1,800円以上の注文で送料無料

small planet の商品レビュー

4.4

63件のお客様レビュー

  1. 5つ

    27

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2016/11/29

心は、本来動き続けている世界を固定し、様々な方法によって個別性を生じさせて、何事かを抽出し、概念化することで認識を行う働きを絶え間なくしている。何のためにだろう。 人はままならないまま変化する事象に対し、どのような態度を以って臨むのが最良であるのか、どのように振る舞えば最大利益...

心は、本来動き続けている世界を固定し、様々な方法によって個別性を生じさせて、何事かを抽出し、概念化することで認識を行う働きを絶え間なくしている。何のためにだろう。 人はままならないまま変化する事象に対し、どのような態度を以って臨むのが最良であるのか、どのように振る舞えば最大利益、もしくは最小過失となるのかを知りたいと欲する。 だが利害得失で事象との関係に気を配り続ける限り、過去は後悔であり、現在は不足であり、未来は不安のままだ。 意識を天地左右に拡散したまま呼吸に耳をすませ、ただ見るという行為を緩めずに続けているだけで、世界はただ身体を流れて行き、充たされてゆく。 便宜上こう言うしかないのだが、その時、風景は概して美しく見える。

Posted byブクログ

2015/07/18

写真の美術的な価値はよくわからないけれど、とても楽しく読めたし、その後一眼レフカメラを買って同じような写真を撮って楽しんだ。

Posted byブクログ

2014/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 誰も知らない、もうひとつの地球。 都市の風景をミニチュアのように撮る写真家、待望のファースト写真集。 ゴルフ場、プール、高速道路、東京駅、行き交う人びと...。 風景を高いところから眺めると車や建物が、ミニチュアのように感じたことはないだろうか? そんな誰しも感じるであろう感覚を独特な撮影方法で、写し出す写真家・本城直季。 彼のフィルターを通すと、自分達の生活している空間が一度見たら忘れられないインパクトを放ち、有機的なはずの風景が無機質に変容されてしまう。 "まるで世界のすべては作りものだ"と言われているかのように。 巻末には、最近では小説も手掛ける佐藤雅彦のエッセイを収録。 風景写真の概念を打ち破るオリジナリティ溢れる写真集の登場! [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted byブクログ

2014/09/10

本城直季さんが木村伊兵衛賞を取った写真集。 ジオラマ ミニチュアの世界。 この写真は神様の目線なのか鳥の目線なのか、現世を見に来た来世の方の目線なのか。 本城さんの作品を拝見するたび考えさせられます。

Posted byブクログ

2014/09/05

最近はコンデジでも撮れてしまうミニチュア(ジオラマ)写真の先駆け。 やっぱり本家は違うね。 とにかく見てるだけでわくわくする。

Posted byブクログ

2013/03/16

【メモ】 本屋で購入して、後日グッドデザインカンパニー(g)で開催の写真展でサイン入りが置いてあったからまた購入。 前のモノは姉にプレゼント。

Posted byブクログ

2013/01/27

今回は写真集のレビューを書きます。本城直季さんの『スモールプラネット』です。 まずはじめに訊きたいのですが、皆さんは幼い頃、レゴで遊んだり、あるいはシルバニア・ファミリーで遊んだりされたでしょうか?そのようなものでなくとも、砂場で自分だけの箱庭や王国を作った経験は誰にでもある...

今回は写真集のレビューを書きます。本城直季さんの『スモールプラネット』です。 まずはじめに訊きたいのですが、皆さんは幼い頃、レゴで遊んだり、あるいはシルバニア・ファミリーで遊んだりされたでしょうか?そのようなものでなくとも、砂場で自分だけの箱庭や王国を作った経験は誰にでもあるでしょう。ミニチュア世界を掌握した時のあの優越感は、ささやかな支配欲の芽生えだったのでしょうか?または、未来への願望の投影だったのでしょうか? この写真集は、そのような幼き頃に誰もが抱いた気持ちを呼び覚ましてくれるものです。本当に不思議なことですが、現実に存在する様々な場所をある特別な方法を用いてカメラにおさめると、全てのものがまるでミニチュア模型のごとく写しとられるのです。 一度、目を通しただけではなかなかそのからくりはわかりませんが、何度も読み返せば、どういう風に撮ったのか、だいたいの検討がつくようになります。 2006年度に写真会の権威ある賞「第32回 木村伊兵衛写真賞」を受賞した傑作です。書店で見かけたら、目を通してみてください。

Posted byブクログ

2012/10/11

おもちゃのような世界。 途中までミニチュアだと思っていた。本物だったらしい。 おおきいなあと、漠然と感じていたこの場所は、何てことない、掌サイズだったのか。

Posted byブクログ

2012/10/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ジオラマ写真が好きになったきっかけとなった一冊。 本当にすごい世界観だと思う。 今、多くのコンデジに“ミニチュアモード”が搭載されてるけど、 到底敵わない「え?これ本物なの?ミニチュアじゃないの?」がいっぱいあります(≧▽≦) 何度見返しても初めて見た時のびっくりが繰り返される(笑)

Posted byブクログ

2012/04/26

いまさら言うまでもなくミニチュアみたいな写真の金字塔。ただし最近はデジタル技術によって誰でも本城さんみたいな写真が撮れてしまうらしいです。 本書で2006年度木村伊兵衛賞を受賞。

Posted byブクログ