まともバカ の商品レビュー
難しそう、とためらう前に手にとってみては?
様々な講演会で語られた内容をまとめた一冊。今まで養老氏の著書に触れたことがない人でも、読みやすいのでは?建築を例えに出すなど、わかりやすいところが魅力的。難しそう、とためらう前に手にとってみては?
zxc
養老孟司先生の話はいつ読んでも気づきがある。 解剖学、ヒトの身体から禅の世界に繋がる.イマココだな。 だからこそ、先生がお元気なうちに、ぜひ講演で直接お話を伺いたい。 身体が自然で、意識は人工。 科学は身体を真似している。 脳化社会の究極の形がメタバース。 メメントモリは、諸行無...
養老孟司先生の話はいつ読んでも気づきがある。 解剖学、ヒトの身体から禅の世界に繋がる.イマココだな。 だからこそ、先生がお元気なうちに、ぜひ講演で直接お話を伺いたい。 身体が自然で、意識は人工。 科学は身体を真似している。 脳化社会の究極の形がメタバース。 メメントモリは、諸行無常。
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※このレビューにはネタバレを含みます
解剖学に精通している養老先生の本 都心から田舎に引っ越したので、 うんうん!とたくさん頷く部分が多かった。 ・知るとは→今の時代の知るは、 自分のそとにある知識をいかに検索するか? この知識は操作可能であり、 都合のよいときに都合のよい解釈を使えばよいという認識 ・「人のことがわかる」 社会で生きる上で有利なスキルはこれである たくさんの言語を話せるひとは、 それだけ人のことを理解するスキルがあるから 重宝される ・情報化社会とは? 予測して統御しようとする社会 都市というのは、脳で作られた人工の場所。 そこは徹底的に自然物を排除したい。 しかし、身体は自然物である。 だから、そこに化粧や整形をほどこす。 建物のなかにある観葉植物や 都市部の公園は人工的につくられている。 そこにある植物は、人間により埋められたものであって、自然ではない。 養老先生はどちらがよい悪いといっているのではなく、解釈をおしえてくれている。 人間は本来自然なもので、 無目的で生きているもの。 しかし、人間は進化することで、 できる限り予想可能なものを作り出した。 おそらくそれは、人間がより生きやすかった、 つまり生存しやすかったからだと思う。 だから、人間にとって都合がよいもの、 社会をつくりだし、多数を良しとしてきた歴史がある。 しかし、私はそのような決められた世界が息苦しく感じる。だから、養老先生の本を読むことで、 こういう考えでもよいのだと自分を肯定することができ、気持ちが楽になった
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「バカの壁」で知られる養老孟司著。 背表紙には「ものの見方・考え方がウソのように変わる本!」とありますが、必ずしもそうではなく。 簡単に言うなら、「人工的世界で生きる現代人から見た世界と、養老先生の考える世界の違い」といったところでしょうか。 我々「都市化」した社会に住んで...
「バカの壁」で知られる養老孟司著。 背表紙には「ものの見方・考え方がウソのように変わる本!」とありますが、必ずしもそうではなく。 簡単に言うなら、「人工的世界で生きる現代人から見た世界と、養老先生の考える世界の違い」といったところでしょうか。 我々「都市化」した社会に住んでいる人間の特徴を捉え、その認知の歪みを捉えたあと、でも本来生きていくってこういうことですよね、予測できないことの方が多いですよね、と諭していくような論調。 個人的には「バカの壁」よりも「んんっ!?」とならずに読めて読後感も良かったです。 養老先生の言うところによると、私は恐らく「首から上」の人間であり、「言語の人」なのだと思います。そして「都市化」に伴って「効率化」した結果、子どもや障害者、高齢者にとって暮らしにくい社会になってしまっているのだなぁ、と思いました。 ずっと就活のときに「化粧をしない女性はダメ」と言われていたことが「なぜだめなのか」と心にひっかかっていましたが、「都市化された社会」の中では自然=ダメなこととして認識されているからなんだなと理解し、(同調できないですが)腑に落ちた思いでした。 余談ですが、日本の芸能を会得していく経過を知るのに良いと紹介されていた「日本の弓術」(オイゲン・ヘリゲル著)も読んでみたくなりました。
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著者の講演やエッセイなどを集めた本で、『脳と自然と日本』(2002年、白日社)と『手入れ文化と日本』(2002年、白日社)を再編集したものとなっています。 ベスト・セラーとなった『バカの壁』(2003年、新潮新書)とおなじく、著者の年来の主張である「脳と身体」あるいは「都市と自...
著者の講演やエッセイなどを集めた本で、『脳と自然と日本』(2002年、白日社)と『手入れ文化と日本』(2002年、白日社)を再編集したものとなっています。 ベスト・セラーとなった『バカの壁』(2003年、新潮新書)とおなじく、著者の年来の主張である「脳と身体」あるいは「都市と自然」という対立軸をめぐって、さまざまな具体例を織り込みながらわかりやすい議論が展開されています。 ユーモアを感じさせる語り口で、読者の興味を引くエピソードから余人の思いもかけない結論をみちびく著者の議論の運び方がスリリングで、おもしろく読みました。ただ、基本的な著者の考え方は、『バカの壁』など他の著作と変わりがなく、新鮮味に欠けるように感じられたのも事実です。
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若かりし頃の養老先生の講演は、滅法面白かった。これはもう日本の話芸といってもいいくらいである。頭がよすぎて内容はよくわからないのだが、言いたいことはなんとなくわかってしまうから不思議だった。『バカの壁』が売れて以降の先生は、おそらく読者のレベルに話を合わせようとして、面白さのレベ...
若かりし頃の養老先生の講演は、滅法面白かった。これはもう日本の話芸といってもいいくらいである。頭がよすぎて内容はよくわからないのだが、言いたいことはなんとなくわかってしまうから不思議だった。『バカの壁』が売れて以降の先生は、おそらく読者のレベルに話を合わせようとして、面白さのレベルまで落としてしまっている。この本と、同時に刊行された『自分は死なないと思っている人は ヒトへ』が、養老節が面白かった最後の本だろう。題名はバカの壁に便乗した、どうせ気の利かない編集者が付けたものだろうが、内容は折り紙付きである。
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都市化って妙に納得できる。 中途半端な田舎育ちだけど、それを否定してなかった自分は正しかったのだろう。
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文武両道とはなにか?を多様な切り口で語る。 文=脳=文化表現=意識的表現=都市 武=体=身体表現=無意識的表現=自然 明治以降の急速な近代化、特に都市化は「こうあったら良いのに」という考えを元に脳=アタマのなかを具現化してできあがったもの。そこに暮らす我々はもちろんのこと、そ...
文武両道とはなにか?を多様な切り口で語る。 文=脳=文化表現=意識的表現=都市 武=体=身体表現=無意識的表現=自然 明治以降の急速な近代化、特に都市化は「こうあったら良いのに」という考えを元に脳=アタマのなかを具現化してできあがったもの。そこに暮らす我々はもちろんのこと、その過程においてもまた、カラダの果たす役割はどんどん薄く。 そうして在る現在、そこで語られる「マトモ」は果たしてマトモなのか? 文武両道な、アタマとカラダを両方適切に扱えるバランス感覚が好ましいと考える。 その為には長い「修行」を経て「道」を歩み「型」を身につける、日本の昔ながらのスタイルが有効かと考える。 アタマでっかちな自分を省みる良い材料になる。 最後にあった「覚悟という言葉がなくなり、その代わりに危機管理という概念が生まれた」という話も面白かった。人間の中の都市〉自然がよく現れているという解釈。
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社会は人がつくった人工的なもの・計画されたものになっている。 それ以外のものは排除された、排除されたものは生と死。 人がそれらに触れる機会が現代では排除された。 この先どうなるか分からない、でも何かしないと行けない。 その気持ちが覚悟。 何も決まっていない未来こそが財産なんで...
社会は人がつくった人工的なもの・計画されたものになっている。 それ以外のものは排除された、排除されたものは生と死。 人がそれらに触れる機会が現代では排除された。 この先どうなるか分からない、でも何かしないと行けない。 その気持ちが覚悟。 何も決まっていない未来こそが財産なんです。
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読書レポート:まともバカ 目は脳の出店 養老孟司 著(だいわ文庫) | デジたろうとピアノ http://digitaropiano.luna.ddns.vc/digitaropiano/?p=4404
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