日本産蝶類標準図鑑 の商品レビュー
私が小学生のときあこがれていた故白水隆九大教授の遺作です。 出版社が「これからの蝶類研究のバイブル」であり「これから10年素単ダートになる図鑑」と紹介しているとおり、非常に内容の充実したものとなっております。 まず特徴的なことは標本の充実ぶり。彼の弟子たちが全国の愛好家たちとの...
私が小学生のときあこがれていた故白水隆九大教授の遺作です。 出版社が「これからの蝶類研究のバイブル」であり「これから10年素単ダートになる図鑑」と紹介しているとおり、非常に内容の充実したものとなっております。 まず特徴的なことは標本の充実ぶり。彼の弟子たちが全国の愛好家たちとのつながりを駆使して集めた標本を、地域的な変異などにも注意を払いながら一種類につき何体の標本も乗せてます(とくに地域的変異の著しいゴマシジミですとその数54体!)。 さらに説明も詳しく、充実しており、分布図などは地図を付記して非常にわかりやすく、最も北でとれた記録など採集の記録も乗せています。 また、外国から台風などで飛んでいた迷蝶などの標本も多く取り上げています。 こういう図鑑は見るだけでも楽しいですし、 たまには歴史から離れてじっくり鑑賞するのも乙なものです。
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