クマムシ?! の商品レビュー
スーパー生物として名高いクマムシだが、ネットで尾ひれがついてエスカレートした評判とはうらはらに、本人はわりと実直に、一生懸命生きているらしい。たぶん何の役にも立たない生物であり、研究だけれど、役に立つものだけでできている世界はさぞかし住みにくいだろう。ぼくも顕微鏡でクマムシを探し...
スーパー生物として名高いクマムシだが、ネットで尾ひれがついてエスカレートした評判とはうらはらに、本人はわりと実直に、一生懸命生きているらしい。たぶん何の役にも立たない生物であり、研究だけれど、役に立つものだけでできている世界はさぞかし住みにくいだろう。ぼくも顕微鏡でクマムシを探してみようかな。
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面白すぎて、読みかけで電車降りるのが嫌で会社さぼりたくなる。そして、図版の充実がすばらしい。クマムシへの愛が溢れた可笑しな記述もたくさん。。
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ぼぉくぅはぁ くぅまぁむぅしぃ だぁよぉ。みぃんなぁ よぉろぉしぃくぅねぇぇぇ(*45回転のレコードを33回転で再生するイメージでどうぞ) ↑レコードのたとえが若い人に通じるのかどうかさっぱりわからないのですが(^^;)。 生きものシリーズです。 例によってちょっと変わった生...
ぼぉくぅはぁ くぅまぁむぅしぃ だぁよぉ。みぃんなぁ よぉろぉしぃくぅねぇぇぇ(*45回転のレコードを33回転で再生するイメージでどうぞ) ↑レコードのたとえが若い人に通じるのかどうかさっぱりわからないのですが(^^;)。 生きものシリーズです。 例によってちょっと変わった生きものです。 といっても、実は身近にたくさんいるそうなのですが。 その名はクマムシ。緩歩動物(かんぽどうぶつ)門に属します。 足は8本。体長1mm未満。名は体を表すの言葉通り、ゆっくりゆっくり動きます。熊を思わせる、愛嬌のある形態です。 この生きものが注目されたのは、乾燥条件下で「樽」型となり、この樽が真空・高温・高圧・放射線・電子レンジ処理の後でも、「蘇生」することからです。 ちょっとした変わり者で、緩歩動物門にはこのクマムシの仲間しかいません。ちなみにヒトは脊索動物門、この中には、無脊椎動物のホヤ等も、そして魚類・鳥類・爬虫類・哺乳類などすべて引っくるめた脊椎動物も入ってきます。比較してみると、クマムシが大変「変わっている」ことがイメージできるかと思います。 本書では、樽型(クリプトビオシス)に関することを含めて、あまり世間に知られていないクマムシの生態を紹介しています。 寿命は平均して数十日程度。一部で取り沙汰されたほど、樽型でも「不死身」というほどではないようです。 脱皮動物で、産卵時は脱皮と産卵が一緒になる点が興味深い。脱皮しながら卵を産みますので、一時期、殻の中に母と卵が同居する形になります。 もう1つ興味深かったのは、クマムシの「移動」。屋上など、地上から離れたところにコケが生えていることがありますが、こんなところにもクマムシがいるのだとか。コケは胞子で飛んでくるのでしょうが、クマムシは「樽」で飛んでくるのか!? 空を行き交うクマムシの「樽」。なかなか楽しい光景です。 全遺伝子を解明するクマムシ・ゲノム・プロジェクトが始動する動きもあるそうです。主に樽型(クリプトビオシス)の機構を探ることが目的とされているようですが、脱皮生物に共通している部分はどこかの解明につながる可能性もあるそうで、個人的には後者の方がおもしろそうだなと思います。 興味深いながらもまだまだわからないことが多いクマムシ。 これは私見ですが、1つにはその存在が微妙に小さいこと、1つには人にとって「毒にも薬にもならない」ことが原因なのではないかと思います。昆虫のように見つけやすく観察しやすければ子ども達も飛びつくでしょうが、体長1mm未満では、さほど高い倍率は必要としないとはいえ、やはり顕微鏡サイズ。 コケの中に多種のクマムシが潜んでいるらしいですが、普段、まったく気付きません。 そしてこれが有益物質なんかを分泌して人類の役に立つかといえば、そんなことはない。かといって病原性があって駆除が必要かといえばそんなこともない。 何となくそこにいて、のんびりゆったりと生きてきた、それがクマムシなのでしょう。 著者は元々、昆虫の精子形成の研究者だった人ですが、クマムシの魅力に取り憑かれてしまったそうです。 クマムシは何を食べるのか、なんてところから始まる、手作り感溢れる研究記録も楽しい本です。 古今の研究者によるクマムシの挿絵も併せ、クマムシ研究者の「愛」がふんだんに感じられ、微笑ましく楽しい1冊です。 *参考URL ・NHK 爆問学問・クマムシの回のまとめ http://www.nhk.or.jp/bakumon/previous/20100803.html ・クマムシさん http://www.kumamushisan.net/about.html 本書の著者とは違う人ですが、クマムシ研究者が作ったゆるキャラ(!)です。グッズの販売もされていて、収益は研究費に充てられている、のかな・・・?
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クマムシの生態などその存在自体は非常に興味深い。 しかしあくまで書籍の評価を考えると、少々同著は雑かと思え★1つ。 岩波科学ライブラリーも初めてなので、もしかするとこういう趣向なのかもしれないが、「読ませる本」として上手く成立していないと思う。 素材は面白いが、研究対象とする人口...
クマムシの生態などその存在自体は非常に興味深い。 しかしあくまで書籍の評価を考えると、少々同著は雑かと思え★1つ。 岩波科学ライブラリーも初めてなので、もしかするとこういう趣向なのかもしれないが、「読ませる本」として上手く成立していないと思う。 素材は面白いが、研究対象とする人口が少ないのも影響しているのか、いかにも筋立てが粗っぽい。
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本書は単なるクマムシの解説書ではなく、著者による飼育観察記録でもある。全体的に図が豊富でよい。乾燥して樽になるオニクマムシ➡蘇生するオニクマムシの図(http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0074620/index.html)は必見。 電子顕微鏡写...
本書は単なるクマムシの解説書ではなく、著者による飼育観察記録でもある。全体的に図が豊富でよい。乾燥して樽になるオニクマムシ➡蘇生するオニクマムシの図(http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0074620/index.html)は必見。 電子顕微鏡写真のクマムシは雄々しくゴツいが、他の口絵&写真ではクマというよりどこかとぼけたモグラエビって感じで可愛らしい♪ (図書館)
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20120512 「いったん深みにはまると、別の深みにも出会うことになる」という記述に妙に納得。 近所のコケを観察してみよう。
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2012 2/5読了。つくば市立図書館で借りた。 ネットでもかなりの極限環境に耐える生き物として名高いクマムシについての一般向けの本、ということで以前から読みたかったもの。 2年ぶりくらいに市の図書館に行ったらあったので借りてきた。 クマムシといえば高温/低温に耐える、感想に強...
2012 2/5読了。つくば市立図書館で借りた。 ネットでもかなりの極限環境に耐える生き物として名高いクマムシについての一般向けの本、ということで以前から読みたかったもの。 2年ぶりくらいに市の図書館に行ったらあったので借りてきた。 クマムシといえば高温/低温に耐える、感想に強い、放射線にも耐える・・・と強い方面の話題に興味がいきそうなもので、実際本書の後半はそのあたりの「伝説」の検証が描かれている。かなりの部分は事実だけど一部は本当に「伝説」であることも明かされる。 しかしそれ以上に多くを割いているのは、筆者がクマムシに興味を持って、大学近所のコケの中にいるのを発見して、観察し飼育に至る前半の方。 なにを食べるのかもよくわからない生き物を飼育しながら観察・実験する生物学者の苦労と情熱が描かれつつ、可愛いクマムシの姿にほのぼのもする。最初の口絵とか超可愛い。 岩波科学ライブラリーはこういういい本があるから好きだ。
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クマムシの解説のようにみえて、著者のクマムシ愛をアピールする本です。餌を一生懸命探したり、さまざまな条件で観察したり。 クマムシの中には放射線放射に耐えるものがあり、DNA修復力が高いのでは、といわれているそうです。クマムシゲノムの解析に期待します。がんばれ!
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「なにをしても死なない最強の生物」クマムシという風説が巷に広がっているようだが、それは完全な誤謬である。クマムシは簡単に死んでしまう。餌を与えなかったら息絶えるし、歩いている状態でお湯をかけられたら死んでしまう。知る人ぞ知る最強形態の樽型になったとしても、針でつつけば割れてしま...
「なにをしても死なない最強の生物」クマムシという風説が巷に広がっているようだが、それは完全な誤謬である。クマムシは簡単に死んでしまう。餌を与えなかったら息絶えるし、歩いている状態でお湯をかけられたら死んでしまう。知る人ぞ知る最強形態の樽型になったとしても、針でつつけば割れてしまう。急激な乾燥に耐えることもできない。本書を読めば、クマムシにまつわる基礎的知識を得るとともにその興味深い世界に魅了されることになるだろう。ちょっとクマムシを飼ってみたい。そう思う人も少なくないはずである。
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クマムシファンに勧められて読みました。最初にクマムシを写真で見たときは、掃除機のフィルターバッグを思わせるそのグロテスクさにショックを禁じ得ませんでしたが、この本を読んでみると、なるほどかわいい生き物だと思いました。
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