ワードマップ グラウンデッド・セオリー・アプローチ の商品レビュー
頭がよくなった気がする。 表紙のデザインの意味も、本文を読み進むとわかってきます。 質的研究をする人じゃなくても、考え方は非常に普遍的で参考になるので、一読をお勧めします。
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「 研究は油絵のようなものだと思います。いくらでも修正できますし、だからこそいつまでも完成しないのです。ですから、ある時点でまとまったものを、勇気を出して発表することも大切だと思います」 もともと量的な研究方法に関心があったのだけど、その無味乾燥さとか、さらにいえば大局的な視点...
「 研究は油絵のようなものだと思います。いくらでも修正できますし、だからこそいつまでも完成しないのです。ですから、ある時点でまとまったものを、勇気を出して発表することも大切だと思います」 もともと量的な研究方法に関心があったのだけど、その無味乾燥さとか、さらにいえば大局的な視点の欠如だとかが(おそらくあまり出来が良くなかったがゆえに)気になっていて、かといってグランドセオリーの理論に関しては単なる空想のようにしか思えなかった自分にとって、その中間ぐらいをいくとおもわれるグラウンデッド・セオリーの存在はかなり期待のかかる手法。本書はそのグラウンデッド・セオリーを非常にわかりやすく解説してくれる良い本だと思う。 ただ、グラウンデッド・セオリーに関して思うのは、確かに一からデータにもとづいて理論を自分で組み立てるというのは素晴らしいのだけど、量的データが優先されるこの時代において無視されているグランドセオリーのようなものに関しても、何か敬意を表すような方法があってもよいということ。 すなわちグランドセオリーをいかに使うか?という視点に立った方法がこれからは必要になるのではないかなという気がしていた、それを可能にさせる方法論について少し考えを巡らせている。
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1 質的研究とグラウンデッド・セオリー・アプローチ 質的研究とは何か? グラウンデッド・セオリー・アプローチの概要 データに根ざした理論 グラウンデッド・セオリー・アプローチの長所と弱点 グラウンデッド・セオリー・アプローチの学び方 2 グラウンデッド・セオリー・アプローチの分析の流れ グラウンデッド・セオリー・アプローチの特徴 データ分析の流れ 3 リッチなデータの捕獲 リッチなデータ データ収集のトレーニング データ収集を楽しむためのグッズ 4 見えない概念を把握するための技法 概念 プロパティとディメンション カテゴリー 5 データとの距離のとり方 データの切片化 問いを立てる 比較 メモ アブダクション 6 理論を生みだすまで カテゴリーの関連づけ 理論の生成 理論的サンプリングと理論的飽和 7 さいごの詰め 何をどうおこなったか 結果としてわかったこと 8 よくある質問と答え Q&A もう一冊のやつと合わせて考える必要あり。カテゴリー名を付けるに際して、気をつけなきゃいけないこととか丁寧に書かれていてかなり使える。 プロパティとディメンションはとにかくたくさん出す!!
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ディメンションとプロパティの付け方に罠を感じました。 いったん間違ったら後の分析が台無しになりがちなので要注意。 手にしたデータのみで理論の構築を図ろうとすることについて物足りない感じもします。そもそもデータ同士の関連性を見つけ出しても、理論の飽和につながらないのではないか。各カテゴリーから理論の生成までたどり着く過程をもうちょっと詳しく見てみたいんです。 とにかく分かりやすくて、入門書としてかなり有用であると思います。
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ストラウス先生から直接指導を受けられた著者がグラウンデッド・セオリー・アプローチによる研究とは何かについて,分かりやすく解説されている。 私はM-GTA(修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ)を使っていますが,比較して読むととても参考になります。 特に,概念化を行う時の,プ...
ストラウス先生から直接指導を受けられた著者がグラウンデッド・セオリー・アプローチによる研究とは何かについて,分かりやすく解説されている。 私はM-GTA(修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ)を使っていますが,比較して読むととても参考になります。 特に,概念化を行う時の,プロパティとディメンションを意識するところは分かりやすいです。
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グラウンデッド・セオリーという名前は聞いたことあっても、それがどのようなアプローチであるのか説明できるまでは理解できなかった。この本を読んで、本当に簡単な骨組みな様なものは見えた気が。わかりやすくかかれてはいる。
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