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昆虫 の商品レビュー

3.5

16件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2020/08/15

水波誠 著「昆虫ー驚異の微小脳」、2006.8発行。この本も池澤夏樹氏が書評の本で面白いと推薦されていたので、一読しました。私にはとても専門的で難しい内容でした。ただ、ヒトの巨大脳に比べ、1立方ミリメートルにも満たない昆虫の微小脳が素晴らしいものであることはよくわかりました。陸の...

水波誠 著「昆虫ー驚異の微小脳」、2006.8発行。この本も池澤夏樹氏が書評の本で面白いと推薦されていたので、一読しました。私にはとても専門的で難しい内容でした。ただ、ヒトの巨大脳に比べ、1立方ミリメートルにも満たない昆虫の微小脳が素晴らしいものであることはよくわかりました。陸の王者、昆虫の素晴らしい点は3つ。翅による高い移動能力、変態により成長と繁殖の完全分離の実現(効率的な資源利用)、花をつける植物と共生関係。いずれも神経系の働きが密接に関係しているそうです。ヒトと昆虫は進化を極めた双璧なんですね!

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2019/09/27

あまり知られていない事柄も含めて、昆虫の脳についての一般的な知識をもれなくコンパクトにまとめた印象。 左右と額の三つ目や錯視も扱う。個体と群れかによって、変温動物だが恒温動物としても受け取れるというあたりはおもしろい。 『群れは意識を持つか』でも考えさせられたが、昆虫は個と群の...

あまり知られていない事柄も含めて、昆虫の脳についての一般的な知識をもれなくコンパクトにまとめた印象。 左右と額の三つ目や錯視も扱う。個体と群れかによって、変温動物だが恒温動物としても受け取れるというあたりはおもしろい。 『群れは意識を持つか』でも考えさせられたが、昆虫は個と群の社会性の問題があるので、読んでいてどれも飽きない。

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2018/11/27

第1章 昆虫の繁栄を支える小さな脳 第2章 ファーブルから現代まで 第3章 複眼は昆虫の何をものがたるか 第4章 単眼はどんな働きをしているか 第5章 空を飛ぶしくみ 第6章 匂いを感じるしくみ 第7章 キノコ体は景色の記憶に関わる 第8章 匂いの学習と記憶 第9章 ミツバチのダ...

第1章 昆虫の繁栄を支える小さな脳 第2章 ファーブルから現代まで 第3章 複眼は昆虫の何をものがたるか 第4章 単眼はどんな働きをしているか 第5章 空を飛ぶしくみ 第6章 匂いを感じるしくみ 第7章 キノコ体は景色の記憶に関わる 第8章 匂いの学習と記憶 第9章 ミツバチのダンス 第10章 ハチやアリの帰巣と偏光コンパス 第11章 微小脳と巨大脳 著者:水波誠(1957-、福岡市、生物学)

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2018/10/23

昆虫にも記憶や学習ができるとは全くの驚き。特に蜂やアリのような社会性を持ったやつらは、他の昆虫たちに比べ、コミュニケーションが必要な分、頭がいいらしい。高々100万個程度のニューロンで景色を記憶できるのだから本当に、驚異の微小脳である。

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2017/11/12

バイオミミクリーへの関心から派生して「昆虫」の本を読んでみる。 そういえば子供の頃は、昆虫好きだったなと思い起こしつつ、最近の「昆虫」への関心は、1年半くらい前に宮古島でキャンプをした時にスタートしている。 自然のなかで、ボーとしたり、散歩したりしているなかで、目の前を蝶とか...

バイオミミクリーへの関心から派生して「昆虫」の本を読んでみる。 そういえば子供の頃は、昆虫好きだったなと思い起こしつつ、最近の「昆虫」への関心は、1年半くらい前に宮古島でキャンプをした時にスタートしている。 自然のなかで、ボーとしたり、散歩したりしているなかで、目の前を蝶とか、蛾とか、色々、昆虫が飛んでいる。 ふと、こんなに小さなものが、どうやって飛行を制御しているのだろうという疑問が湧いた。 小さの蝶の大部分は、羽で胴体の部分は限りなく小さくて、脳もほとんどないに等しい大きさ。 こんな小さな脳でどうやって様々な情報を処理して、それを動きに伝達して、風とか、色々な条件の変化に素早く適応しているのだろう、ということが不思議で仕方なかった。 昆虫は、なんだか地球外からやってきた生命というか、高性能の工学機械のような気がした。 という感じで、この本を読んみた。 新書にしては、かなり本格的な本かな?素人的には細かいところはついていけないところもあったが、興味の対象は全く同じかな? こんな小さな脳でどうしてこんなに複雑なことをなしているのか? ということ。 純粋に好奇心が満たされるとともに、そのメカニズムを知ることは、色々な領域で応用できそうな進化的な知恵がたくさんあることに納得した。

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2013/11/21

昆虫の神経行動学がここまで進んでいるとは驚き。この知見は応用がいくらでも利くだろうし、今後の発展が楽しみ。

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2012/09/08

ムズイ!論文を読んでいるよう。これで平易に解説をされているとは・・。でも昆虫は人間が思っている以上に高度な脳をもっていることが大変よく分かりました。

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2011/09/24

昆虫は、地球上で最も繁栄した動物群である。その繁栄の秘密は、彼らの小さな脳(微小脳)にある。本書は、新書ながら、昆虫の神経科学についての知見を網羅した教科書的な本である。 とても勉強になったが、厳密性を追求するあまり、決して読み易いとはいえないのが残念だ。一般向けの読み物という...

昆虫は、地球上で最も繁栄した動物群である。その繁栄の秘密は、彼らの小さな脳(微小脳)にある。本書は、新書ながら、昆虫の神経科学についての知見を網羅した教科書的な本である。 とても勉強になったが、厳密性を追求するあまり、決して読み易いとはいえないのが残念だ。一般向けの読み物というよりはむしろ、専門家を対象とした巨大な総説である。執筆には相当の労力を費やしたと思われる。(実際、5年もかかったらしい。)航海中の船は、幾度も難破しかかった。 大気によって散乱された太陽光が偏光していることは、知らなかった。レイリー散乱によるものである(空が青く、夕焼けが赤い理由)。ハチやアリの複眼は、偏光方向を検出する能力がある。偏光が最大である方向と、波長の長短の情報から太陽の位置を割り出し、その情報を使って正確に帰巣することができるのだ。 ハチやアリのもつ偏光検出器は、様々な向きに配置された偏光板のようなものである。一体、いかなる分子的メカニズムによって、レチナールの向きを揃えて光受容体を発現させることが可能なのだろうか?

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2011/04/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] ヒトの脳に比べてなきに等しい昆虫の脳。 ところが、この一立方ミリメートルにも満たない微小脳に、ヒトの脳に類似した構造が見られることが明らかになってきた。 神経行動学は、ファーブルやフリッシュを驚嘆させた「陸の王者」の能力を、精緻な実験によって脳の働きと結びつけ、ダンスによる情報伝達、景色記憶、空間地図形成能力など、昆虫の認知能力の解明に乗り出している。 本能行動の神秘に迫る最新生物学の成果。 [ 目次 ] 第1章 昆虫の繁栄を支える小さな脳 第2章 ファーブルから現代まで 第3章 複眼は昆虫の何をものがたるか 第4章 単眼はどんな働きをしているか 第5章 空を飛ぶしくみ 第6章 匂いを感じるしくみ 第7章 キノコ体は景色の記憶に関わる 第8章 匂いの学習と記憶 第9章 ミツバチのダンス 第10章 ハチやアリの帰巣と偏光コンパス 第11章 微小脳と巨大脳 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2011/02/14

複眼や視力のくだりが面白かった。 ハエからみると人間はスローモーションである、といったような。 後半難しくて読み飛ばしてしまいました・・・

Posted byブクログ