ハナシにならん!(2) の商品レビュー
2017.12.10 読了 入門して1年に満たない 笑酔亭梅駆。 なんやかや あるけど、日々 少しづつ 成長していってます。
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前作に比べ、さらに「謎解」は後退し、新人噺家ビルドゥングスロマンになっとりますが、そっちのほうがハナシに集中できるなぁ。まず、正常進化といえるのでは。 全7作の連作短編。ひとつひとつ、導入に工夫があっておもしろい……というか入ってイキナリ落語っぽくてイカス。小説も落語も、さ...
前作に比べ、さらに「謎解」は後退し、新人噺家ビルドゥングスロマンになっとりますが、そっちのほうがハナシに集中できるなぁ。まず、正常進化といえるのでは。 全7作の連作短編。ひとつひとつ、導入に工夫があっておもしろい……というか入ってイキナリ落語っぽくてイカス。小説も落語も、さいしょにトントーン♪とたたみかけてペースに載せてしまえば、あとは煮るなり焼くなりすきにせぇとというか、まぁ「こっちのもん」っつーものよ。そこホントに気持ちよくリズムに乗せてくれるので、キャラクターは濃い口でも、ツルツルっと入って胃にもたれない。 最初から最後まで楽しんだが、シリーズ2作目ということで、もすこし主人公に飛躍がほしかったと思わんでもなし。そのぶん、意外と著者はこのハナシ、腰を据えてやるつもりでいると見た。 著者一流の変拍子ではあるが、フレンドリーなテーマは聞き応えがある。ひねくれ者の著者がスタンダードナンバーをどう料理するか、引き続き興味はつきない。
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上方落語ミステリ第二弾。 前作では主人公の竜二がいち早く真相に気付き師匠である梅寿の言葉として真相を語る、という形態をとっていたけども今作はその辺は大分崩れてきている。 そして無茶苦茶な行動をとりつつもその実弟子のことを心配している梅寿がほろりとさせる感じでよかったんですが、そ...
上方落語ミステリ第二弾。 前作では主人公の竜二がいち早く真相に気付き師匠である梅寿の言葉として真相を語る、という形態をとっていたけども今作はその辺は大分崩れてきている。 そして無茶苦茶な行動をとりつつもその実弟子のことを心配している梅寿がほろりとさせる感じでよかったんですが、そのあたりは健在。「落語で導く」という感じでもなくなったような気もするけど。 相変わらず一編は短めなので、軽い読み物として空いた時間にさらっと読めるのがいいですね。
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ちゃんとした監修に支えられた 「荒唐無稽」は それなりに 面白いもの 二作目に入り ますます 面白し
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前作は事件と謎解きがやや重く感じましたが、今回はぐんぐん読めました。 謎解きとしては薄いかもしれませんがバランスがよくなった感じがします。 竜二の迷いっぷりにハラハラし、たまに見せる梅寿のカッコよさと竜二の成長を楽しませてもらいました。 「親子茶屋」はロバの耳やあぶ虎まで出てきて...
前作は事件と謎解きがやや重く感じましたが、今回はぐんぐん読めました。 謎解きとしては薄いかもしれませんがバランスがよくなった感じがします。 竜二の迷いっぷりにハラハラし、たまに見せる梅寿のカッコよさと竜二の成長を楽しませてもらいました。 「親子茶屋」はロバの耳やあぶ虎まで出てきて、これでもかっていうくらいいい話になってて楽しかったです。
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相変わらず師匠がむちゃくちゃでんがな。 そのハチャメチャさ加減に磨きがかかったとは言わないけど、違う場所でまたも大暴れでございます。 にしても、これからどうなるんだろう、彼は。 思慮深さと浅慮がここまで同居していると、先が読めません。 ほとんどわらしべ長者のような展開です。
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落語界を舞台にしたミステリ……なのかな。サクセスストーリーでもいいかもしれない。 芸の内容に焦点をあてるのではなく、芸を物語の小道具としてうまく使っていて面白い。 (芸の内容にこだわり過ぎて、その芸が肌に合わなくて困るというのもよくある話) 一歩引いて客観的な著者のスタン...
落語界を舞台にしたミステリ……なのかな。サクセスストーリーでもいいかもしれない。 芸の内容に焦点をあてるのではなく、芸を物語の小道具としてうまく使っていて面白い。 (芸の内容にこだわり過ぎて、その芸が肌に合わなくて困るというのもよくある話) 一歩引いて客観的な著者のスタンスが好み。
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このシリーズの二作目だが、前作「笑酔亭梅寿謎解噺」に比較するとギャグはやや大人し目。それは、読み手の慣れかもしれないのだが、著者の狙いが「一発受け」のドタバタ・ミステリから、はっきりと主人公・竜二の成長物語へと変わってきたためではないだろうか?今回、竜二の成長に合わせて、取り上げ...
このシリーズの二作目だが、前作「笑酔亭梅寿謎解噺」に比較するとギャグはやや大人し目。それは、読み手の慣れかもしれないのだが、著者の狙いが「一発受け」のドタバタ・ミステリから、はっきりと主人公・竜二の成長物語へと変わってきたためではないだろうか?今回、竜二の成長に合わせて、取り上げられるお題は、「蛇含草」、「天神山」、「ちりとてちん」、「道具屋」、「猿後家」、「抜け雀」、「親子茶屋」の7作。タイトルと中味がずれてきているけれど、まあ面白いからよいのでは。
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落語とミステリィというせっかくの面白そうな設定も、主人公の落語の腕前が天性のもので悩みはするけど努力の描写は殆どないというのが残念。落語の部分が才能で片付けられてしまうので、ミステリィは失せ物程度の軽い謎だし面白かった!とは言い難いどっちつかず感が残った。 あと、文庫版のライト...
落語とミステリィというせっかくの面白そうな設定も、主人公の落語の腕前が天性のもので悩みはするけど努力の描写は殆どないというのが残念。落語の部分が才能で片付けられてしまうので、ミステリィは失せ物程度の軽い謎だし面白かった!とは言い難いどっちつかず感が残った。 あと、文庫版のライトノベル風の表紙はやめた方がいいと思う。
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あいかわらずの面白さ! 読みながらついつい笑ってしまうので、立ち読みはできません。前回同様落語のあらすじをまるで知らなくても、きちんと楽しめることは請け合い。お薦めの一冊です。 謎解きの方はやはり些細っぽい「日常の謎」的ですが、もうこれは「落語小説」でいいでしょう。この謎部分と落...
あいかわらずの面白さ! 読みながらついつい笑ってしまうので、立ち読みはできません。前回同様落語のあらすじをまるで知らなくても、きちんと楽しめることは請け合い。お薦めの一冊です。 謎解きの方はやはり些細っぽい「日常の謎」的ですが、もうこれは「落語小説」でいいでしょう。この謎部分と落語との絡め方も上手いし、竜二や梅寿のキャラもいいんだよなあ。 好きなのは「道具屋」。これはもう読んでとしかいえない。ラストの余韻も感動的。
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