シリコンバレー精神 の商品レビュー
書かれているのは、2000年の前後。 文庫本の後書きが2006年、五年で状況はかなり違ったものになってきたが、 2000年のときに、ちょっと触れられていたgoogleが世を席巻し、 その萌芽はすでに2000年あたりの出来事に現れていたというもの。 アメリカと日本の違いを、...
書かれているのは、2000年の前後。 文庫本の後書きが2006年、五年で状況はかなり違ったものになってきたが、 2000年のときに、ちょっと触れられていたgoogleが世を席巻し、 その萌芽はすでに2000年あたりの出来事に現れていたというもの。 アメリカと日本の違いを、まざまざと感じさせてくれる本でもある。
Posted by
『ベンチャー』て言葉はむやみやたらに使っちゃいけない。本当の定義を満たす企業だけが使える称号だと再認識。
Posted by
シリコンバレーで実際に事業を興した著者が、1996年からの5年間、日本に向けて書いた手紙を「シリコンバレーからの手紙」として出版したもの。 まるで小説を読んでいるかのような感覚を覚えるほど自然な流れで、シリコンバレーの一角で「あわただしくものんびりした時間の流れ」を楽しみなが...
シリコンバレーで実際に事業を興した著者が、1996年からの5年間、日本に向けて書いた手紙を「シリコンバレーからの手紙」として出版したもの。 まるで小説を読んでいるかのような感覚を覚えるほど自然な流れで、シリコンバレーの一角で「あわただしくものんびりした時間の流れ」を楽しみながらも、ネット革命とバブル崩壊の一部始終を当事者の目線で目撃した著者による迫力のある文章には非常に引きつけられるものがある。 印象に残ったポイントを3つ。 1点目に、「シリコンバレーの流儀」。事業の成功・失敗はあくまでもビジネスというルールのある世界でのゲームであり、失敗したときに、投資家や従業員や取引先といった関係者に迷惑がかかるという考えを捨てるということ。 日本に多いベンチャーのタイプとして、創業者が多額の個人債務保証つきの借金で資金調達を行い、失敗したら後がないパターンとはかなり異なる。 (自分自身も、ベンチャー企業に勤めていたことがあり、失敗パターンを目の当たりにしているので、妙に納得。) 2点目に、いかに「機会」に対して貪欲で、実践的であるかということ。梅田さんの仲間は、あまりマクロな議論はせず、時代の大きな流れをつかんだら、自分の問題に落とし込んですぐに実行してしまうらしい。 イノベーションはかくして、「プロトタイプ」や「実験」の繰り返しで生まれるのだろう。そう考えると、批評している暇があったらひとつでもふたつでもとにかく「考えながら行動する」ことを実践しなければ・・・と考えせられた。 3点目には、やはり何といってもシリコンバレーという、環境の素晴らしさ!自然環境はもちろん、産学一体の名門スタンフォード、リベラルな雰囲気が生み出す多様性・・・アカデミックな面だけでなく、こんな自由でオープンな文化がイノベーションの創出を助けているのだろう。自分自身もベイエリアの大学で学んだ経験があり、本を読んでいてとてもうらやましくなってしまった。 それにしても梅田さんの日本人離れした(?)前向きな姿勢は素晴らしい!元気づけられた読者も多いのではないかと思う。日本再生への、必読書!
Posted by
梅田望夫さんの処女作(?)です。 1996年から2001年にかけて「シリコンバレーからの手紙」 として書かれたものをそのまま使って2001年に発刊されたものを 文庫化したものです。あとから書き足したものは「文庫のための前書き」 と、「文庫のための長いあとがき」のみという潔...
梅田望夫さんの処女作(?)です。 1996年から2001年にかけて「シリコンバレーからの手紙」 として書かれたものをそのまま使って2001年に発刊されたものを 文庫化したものです。あとから書き足したものは「文庫のための前書き」 と、「文庫のための長いあとがき」のみという潔いもの。ついついいろ いろと訂正を加えたくなると思うのですが、訂正はありません。 したがって、その当時の人たちの雰囲気がそのまま伝わってきます。 その意味でも非常に参考になります。 そして、「ウェブ進化論」「ウェブ時代をゆく」「ウェブ時代 5つ の定理」の流れの根底にある人への想いの強さの変化が見えるように 私には思えました。
Posted by
シリコンバレーの流儀 第一に、事業の成功・失敗はあくまでもビジネスというある世界でのゲームで、 それを絶対に人生に反映させないこと。 第二に、事業というのは「失敗するのが普通、成功したら凄いぞ」という ある種いい加減な遊び感覚を心の底から持つこと。 「成功するのが当たり前、失...
シリコンバレーの流儀 第一に、事業の成功・失敗はあくまでもビジネスというある世界でのゲームで、 それを絶対に人生に反映させないこと。 第二に、事業というのは「失敗するのが普通、成功したら凄いぞ」という ある種いい加減な遊び感覚を心の底から持つこと。 「成功するのが当たり前、失敗したら終わり」という まじめな発想を一掃しなければならない。 第三に、失敗したときに、「投資家や従業員や取引先といった関係者に迷惑がかかる」という考え方を捨てること。皆、自己責任の原則で集まってきているのだと、自分勝手に都合良く思い込まなければならない。 成功するプロスポーツ選手が厳しい練習による自己研鑽を怠らないのと同じように、シリコンバレーの起業家たちも実によく頭を使い、実によく勉強する。 「アーリー・リタイアメントのゴール」とい概念は、 「若いときに勢いで稼ぐ金」を頼りに「老いの不安」を払拭しようとする 精神安定剤のような意味もあり、長い目で見れば 「両刃の剣」のような性格を併せ持っているのだ 「シリコンバレー精神」の根底に流れる「好きで好きで仕方ない」こととは、 自分にとって何なのか。どうせ一生仕事を続けていくのなら、 そのことを突き詰めていくしかないんおではないか。
Posted by
本書は、1994年からシリコンバレーに移り住み、初めはそこでの急激な変化の観察者として、その後はいちプレイヤーとして活動して体感した、シリコンバレーでの日々やその変化とそれに対する考察を記したものである。 アマゾンで意外にも評価されていないのは本書がシリコンバレーの研究書という...
本書は、1994年からシリコンバレーに移り住み、初めはそこでの急激な変化の観察者として、その後はいちプレイヤーとして活動して体感した、シリコンバレーでの日々やその変化とそれに対する考察を記したものである。 アマゾンで意外にも評価されていないのは本書がシリコンバレーの研究書というよりもあくまで著者の立場からの記録といった形態をとっているためであろうが、時代の最先端を行くシリコンバレーの風土・文化や、IT革命と米国経済、ニューコノミーへの変遷などを日本人の立場から体感し、理解していく様子は、とても刺激に満ちており、シリコンバレーを震源地として引き起こされる変化と、その中心地を身近に知ることが出来る、良書だと感じた。
Posted by
梅田望夫さんが、今のように有名になる前の本。 シリコンバレーってどんなところだろう?という本です。 とにかく、天気が良くて、明るくて、広々したイメージが湧いてきます。 「先が見えないこと」を、多くの人は「不安」と意味づけしますが、 かの地の人たちは「楽しいこと」ととら...
梅田望夫さんが、今のように有名になる前の本。 シリコンバレーってどんなところだろう?という本です。 とにかく、天気が良くて、明るくて、広々したイメージが湧いてきます。 「先が見えないこと」を、多くの人は「不安」と意味づけしますが、 かの地の人たちは「楽しいこと」ととらえます。 いろんなことに、別の角度から光のあたる本です。
Posted by
限られた情報・能力・時間で判断→行動→情報の連鎖→未来、の流れにおける独特の速度と密度が生まれる土壌を感じることができます。
Posted by
著者はベストセラーのウェブ進化論を書いた梅田氏。 「シリコンバレー精神」は、1996年から2001年までの、 著者が毎月書き記した「シリコンバレーからの手紙」をまとめて、 書き下ろしを追加したもの。 Web進化論よりも、著者の生活実体験が反映されており、 イメージが膨...
著者はベストセラーのウェブ進化論を書いた梅田氏。 「シリコンバレー精神」は、1996年から2001年までの、 著者が毎月書き記した「シリコンバレーからの手紙」をまとめて、 書き下ろしを追加したもの。 Web進化論よりも、著者の生活実体験が反映されており、 イメージが膨らみやすい。 そして、ビルゲイツやLinuxなどにも記述しており、とても刺激される。 以下Minutes。 クオリティオブライフ=生活の質 ・Nothing to lose! ベンチャーキャピタルからの投資という「失敗しても帰さなくていいお金」で 産業全体が回っていて、ベンチャー企業の創業者たちは、自分たちの給料、 雇った社員の給料、開発費、オフィス経費を支払ながら手元の資金が尽きるまでの間に、 アイデアを「大きな価値を現実に生み出す製品やサービス」に創り変え、 それを世に問うというゲームを始める。資金尽き、力尽き倒れても、 ベンチャーキャピタルからの資金は借金ではないし、 事業と個人の間には明確な一線が引かれているから、 経営者の個人資産にまでその債務が及ぶことはない。 「仮に事業が立ち行かなくなって、失うものは何だろう」と、 創業者たちがふと最悪の場面を想像するとき、 それは自分たちが夢を追いかけた厖大な時間とエネルギーだけだと思えるに違いない。 ・人生のギアがぜんぜん違う 才能と才能がしのぎを削って驚くべきスピード感の中で新技術開発が進むシリコンバレー。 ここは、人生のある時期をすべて仕事に賭けることの代償に、 運にも恵まれた競争の勝者には、信じられないくらいの富が約束される世界だ。 その真っ只中には、「ギアがトップに入りっぱなしの」休まらない人生である。 ・会社を辞めて一人でやっていく権利ができたよ 「すべては個人の中から生まれるんだ。会社じゃないんだ。 価値を生み出すのは会社ではなく個人なんだ。」 ・シリコンバレーの流儀(救命胴衣) 1.事業の成功・失敗はあくまでもビジネスというルールのある世界でのゲームで それを絶対に人生に反映させないこと 2.事業とは「失敗するのが普通、成功したらすごいぞ」というある種「いい加減な」 遊び感覚を心の底から持つこと。「成功するのが当たり前、失敗したら終わり」 という「まじめ」発想を一掃しなければならない。 3.失敗したときに、「投資家や従業員や取引先といった関係者に迷惑がかかる」という 考えを捨てること。皆、自己責任の原則で集まってきているのだと、 自分勝手にに都合良く思いこまなければならない。 目次 1.シリコンバレーの基本を体感する 2.ネット革命とバブル崩壊 3.マイクロソフトとリナックス
Posted by
◎「シリコンバレー精神」で、ベンチャーとは何たるものか、その精神構造を知った。 ◎「ウェブ進化論」で、いまなにがおこっているのかにふれた。 ◎「ウェブ時代をゆく」でなにをしていかなければならないかの感覚をつかみつつある。 これが、基本の三部作だとおもう。
Posted by