行動経済学 の商品レビュー
行動経済学がメジャーな存在になる前に出版された本。網羅的に行動経済学を紹介する内容だが、最近はもっとわかりやすい本があるし、わざわざ今これを読まなくてもいいかなと思った。あと、結末として「人間は自分を取り巻く環境や生態に適した選択をするという意味での合理性を持っている」という文に...
行動経済学がメジャーな存在になる前に出版された本。網羅的に行動経済学を紹介する内容だが、最近はもっとわかりやすい本があるし、わざわざ今これを読まなくてもいいかなと思った。あと、結末として「人間は自分を取り巻く環境や生態に適した選択をするという意味での合理性を持っている」という文に行き着くのだが、一言でいうと「そらそうやろ、当たり前やん」ではないか。行動経済学が目指すところは本当に極められたら素晴らしいと思いつつ、条件による分岐が多すぎて仕事とかでは使い物にならない……という印象が強まった。
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実験の記述はやや冗長であるものの、「行動経済学」さらには「神経経済学」の今日的な重要性について全体像良く理解出来た。 昨今、トランプの大統領への復帰、兵庫県知事選挙における結果から、人間の選択が「真理」「感情」よって支配されていると思われる現象については、従来のような「客観的合理...
実験の記述はやや冗長であるものの、「行動経済学」さらには「神経経済学」の今日的な重要性について全体像良く理解出来た。 昨今、トランプの大統領への復帰、兵庫県知事選挙における結果から、人間の選択が「真理」「感情」よって支配されていると思われる現象については、従来のような「客観的合理性」のみに着眼した分析は役に立たないくなっている。 一つ明らかな事は、嫌われてしまったら最後。本当のリスペクトを得る事。その為には「利己」を忘れる事。 人間に対する「より深い理解」が必要となっている。そのためにこの本の掲げているアジェンダが、これからますます重要になってくる。実例も豊富にあるので、さらに自分の知見を深めたい分野である。
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行動経済学とは何かを知りたくて購入した本。お勉強モードで読み始めたが、それにしても初心者にはちょい難しかったような気がする。それでも行動経済学の背景にある歴史や、豊富な実験例がわかりやすく示されており、時間はかかったものの最後まで読み通すことができた。特に第6章フレーミング効果と...
行動経済学とは何かを知りたくて購入した本。お勉強モードで読み始めたが、それにしても初心者にはちょい難しかったような気がする。それでも行動経済学の背景にある歴史や、豊富な実験例がわかりやすく示されており、時間はかかったものの最後まで読み通すことができた。特に第6章フレーミング効果と選好の形成、サンクコスト効果あたりは、非常に興味深い。マーケティングの視点からも、また消費者側の目線で見ても参考になる点が満載だ。
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日本で行動経済学が流行り出す前の2006年の刊行。おそらくその走りになった書籍のひとつだと思われる。決して未学者にわかりやすい書籍ではなく、ある程度経済学をかじっていたほうが理解しやすいかもしれない。今となっては有名な数々の理論や実験について紹介している。
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理系の私でも何やら行動経済学をわかった気にさせられるような、取っつきやすく読みやすい文書でした。 ある条件でのみ厳密であるモデルよりも、厳密には不正確だがある程度あてはまるモデルのほうが実用的、ということの例示として、停止しているアナログ時計は1日に2回は厳密な時刻を指し示すこ...
理系の私でも何やら行動経済学をわかった気にさせられるような、取っつきやすく読みやすい文書でした。 ある条件でのみ厳密であるモデルよりも、厳密には不正確だがある程度あてはまるモデルのほうが実用的、ということの例示として、停止しているアナログ時計は1日に2回は厳密な時刻を指し示すことができるが、1分進んでいる時計は一度も厳密な時刻を示すことができない。という表現があり、なるほどなと思いました。
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・「国富論」(アダムスミス):だれもが利得の機会を過大評価し、損失の機会を過小評価する。 ・リスクや不確実性が人間の経済行動に影響を及ぼす。 ・ヒューリスティックスに対比されるのがアルゴリズム。手順を踏めば厳密な解が得られる。 「大数の法則」:標本が大きい方が母集団の性質をよく表...
・「国富論」(アダムスミス):だれもが利得の機会を過大評価し、損失の機会を過小評価する。 ・リスクや不確実性が人間の経済行動に影響を及ぼす。 ・ヒューリスティックスに対比されるのがアルゴリズム。手順を踏めば厳密な解が得られる。 「大数の法則」:標本が大きい方が母集団の性質をよく表している。 ・確証バイアス:いったん自分の意見や態度を決めると、それを裏付ける情報ばかりを集めて、反対の情報を無視したりする。 ・人間の情報処理のプロセスは直感的な部分と分析的部分の2つから形成される。 ・保有効果:ものや状態(地位、権利なども)を所有していると、持っていない場合よりもそのものを高く評価する。 ・フレーミング効果:人はまったく同じ内容のものを見ても、状況や理由によって違うように受け取る。 ・サンクコスト:過去に払ってしまってもう取り戻すことのできない費用。小さい子供はサンクコストに惑わされることは少ないが、年齢が進むにつれてサンクコスト効果が認められる。「もったいない」は日本語特有で英語にはない。 ・人にとって選択肢が多いことは幸福度を高めるどころか低下させてしまう。 ・人はなぜ将来の利得を割り引くのか。現在の自己と将来の自己は別の人間であると捉える。その関係は自分と他社の関係と同様であるという。 ・ピークエンド効果:個々の経験を総合して全体を評価するのではなく、その最も強い部分と最後の部分の印象がきわめて重要、かつ出来事の時間的長さは無関係。 ・間接的互酬性:他者に対して全行を施すと、それを受けた当事者ではなくグループの他の人から善意が返ってくることがある。=情けは人のためならず。 ・コミットメント手段としての愛情の働き:配偶者を決めることや結婚生活を維持するような長期にわたる事業を合理的計算による契約や約束によって行うことは難しい。しかし、愛情を感じる相手を配偶者とすれば、当事者に長期的利益をもたらすことになる。 ・恐怖という感情:瞬時に「逃げる」という行動をとらせる優れた装置。 ・協力行動を発生・維持するには感情が強い力を発揮する。 ・最もよく使うヒューリスティックスは多くのひとがとっている行動を真似るという「大勢順応ヒューリスティクス」 ・協力行動が社会のメンバーにとって重要であり、そこで協力行動をするものが称賛される。
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人の行動は限定合理的であるという考え方の実例が多くあり、行動経済学の基礎を学ぶには良かった。 もっと負荷方式してみたい。
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経済学と心理学がこんなに身近なものだったとは! 経済学は脳をブラックボックスとして扱う。個人のインセンティブ、選好、信念がインプットで、行動がアウトプットである。 おもしろーい。
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心理学が看板を付け替えて、ノーベル賞を取れるようにしただけの学問かと思っていたが、心理学と経済学の協働で成り立つことがわかり、割と好感を持った。 標準的な経済学の想定する人間のあさましさが積み上げられた知見により違うと分かり、そのあさましさには根拠が欠けていたことがわかった。それ...
心理学が看板を付け替えて、ノーベル賞を取れるようにしただけの学問かと思っていたが、心理学と経済学の協働で成り立つことがわかり、割と好感を持った。 標準的な経済学の想定する人間のあさましさが積み上げられた知見により違うと分かり、そのあさましさには根拠が欠けていたことがわかった。それに基づく政策が失敗するのも当然の帰結と思えた。
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ずぶの素人にはなかなかに読み応えのある本であった。 行動経済学の入門書ともいうべきもので、多くの事例を紹介して、興味深い。 人間は合理的に行動をしていても、そこに何らかの諸要素(それが心理的なものであれ、社会的なものであれ、環境的なものであれ)に意識的、無意識的に行動を決めている...
ずぶの素人にはなかなかに読み応えのある本であった。 行動経済学の入門書ともいうべきもので、多くの事例を紹介して、興味深い。 人間は合理的に行動をしていても、そこに何らかの諸要素(それが心理的なものであれ、社会的なものであれ、環境的なものであれ)に意識的、無意識的に行動を決めているとすれば、それがある意味合理的か。 最後の方では脳の働きと関連を持たせており、新しい分野なだけにさらなる研究が進んでいくのでしょう。
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