崖の国物語(7) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
壮大で、考えさせられる物語でした。 誰しも、上に立ちたいと思うもの。 そして、その手段はいとわないこと。 ゴブリンはそういう意味、その欲の権化 と見ても相違ないことでしょう。 卑怯な手段(ある特殊兵器)を使って 自由の森の民を苦しめますので。 決してこの作品は英雄一辺倒の 爽快系の作品ではありません。 その証拠に、あるポジションにいた人間との 永遠の別れがありますので。 まさか消すの?と思うことでしょう。 でも、そういった作品が 本来は必要なんですよね。 最後には思わぬおまけが付いてきます。 でも…イラストで気が付いていた人は いるんじゃないかな。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ルーク3部作完結編。大図書館は地上町の地下を捨て、自由の森へ。がれき町の幽霊、もと空賊船長、旧地上町の住人、図書館司書の大移動ののち辿り着き、大モズやゴブリンたちから自由の森を守ります。ルークはというと、空賊ではなく槍騎兵に。そして、最後にやっとルーク出生の繋がりも明かされます。今回影の主役は、夜の守護聖団と大図書館に挟まれ、何が正しいのか葛藤するザンス。まっすぐ生きるだけではないファンタジーの住人に深い感銘を受けることになります。 これは「死と再生」のこの物語。壮大です。
Posted by
シリーズを追うごとに、物語の始めで謎とされていた事柄が明らかになって言って、どんどん世界が築き上げられていくのがとても面白いです。今回はテンポの速い、手に汗握る展開で、前回からどっと流れが押し出されたという感じです。読めば読むほど面白くなっていきます。
Posted by
- 1