こいつらが日本語をダメにした の商品レビュー
赤瀬川源平とねじめ正…
赤瀬川源平とねじめ正一、南伸坊による、日本語表現をネタにした鼎談。様々な慣用句をネタに三人が延々と冗談をやりあうという、純粋なナンセンス探求の書です。役立つような知識はカケラもありませんが、ひたすらナンセンスに徹する三人の姿勢はすばらしい。
文庫OFF
実は日本語をだめにし…
実は日本語をだめにしていなかった、という展開にびっくり。
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巷間で流れる間違った日本語をあげつらってどうたらこうたらの本かと思ったら、日本語をダメにしたのは著者たちだった。「“のどから手が出る”のはどれくらい飢餓状態になったらいいか」「“黒山の人だかり”とは何人以上を言うか」云々云々…。ノリは「発作的座談会」の雰囲気。しかし「発作的座談会...
巷間で流れる間違った日本語をあげつらってどうたらこうたらの本かと思ったら、日本語をダメにしたのは著者たちだった。「“のどから手が出る”のはどれくらい飢餓状態になったらいいか」「“黒山の人だかり”とは何人以上を言うか」云々云々…。ノリは「発作的座談会」の雰囲気。しかし「発作的座談会」はボケ役、ツッコミ役、行司役となんとなく役割分担があるように思うんだけれど、こちらは三人でボケばっかり。ボケにボケで対抗する。役割があるとすれば「芸術家風ボケ」「詩人風ボケ」「イラストレーター風ボケ」と言ったところだが、脱線しはじめるとキリがない。当初はマトメに入っていた編集部までがボケに参加する始末(笑)
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読もうと思っていた「日本語の論理」という本を図書館に探しに行って、その隣で見つけた本。タイトルを見て、現代日本語の乱れを誰かの責任にするような本かと思いきや、「こいつら」とはこの著者3人のことで...「のどから手が出る」「匙を投げる」など、ちょっと「なんでそんなふうに言うんだろう...
読もうと思っていた「日本語の論理」という本を図書館に探しに行って、その隣で見つけた本。タイトルを見て、現代日本語の乱れを誰かの責任にするような本かと思いきや、「こいつら」とはこの著者3人のことで...「のどから手が出る」「匙を投げる」など、ちょっと「なんでそんなふうに言うんだろう?」と思うような日本語の言い回しについて、この3人が好き勝手に雑談を繰り広げている本....で、実にくだらない(笑)。 「目クソ、鼻クソを笑う」なんていうけど、じゃあ耳クソの立場はどうなるんだ、とか、「耳をそろえて返してもらおう」って、「耳を貸す」ようなヤツから耳を借りたヤツはいったい何に使ったんだろうか、とか...。いくつかは写真が添えられていて「足留めを食う」「爪に火をともす」など...想像してみてください(^^)。. お勉強になるように意図された本では全然なくて、ただただ馬鹿馬鹿しい本なんだけど、私にはかなり受けました(^^)。外山滋比古氏の「日本語の論理」を並行して読んでいたけど、ついついこっちのほうに手が伸びる(^^;)。で、その本の中で外山氏が「座談会記事というものは、速記のままで読み物になることはまず皆無。座談会の席で聞いていておもしろいときほど、あとで速記を読むと支離滅裂になっている」なんて言っておられる。で、これは、確かに支離滅裂。でも可笑しいのは可笑しい。まあもちろん編集は入っているんだろうけど、座談会の雰囲気はかなり伝わってくる感じがする。 あんまり気持ちや時間に余裕のないときに読むと、「何バカなこと言ってるんだ」「時間の無駄だ」と怒りたくなるかもしれない(^^;)ので、ヒマのある人におすすめします。暇って「つぶす」ものなんだ...なんて言いたくなるな、この本を読んだ後では。 日本語って豊かな言葉なんだなぁ、とは思えます(^^)。
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