君はフィクション の商品レビュー
破天荒でロマンチストで繊細…らもさんの作品はいつも潔くて弱者の味方。収録された10の掌編小説はホラーやSF等々ジャンルが広い。『バッドチューニング』の母との思い出話には切なさが込み上げた。
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面白かった! タイトルに惹かれて手に取って、目次を見てはじめて「日本SFの臨界点」に収録されていた中島らも氏であることに気付くという……。「君はフィクション」「バッド・チューニング」がお気に入りで、「東住吉のぶっこわし屋」がかなり怖かった……夢に出てきそう。読みやすくウィットに富...
面白かった! タイトルに惹かれて手に取って、目次を見てはじめて「日本SFの臨界点」に収録されていた中島らも氏であることに気付くという……。「君はフィクション」「バッド・チューニング」がお気に入りで、「東住吉のぶっこわし屋」がかなり怖かった……夢に出てきそう。読みやすくウィットに富んだ文章、あっさりしたオチが作者の持ち味なのでしょうか。サクサク読めるので他の作品も手を出してみたい。中島さなえさんによる解説も非常に面白かった。
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中島らも(1952~2004 享年52)著「君はフィクション」、2006.7発行。未発表作品を含めた短編10話が収録されています。らもさんらしくw、意味不明なものが多いですが、私はタイトルにもなっている「君はフィクション」が一番気に入りました。あとがきで、娘の中島さなえさんも推奨...
中島らも(1952~2004 享年52)著「君はフィクション」、2006.7発行。未発表作品を含めた短編10話が収録されています。らもさんらしくw、意味不明なものが多いですが、私はタイトルにもなっている「君はフィクション」が一番気に入りました。あとがきで、娘の中島さなえさんも推奨されてます。
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中島らも、えっ、もう亡くなって10年経とうとしているのか… ホラー、フリークス、ロック、フォーク、ドラッグと、 らも節がたくさん味わえる短編集。 「ガダラの豚」そして明るい悩み相談室から ずっと読んでた作家だけど、 今や知らない人が多いのもしかたないのか。 そして、娘さんが活躍する時代になってるんだなあ、 と感慨深かったりして。 それにしても、この装丁はちょっとなんだな・・・
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世にも奇妙な的短編集。露伴先生・リリーフランキーと、何かそんな本が続いてるなぁ。偶然です。 標題作は私は割と好きで、でもこの人の作品には「外見的な」美女しか出てこないなぁというのが感想。あんまり中身に魅力を感じないにので、「外見的な」を強調します。ヒッピーとかフーテンとかよく分からないので、彼らのストーリーの魅力はあんまり分かりませんでした。 あんまり読み進まなくて、うーうー言いながら読み進めてたら、「狂言『地籍の神』」での一文「ああ、気分はもうコートダジュール」というフレーズがなぜかツボにはまってしまい、数分間ふふふと思いだし笑いをするハメになりました。面白かったのは、この 2本くらいかなぁ。 他作品読んでみようと食指が動くほどのものではなかったです。うむ。 -- 2004年7月26日、中島らも氏が52歳の若さで急逝してから2年。その衝撃の死を悼む声は未だやまず、小説、アンソロジー、CD、DVD…死後も数多くの作品が出され、原作映画も、大ヒットした「お父さんのバックドロップ」に続いて、06年4月「寝ずの番」が公開され、好評を博している。没してなお、その存在感が増しているらも氏。本書は、遺作「酒気帯び車椅子」、絶筆「ロカ」と共に生前最後に手がけていた小説集である。幻想、不条理、愛、笑い、恐怖…。破天荒な想像力と感性、強烈な毒とユーモア。若き作家時代、ロックに熱中した青春時代を背景に描かれた自伝的作品、未発表作2編も含め、本書には作家中島らもの多面的な作風と魅力の全てが込められている。
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オムニバス編 内容もホラーに狂言(!?)と幅広い。 ラストの"父はフィクション"まで楽しめる一冊 "コルトナの亡霊"に"ザ・コレクテッド・フリークス" とても魅力的です。
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地位と名声と金がある実在する人に 「幸せは人それぞれ違うんだよ」 と言われても反発心しか出ないけど、 「DECO-CHINが俺の幸せだ!」と諭されたら、 「そうですよね、幸せは人それぞれですよね」 としか言えない。 小説だけど説得力ありすぎる『DECO-CHIN』
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これを読んでしまったらもう後が無いのでなかなか読めない。 やっと読み出した。 あ、酒気帯び車椅子を読んでいなかったので、それが最後かな。 で、この本ですが、まあこんなものかな程度の軽いものです。
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らもさん、亡くなって7年半か・・未発表を含む短編集。らもさんは新聞の連載エッセイで面白いなと思っていたが・・この短編集は駄作集に思える。思いつきを構成して気が抜けたような感じが多い。ファンの方の意見は違うだろうが・・まったく好みじゃなかった。短編だから、だらだらしないで切り替えら...
らもさん、亡くなって7年半か・・未発表を含む短編集。らもさんは新聞の連載エッセイで面白いなと思っていたが・・この短編集は駄作集に思える。思いつきを構成して気が抜けたような感じが多い。ファンの方の意見は違うだろうが・・まったく好みじゃなかった。短編だから、だらだらしないで切り替えられるのが長所か。
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中島らもの作品で一番好きなのは「明るい悩み相談」のシリーズだ。いろんな悩み相談に色んな切り口で返していて、この人は本島に頭のいい人だなぁと思ったのを覚えている。 「君はフィクション」は遺作ふたつを含んだ短編集。古めかしいお話やら恐ろしいお話やら。 昔はらも作品を読んで「あはは...
中島らもの作品で一番好きなのは「明るい悩み相談」のシリーズだ。いろんな悩み相談に色んな切り口で返していて、この人は本島に頭のいい人だなぁと思ったのを覚えている。 「君はフィクション」は遺作ふたつを含んだ短編集。古めかしいお話やら恐ろしいお話やら。 昔はらも作品を読んで「あははー」と笑っていたんだけれど、今回古いの比較的新しいのとりまぜて読んでみると狂気、それも静かな狂気みたいなものが感じられて怖くなった。 twitterで中島らもBOTのフォローをしている。どうやらあのBOTはこの本からつぶやいているらしい事がわかった。「もっと泣けぇ」だの盲目の犬のくだりだの。
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