夏の夜の夢・間違いの喜劇 の商品レビュー
夏の夜の夢 アテネ公爵シーシアスとアマゾンの女王ヒポリタの婚礼の前日、イジーアスは娘のハーミアをディミトリアスと結婚させようとするが、ハーミアはライサンダーと愛し合っている。そしてディミトリアスを慕う娘ヘレナが現れる。 妖精の王オベロンは妖精パックを使って4人の男女を媚薬で心変...
夏の夜の夢 アテネ公爵シーシアスとアマゾンの女王ヒポリタの婚礼の前日、イジーアスは娘のハーミアをディミトリアスと結婚させようとするが、ハーミアはライサンダーと愛し合っている。そしてディミトリアスを慕う娘ヘレナが現れる。 妖精の王オベロンは妖精パックを使って4人の男女を媚薬で心変わりさせようと試みるがパックが盛る相手を間違えてしまう。一方でオベロンは妖精の女王ティターニアにも媚薬を盛り、ロバの皮を被った職人を惚れさせてしまう。 ーーーーーーーーーーーーーーー この作品は白水UBookの小田島雄志訳を読んでいたはずなのに…まっっっったく覚えていない! もしかして読んでないのか!?家にUBooksがあったのは確かなんだけど…。 シェークスピアの喜劇はごちゃごちゃ目まぐるしいのだけど、ところどころ粋なセリフに出会える。ここではヘレナの↓のセリフ 「恋の神様には判断力もない。 翼があっても目がないのは、無分別でせっかちなしるし。 恋の神様が子どもだと思われてるのも無理もない。」 間違いの喜劇 双子の兄弟アンティフォラスは幼い頃に離れ離れになっていた。双子なので顔もそっくりだけど名前も一緒。それぞれ双子の召使いドローミオを連れて(こちらも兄弟で同じ名前)いる。弟アンティフォラスと弟ドローミオが兄アンティフォラスと兄ドローミオのいる街にやってくる。 ところがそれぞれの家来を取り違えて面倒な事になり、兄の妻とその妹も絡まり、しまいには気が狂ったことにされてしまう…。 ーーーーーーーーーーーーーーー シェークスピアの喜劇では変装したり夜の闇に紛れて別の人物だと勘違いされる話が実に多い。これは双子を利用した文字通り間違いの物語。これまで読んだシェークスピア喜劇の中で、 これが一番面白かった。
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配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10277382
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ちくま文庫版シェイクスピア全集第4巻。夏の夜の夢、間違いの喜劇を収録。まさに喜劇、面白すぎワロタwww 『真夏の夜の夢』というタイトルで聞いたことのある前者。まさに夢物語のような、ファンタジー味のある恋愛もの。ただしふんわりした話ではなく、スリル感のあるドタバタ劇で登場人物の感...
ちくま文庫版シェイクスピア全集第4巻。夏の夜の夢、間違いの喜劇を収録。まさに喜劇、面白すぎワロタwww 『真夏の夜の夢』というタイトルで聞いたことのある前者。まさに夢物語のような、ファンタジー味のある恋愛もの。ただしふんわりした話ではなく、スリル感のあるドタバタ劇で登場人物の感情としてはシリアスなところも。ラストの劇中劇で全体の雰囲気をやわらげている感じがした。 『間違いの喜劇』はさらにドタバタしていて、これがまぁ、くっそ面白かった!あなたたち、いい加減に気づきなさいよと、読者が登場人物にツッコミを入れたくなるもどかしさが逆に笑える。そして全ての線がつながるラストの開放感たるや!シェイクスピアは喜劇もすごいなぁと認識した一冊だった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
◆夏の夜の夢 メンデルスゾーンの『真夏の夜の夢』が大好きになった。 職人たちの演し物で、 本番でも「ナイナスの墓」って言えてないところで 素直に笑ってしまった。 ヘレナとハーミアの友情の危機が過ぎ去り 気が緩んだ中でのへっぽこ劇は楽しい。 客の反応を過剰に心配し対策しすぎると つまらない劇になるという風刺になっているのも好き。 メモ: ・ハーミアとヘレナは違いが強調される。 これに対し、ライサンダーとディミートリアスはドッペルゲンガーのような存在として描かれ、 取り違えらるよう設定されている。 ・同性間の親密さが異性の介入によって危機に陥る ・ハーミア役の少年は『恋の骨折り損』のロザライン役と同一人物とみてよい(by河合祥一郎) ・ボトムとティターニアの出会いは 低きものと高きもののように 対照的なもの同士の出会い(byヤン・コット) ◆間違いの喜劇 登場人物たちのドタバタを高みの見物で楽しむ気分。 解説の「時」に関する考察が刺激的。 2組の双子をどうするのか、演出の腕がなりそう。 段々と舞台上の人数が少なくなっていき、 そうしてドローミオから発せられる 最後の台詞がとても良い!痺れる!
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テンポがいい。ことば遊びがおもしろい。翻訳はきっと大変だろうなあ。舞台は演出で相当違ってくるのだろうなあ。ストーリー自体はとくにややこしい伏線もなく、ストレートでわかりやすい。人の名前はなかなか覚えられないので、いちいち最初のページを見ないといけないけれど、まあすんなりと頭に入る...
テンポがいい。ことば遊びがおもしろい。翻訳はきっと大変だろうなあ。舞台は演出で相当違ってくるのだろうなあ。ストーリー自体はとくにややこしい伏線もなく、ストレートでわかりやすい。人の名前はなかなか覚えられないので、いちいち最初のページを見ないといけないけれど、まあすんなりと頭に入る。「ハムレット」「ロミオとジュリエット」「マクベス」ときて、4冊目になってやっと事前にストーリーをまったく知らない状態で読んだので、わりと気楽に読むことができた。というか喜劇だからか。まあ、こういう感じでシェークスピアを読んでいけばいいのだなあというのがわかった。妖精たちがどんなふうに登場するのかも見ものだなあ。軽やかに、華やかな感じで。(夏の夜の夢) 離れ離れになった二組の双子。その兄弟を探しに行ってのドタバタ。いやあ、もっともっと初期の段階で気付くでしょう、と思いながら楽しんだ。まさかこんなところですぐに見つかるとは思ってもみなかったということでしょうか。しかし、服装だって髪型だってしゃべり方だって違うだろうに。それは気付くでしょう。ところで舞台の上ではどのような演出なんだろう。いまみたいにテレビで二人の画像を上手に組み合わせてなんてできないわけだから、同時に存在するシーンは最後だけにして、セリフは他の人が裏で代役しているのか。まあ、そういうのを想像するのもまた楽しい。(間違いの喜劇) いずれも舞台で上演されるものも観てみたいなあ。きっと豪華な衣装にも注目だなあ。
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以外と下世話な話や卑猥な例えもあり、当時の娯楽だったのだなと思う。演者も男ばかりで、女役は少年。 間違いの喜劇は、古典的な手法なのだと感じた。観客がある種第三の視点から観ているから、可能なプロット。 松岡さんの仕事には、脱帽。 読みやすいです。
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シェイクスピア全集 (4) 夏の夜の夢・間違いの喜劇 (和書)2009年04月09日 20:41 1997 筑摩書房 シェイクスピア, 松岡 和子 「夏の夜の夢」に関しては福田恒存翻訳より松岡和子翻訳の方が設定などが分かり易い印象を受けました。 「間違いの喜劇」に関しては初...
シェイクスピア全集 (4) 夏の夜の夢・間違いの喜劇 (和書)2009年04月09日 20:41 1997 筑摩書房 シェイクスピア, 松岡 和子 「夏の夜の夢」に関しては福田恒存翻訳より松岡和子翻訳の方が設定などが分かり易い印象を受けました。 「間違いの喜劇」に関しては初めて読んだのですが、世界市民という意味での諸関係を描いていて、その諸関係が普遍性を醸し出すシェイクスピアらしい作品だろうと思いました。 シェイクスピアの作品はいろいろあり、まず福田恒存翻訳から始めましたが新潮文庫にあるもの以外にも翻訳がある。なぜ文庫化しないのか分からない。それで手に入れやすい松岡和子翻訳作品を読んでいこうと思っています。 シェイクスピアは原文を読めれば良いのだろうと思うが翻訳を一通り読んでしまおうと思っています。
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メンデルスゾーンの劇音楽が極めて有名ですが原作は読んでなかったので… どちらの作品も相手を取り違えることから起こるてんやわんやの大騒ぎです。 特に「間違いの喜劇」はエラーにエラーを重ねて、読んでいるこちらもこんがらがってきます。でも最後は1本の糸が解けて解決する手順は見事。 原...
メンデルスゾーンの劇音楽が極めて有名ですが原作は読んでなかったので… どちらの作品も相手を取り違えることから起こるてんやわんやの大騒ぎです。 特に「間違いの喜劇」はエラーにエラーを重ねて、読んでいるこちらもこんがらがってきます。でも最後は1本の糸が解けて解決する手順は見事。 原書名:A Midsummer Night's Dream / The Comedy of Errors 夏の夜の夢 間違いの喜劇 著者:ウィリアム・シェイクスピア(Shakespeare, William, 1564-1616、イングランド、劇作家) 訳者:松岡和子(1942-、中国長春市、翻訳家) 解説:河合祥一郎(1960-、福井県、英文学)、前沢浩子(1961-、英文学)
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何か面白い古典文学はないかなーと探していた折、ふと思い立ってシェイクスピア全集に挑戦。表題の2作とも、コミカルな展開に引き込まれ、楽しくするっと読み通せた。本編の訳注や巻末の解説でシェイクスピアの奥深さを知る。道はまだまだ遠いけど、他の作品も読んでみたくなった。
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面白!人違い、取り違えはシェイクスピアの十八番なのですね。松岡訳のテンポが素晴らしく一気に読めました。『夏の夜の夢』は恋の激情、空騒ぎ感がコミカルに、でも真に迫って描かれておりましたし、『間違いの喜劇』では、現代にも通じる、思わず引用したくなる文句がたくさんでした(笑)不名誉は次...
面白!人違い、取り違えはシェイクスピアの十八番なのですね。松岡訳のテンポが素晴らしく一気に読めました。『夏の夜の夢』は恋の激情、空騒ぎ感がコミカルに、でも真に迫って描かれておりましたし、『間違いの喜劇』では、現代にも通じる、思わず引用したくなる文句がたくさんでした(笑)不名誉は次々に子を生み墓の中まで居座る、というような趣旨のことなど。。見事です、シェイクスピア。。
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