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日本の歴史をよみなおす(全) の商品レビュー

4.2

170件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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「日本の歴史をよみな…

「日本の歴史をよみなおす」「続・日本の歴史をよみなおす」を一冊に合本したもの。網野日本史入門に最適です。

文庫OFF

2026/04/04

サクサク読めた。 時代が進めば進むほど社会はより平等になっていくはずだという感覚がどうしてもあるが、実際にはそう単純ではない。 例えば、女性の社会的な位置づけ。律令制度以前は、資産を所有する女性もいれば、貴族階層であれば政治に関わることもあった。それが室町以降になると、女性が...

サクサク読めた。 時代が進めば進むほど社会はより平等になっていくはずだという感覚がどうしてもあるが、実際にはそう単純ではない。 例えば、女性の社会的な位置づけ。律令制度以前は、資産を所有する女性もいれば、貴族階層であれば政治に関わることもあった。それが室町以降になると、女性が表舞台に出ることなはなくなる、とか。

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2025/08/06

日本は島国だから閉鎖的でずっと農業が中心だった、という教科書の概念がいかに間違っているか。 百姓と言う言葉がイコール農民でない、いままでの常識が覆される

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2025/05/14

前半と後半でまったく評価が変わると思う。前半に関して言えば、中世の風俗についての豊富な記事については読むべき価値はあるが、著者の考えはあまりに理想に偏りにすぎていて賛同できかねる。女性や近世以降苛烈な差別の対象となった人々が、一種の聖性をもって迎えられていたとのことだったが、はっ...

前半と後半でまったく評価が変わると思う。前半に関して言えば、中世の風俗についての豊富な記事については読むべき価値はあるが、著者の考えはあまりに理想に偏りにすぎていて賛同できかねる。女性や近世以降苛烈な差別の対象となった人々が、一種の聖性をもって迎えられていたとのことだったが、はっきりと好意的に接していたことがわかる資料が仏教関係からしか提示されていない。また、庸調が各地の農民主導で定められたような書き方をしているが、米が豊富にとれない地域もあるために朝廷側が調整した説が主流な上、参考資料の提示もない。かなり注意して読まなければならない資料である。 後半の「続」編については、まさに「日本の歴史を読み直し」た名著だと言える。よくよく考えてみれば農耕地の少ない日本列島において、そこまで多くの農民がいるわけがないのに、ステレオタイプのイメージから百姓=農民であるという先入観を持ってしまっていた。様々な職能民の活躍するこの国を見つめ直す良い機会となった。

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2025/01/31

歴史本=睡眠導入薬の私であるが、この本は私たちが社会の授業で習ってきた日本史的常識に一石を投じるものでした。日本人の自然との関係性の変化、また、水上交通とそれを前提とした交易や商業等の発達、と言ったことが本書の視点だったように思います。へえ、そういう見方もありうるよなあ、と歴史学...

歴史本=睡眠導入薬の私であるが、この本は私たちが社会の授業で習ってきた日本史的常識に一石を投じるものでした。日本人の自然との関係性の変化、また、水上交通とそれを前提とした交易や商業等の発達、と言ったことが本書の視点だったように思います。へえ、そういう見方もありうるよなあ、と歴史学の面白さみたいなものを垣間見、興味を持ちながら読むことができました。 …それでも途中で何度も眠たくなりましたが。(笑)

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2024/12/15

これまで漠然と持っていた昔の日本社会のイメージが実際とはかなり違う可能性があるということが、いろいろな分野について書かれていてとても面白かった。1990年代に刊行されたものの合冊のようだが、私にとっては新しく知る情報が多くて楽しかったし、もっと新しい研究についても知りたくなった。

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2024/09/15

日本の歴史を学び直すために 百姓イコール農民ではない 一神教が日本で根付かなかった理由 日本の起こり 婚姻関係、誤解されてきた女性の立ち位置 非人として蔑視されてだと思っていた人たちは近世以前はそこまで差別されていなかった

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2024/05/18

「非人」とされたひとをとりまく変化や「百姓」の扱いなど、年号をみているだけではわからない視点から歴史をみていく本。 へぇーと思うことがたくさんで楽しかったです。日本史の授業でこういう話をたくさん聞きたかった。

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2024/02/02

図書館で借りた。 ちくま学芸文庫より1冊。タイトルから中高で学ぶ日本史を、よくある教養的に復習できる本かと思ったが、ちょっと見立ては間違っていたようだ。むしろ異なる観点から日本の歴史を見直す、つまり中高で学ぶ日本史はある程度入っていないとこの本は理解できないと感じた。 とは言え、...

図書館で借りた。 ちくま学芸文庫より1冊。タイトルから中高で学ぶ日本史を、よくある教養的に復習できる本かと思ったが、ちょっと見立ては間違っていたようだ。むしろ異なる観点から日本の歴史を見直す、つまり中高で学ぶ日本史はある程度入っていないとこの本は理解できないと感じた。 とは言え、話は深く、非常に面白いと思った。教科書の文章にはあらわれない感覚のようなものが研ぎ澄まされる本と思う。中世日本の識字率であるとか、差別がどのようであったかとか、女性の存在であるなど…。 物事を単純化して捉える能力は必要だが、その弊害として「百姓=農民」であるとか、日本は農業社会であるとかいうレッテル貼りが蔓延してしまっていると思う。それがレッテル貼りであることを気付かせてくれる内容だ。オススメ。

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2023/12/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

南北朝の動乱を境に、日本の社会は大きく変わった。平安末期から律令制を維持するのは難しくなり、予算が少なくなったことからもとは官庁に属していた職能民たちは独自に集団を作り始めていた。彼らはある種の畏れをもって見られていた聖なる集団だったが、南北朝のあたりから忌避すべきものという見方が強くなる。 貨幣経済の発達が与えた影響も大きい。御家人勢力は農業中心で土地に税を課す農本主義的な立場を取っていたが、北条氏得宗の家臣である御内人は対応してきた商人や金融業者と結びつき、列島外との貿易を発展させる非農本主義的な立場を取っていた。1285年の霜月騒動で農本主義的立場を取る御家人たちの代表であった安達泰盛が内管領の平頼綱に破れたのは、象徴的な出来事である。 北条氏の得宗専制政治は独裁的であったから、悪党や海賊勢力は反抗的であった。後醍醐天皇はこうした勢力を取り込み、非農本主義的立場に立って幕府を滅亡させた。 近世国家は再び農本主義が強くなる。農本主義はすなわち一国の統一を重視する立場、非農本主義は海外とのネットワークを重視する立場と考えればよいだろうか。信長の天下布武や秀吉の検地は、海のネットワークを断ち切って日本国という統一体を重視するものだった。その点から、明治維新を引っ張った薩長土肥は海のネットワークを重視していた藩だったことに言及している。

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