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「在日」論の嘘 の商品レビュー

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2009/10/07

だからといって在日コリアンに対する差別がなかったというような発言は論外も論外で常識以前の問題であり、本書のようなものは変な右翼が変に利用しそうだけれど、これはまっとう本で、在日コリアンの不遇と、「在日」であり続けることそのものを過大評価し(帰化しないことに対する在日コリアンの自負...

だからといって在日コリアンに対する差別がなかったというような発言は論外も論外で常識以前の問題であり、本書のようなものは変な右翼が変に利用しそうだけれど、これはまっとう本で、在日コリアンの不遇と、「在日」であり続けることそのものを過大評価し(帰化しないことに対する在日コリアンの自負と帰化人に対する見下し)、それを飯の種にしているが自分は安全圏に居る「文化人」、姜尚中や辛淑玉、朴一、テッサモーリススズキ、一部の日本人の書きなぐりや研究…を批判している。姜については父親などの「死んだ一世」の思い出の代弁者として働くが、しかし「もし姜がなんとしてでも一世の代弁者とたらんとするなら、北朝鮮に帰還し、そこで塗炭の苦しみを味わっている「一世」をいとも簡単に忘却することは、とうていありえるはずがない。それゆえに、姜は自ら絶対に発言することができない「死者」の代弁者に徹することで、自らの発言権を獲得しているにすぎない」。テッサモーリススズキについては、ちょっと前に話題にもなった書籍で、北朝鮮への帰還運動について「日本政府の責任」が赤十字国際委員の資料で裏付けられた、といい「日本も北朝鮮も同罪」という結論をつけているが、たしかに日本政府は朝鮮人を早期に帰国させたかったという「意図」があったかもしれないが、その「意図」をもってして、北朝鮮と同レベルの責任があるといっていいのだろうかと疑問をなげかけ、帰国者はきわめて悲惨な運命をたどったが、まず問題は帰国後が悲惨であったこと(北朝鮮の責任)、そして帰国すれば何かいいことが待っているとそそのかした側の責任(総連やマスコミと、テッサモーリスいわく「日本政府の一部が積極的に関与した」責任)があるとし、その辺をクリアにすべきと正当にも批判している。著者は三世で帰化している。

Posted byブクログ