政策科学のフィールド の商品レビュー
この本でおもしろかったのは、第3章の「地方分権社会における公共事業と政策評価」という部分で、地域産業連関表というものを例として使っていたことです。最近、産業連関表ってそこそこ使えるかもと思っていました。 地方自治体が地域に特化した産業連関表を作成する作業は、 その自治体の「強みと...
この本でおもしろかったのは、第3章の「地方分権社会における公共事業と政策評価」という部分で、地域産業連関表というものを例として使っていたことです。最近、産業連関表ってそこそこ使えるかもと思っていました。 地方自治体が地域に特化した産業連関表を作成する作業は、 その自治体の「強みと弱み」を把握するには非常に有効な手段だと感じました。第4章の「政策選好と参加行動」という部分では、人々は「自らの意見を反映して運営していく政治」を求めているわけではなく、「政治の客体としてよくしてほしいと望んでいる」という指摘がありました。市民参加ってそういう部分では、やっぱり一部の人のものだと思いました。この本は題名に「フィールド」ということをうたっているので、いろんなとこには目配せしてありますが、少しバラバラな感じもします。
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