優しい子よ の商品レビュー
この本のこと、なんにも知らずに偽善っぽい話かしらー泣きを要求されるのかしらーなんて思いつつも手を伸ばした私はえらい。そしてごめんなさい大崎善生。たいへん失礼しました。 私小説とノンフィクションの区別がつかない私は、それでも著者が「私小説」というから小説のつもりで読んだ。本当の...
この本のこと、なんにも知らずに偽善っぽい話かしらー泣きを要求されるのかしらーなんて思いつつも手を伸ばした私はえらい。そしてごめんなさい大崎善生。たいへん失礼しました。 私小説とノンフィクションの区別がつかない私は、それでも著者が「私小説」というから小説のつもりで読んだ。本当のことでも文字になったらそれはフィクション、みたいなことを誰かが言ってたっけ。書く事によって、客観的になるのは、自分のためかなあ。こんな奇跡のような話、小説のような話は小説として書いて、でも本当にあったんだよ!みたいなこと? 自分の暮らしも誰かから見たら小説のようかなあ。日々ドラマ。お話を紡いで生活してる。フィクションの話だって、その中で登場人物たちは生きていて、日々を重ねてて、だからフィクションでもどこかの誰かに当てはまるかもしれなくて、 みたいなことをとりとめもなく考えてた。 人と出会うことって、実は奇跡的ということを感じる。1話目がよかった。
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本当に泣きました 病魔と戦う少年 自分自身が体中を襲う痛みと戦いながらも 他人の怪我の心配を・・・今ある命を大切に精一杯生きようと思いました
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表題作にしばらくぶりに感動。不治の病におかされた少年が、著者の妻に宛てたファンレター(妻は将棋士)。「泣けます」という帯がついてなくて、本当によかったと思う。
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大崎善生の私小説。 彼が出会い大きな影響を受けた人物について書かれている。 表題作の『優しい子よ』は、彼の妻の元に寄せられた、不治の病に冒された少年からのファンレター。その彼の優しい慈しみの心に彼と彼の妻が生きる意味を考える話。 ずーっと泣き続けた。ここまで心が温かくなる話は東京...
大崎善生の私小説。 彼が出会い大きな影響を受けた人物について書かれている。 表題作の『優しい子よ』は、彼の妻の元に寄せられた、不治の病に冒された少年からのファンレター。その彼の優しい慈しみの心に彼と彼の妻が生きる意味を考える話。 ずーっと泣き続けた。ここまで心が温かくなる話は東京タワー以来かもしれない。すごかった。 大崎善生の周囲にある物事を通して、作者の考え、視点が分かる本だった。
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