性がいるということを現代を生きる1人として受け止めたい。

2011/05/25

あフェシップというNGOをしているソマリーは、元娼婦宿で働いていた。そこを出たあと、同じように農村で親に売られ、7,8歳で売春させられる子を救おうと、NGOをたちあげる。呼んでいると気が遠くなる。人間はここまでするか。怖い。

2010/12/29

衝撃な事実がたくさん書かれていて、これを書き上げるためにどれほどの苦しみを伴ったかを感じた。それでも、世界を変えたいという思いから筆をとった筆者はすごい。文体は素直ですごく直接的。想像したくもないような描写もあるけど、そこは知るべきなんだと思う。夏に旅行したカンボジア。やっと訪れた平和で貧しいながらも健やかに生きているのかと思ったけど、相当裏事情はまだまだありそう。ところどころでてくるカンボジアの文化とか慣習がわかっておもしろかった。1人の女性がたくましく戦っていく姿、、、私にはできない。

2010/11/30

実際に売春宿に売られ地獄のような日々を送った少女が、同じ目に合い続ける女性たちのために今も活動を続けている。でもその現実はあまりにも厳しい…。全てが金で動かされる国…30年間戦火にさらされた後の腐敗しきったカンボジアの様がリアルに描写されている…。巨大マネーを生む人身売買、売春組織と癒着している権力組織との攻防は凄まじかった。「ブルーセーター」もそうだったが貧困を巡る根源的な問題に「現場の最前線」で取り組む姿が描かれている。活動する本人自身がかつてのﾄﾗｳﾏに苦しめられ、周りから脅されながらも活動をし続ける…姿には胸が掻き毟られる。
afeship日本語HP
http://www.c-rights.org/project/cambodia/partner/AFESIP/org/index.html

2010/07/30

【闇の子供たち】と言う、タイでの子供の人身売買や強制売春の
物語を読み、実際の事が知りたくてドキュメント本で読んでみました。

こんな事が本当にあるんだなぁと読んでて鬱になりそうでした。
いやな気持ちにしかなりません。救いもありません。

子供にそういう事ができる人ってなんなんだろ。
子供を守れない大人ってなんなんだろ。
それが当たり前の国ってなんなんだろ。
何のために子供を生むんだろ。いろんな疑問が湧いては消え。
でも結局は何もできない自分。
ただ目をそらして日常を送る自分に嫌悪。

そして【男】という性も嫌悪してしまう。怖い。

2010/06/08

人身売買、幼児売春の被害者である作者が同じ境遇の子供たちを救おうと立ち上がるノンフィクション。
日本でも昔は子供は親の所有物と考えられ家のために売られたり奉公に出されていた歴史があるのだから、時間はかかるだろうけれどベトナムでも子供に対する考え方を変えていくことは可能だと思う。

人は何歳になっても幼いころの考え方や自己評価からなかなか逃れられないものだと実感した。