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人間の本性について の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2020/10/11

1978年初版。ピューリッツァー賞を受賞している。この作品から40年あまりのあいだにヒトゲノムが解読されたり分子生物学の進歩はめざましいが、それでも氏か育ちかの論争は尽きることがない。1978年においては、それこそヒトと遺伝子については分からないことだらけであったが、果敢にスケー...

1978年初版。ピューリッツァー賞を受賞している。この作品から40年あまりのあいだにヒトゲノムが解読されたり分子生物学の進歩はめざましいが、それでも氏か育ちかの論争は尽きることがない。1978年においては、それこそヒトと遺伝子については分からないことだらけであったが、果敢にスケールの大きい仮説を組み立てている。 こういうスタイルは最近ではあまり見ない気がする。ジャンルは全然ことなるが、梅棹忠夫の『文明の生態史観』を読んだときの感覚に近い。また理論で観測を予測するスタイルはシュレディンガーの『生命とは何か』を思い起こさせる(本書の切れ味はシュレディンガーには及ばないが)。狭い読書経験の範囲からですが。。。 本書でウィルソンがなにか具体的な予言をして当たっているという感じとは違うのだが、遺伝がヒトの行動に及ぼす影響が大きいよね、という方向性についてはウィルソンの仮説はみごとに裏付けされてきたと思う。ただし、それが決して単純な遺伝決定論でないことはウィルソンが説くとおり。 なおウィルソンは血縁選択の定義が曖昧である(というより単に群選択を支持しているようにも読めるが)とのことで、ドーキンスはじめとする面々からだいぶ批判されてきたそうなのだが、訳者注によると、ウィルソンの専門のアリの場合だと親族集団が空間的にも独立したコロニーを形成するので、血縁選択の定義が曖昧でも困らなかったのではと推測されている。面白い。

Posted byブクログ

2017/07/23

「情けは人の為ならず巡り巡って己(おの)が為」という。親切な行為には何らかの自己犠牲が伴うものだが時に疲労を覚えることがある。裏切られることも決して少なくない。「巡り巡って己(おの)が為」をエゴイズムと捉える向きもあるようだがそうではない。利他とは自分を取り巻く環境に正義や公正を...

「情けは人の為ならず巡り巡って己(おの)が為」という。親切な行為には何らかの自己犠牲が伴うものだが時に疲労を覚えることがある。裏切られることも決して少なくない。「巡り巡って己(おの)が為」をエゴイズムと捉える向きもあるようだがそうではない。利他とは自分を取り巻く環境に正義や公正を実現する営みなのだ。困っている者や弱い者、打ちひしがれた者を助けるのは当たり前だ。躊躇(ちゅうちょ)や逡巡が入り込む隙(すき)はない。 http://sessendo.blogspot.jp/2017/07/o.html

Posted byブクログ

2017/03/01

宗教と科学の関係性について悩んでいることはわかった。それでおそらくそこがヨーロッパで多く見られる分裂症の正体というものかもしれない。

Posted byブクログ