神のロジック 人間のマジック の商品レビュー
家族と引き離され学校(ファシリティ)に連れて来られ、隔離されて暮らす6人の多国籍の子供たち。毎日の授業と実習、遅刻にきびしい校長先生(プリンシパル)と寮長(RA)、ミズ・コットンの半流動食の食事。そこに新入生が加わることになるが。 夢の中でも異次元でも通りそうな不思議な謎の場所...
家族と引き離され学校(ファシリティ)に連れて来られ、隔離されて暮らす6人の多国籍の子供たち。毎日の授業と実習、遅刻にきびしい校長先生(プリンシパル)と寮長(RA)、ミズ・コットンの半流動食の食事。そこに新入生が加わることになるが。 夢の中でも異次元でも通りそうな不思議な謎の場所・状況。謎というより、納得させる説明をどう組み立てるか、みたいな。
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メインのネタだけ覚えていた状態で再読。意外と伏線は張ってあったのだな、と思うがアンフェアであることは変わらない。しかしアンフェアさを越える魅力が本書にはあるのも事実。面白かった。
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西澤保彦先生の隠れ名作!! 「7回死んだ男」の系譜に連なるSFミステリー。 題名負けしない西澤マジックが炸裂した異色ミステリー。 某超名作とメイントリックが共通しているが、対照的なミステリー。 西澤保彦先生お得意のSFミステリーで、ミスリードに導かれ、最初から最後までまんまと騙...
西澤保彦先生の隠れ名作!! 「7回死んだ男」の系譜に連なるSFミステリー。 題名負けしない西澤マジックが炸裂した異色ミステリー。 某超名作とメイントリックが共通しているが、対照的なミステリー。 西澤保彦先生お得意のSFミステリーで、ミスリードに導かれ、最初から最後までまんまと騙されました。 某超名作と被る部分があるが、こちらの方が理にかなっていて、必然的だと思われます。似たような作品だが、全く異なる作品でもあります。 また、伏線がかなり大胆且つ普遍的です。もちろん回収した時のスッキリ感は言うまでもないです。 が、なんと言っても、メイントリックである共◯幻◯が見事過ぎて、読後はどこが賛嘆に近い驚きを思えました。 もちろん未読の方は是非ご覧になって下さい。
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人里離れた〈学校〉に暮らす6人の少年少女たち。毎日同じことを繰り返す以外は、平穏無事な日常を過ごしていた。ある日、1人の新入生が〈学校〉へ来るまでは。 冒頭から、なんとも不気味な雰囲気が漂う〈学校〉、そして教職員たち。これは何かあるな、と警戒しながら読み進めると…。 うーん、な...
人里離れた〈学校〉に暮らす6人の少年少女たち。毎日同じことを繰り返す以外は、平穏無事な日常を過ごしていた。ある日、1人の新入生が〈学校〉へ来るまでは。 冒頭から、なんとも不気味な雰囲気が漂う〈学校〉、そして教職員たち。これは何かあるな、と警戒しながら読み進めると…。 うーん、なるほど!そういうカラクリ! これは是非、再読したくなる叙述トリック。 宗教観とパラレルさせたところが秀逸。(そのぶん、ちょっと難しくて解説読まないと分からなかったけど。)
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この本は私の中で認識の在り方の指標になっている。私も自分が思っている姿ではないのかもしれないと考えさせられる。 登場人物の描写が豊かで、愛称なども面白かったのでアニメキャラ風の可愛い少年少女のビジュアルをイメージしながら読んでたら…やられた… 最後のシーンには美しい愛が描かれているなと思いました。
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二つの強烈なヒントからおそらく…だろうなというのは想像できてしまいましたが、この本の凄さはそこではありませんでした。彼らが集められた理由を彼らと一緒に考えるのは楽しかったですが、あるきっかけから全てが崩壊していくその様は、状況が理解できるほどに切なく、痛々しく、哀しいものとなって...
二つの強烈なヒントからおそらく…だろうなというのは想像できてしまいましたが、この本の凄さはそこではありませんでした。彼らが集められた理由を彼らと一緒に考えるのは楽しかったですが、あるきっかけから全てが崩壊していくその様は、状況が理解できるほどに切なく、痛々しく、哀しいものとなっていきました。過去すべてを総括してしまうラストシーンは圧巻です。とある本と比べている方が多いですが、それぞれ全く違うもので比べてしまっては勿体ないです。ミステリとSFを上手く融合させる西澤さんだからこそのストーリーだと思いました。
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分厚いけど、結構一気に読めた。 年齢錯誤的な叙述トリックの小説は他にも読んだ事あるけど、見抜けないものだ。 途中の姥捨山発言にもちゃんと意味があったとは。
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これはSF?ミステリー?なんて思ってたら、びっくり仰天。「麦の海に沈む果実」かと思いきや、根幹は「姑獲鳥の夏」と相通づるものがある。引き込まれる、閉ざされた学園物語。
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子供達がどこにあるかもわからない学校で寝食を共にしながらの共同生活。 そのうちにこの学校は何の為の場所なのかを皆で推理し始め、読者も共に謎を考えていく。 舞台の雰囲気が心地よく、文章も読みやすくてサクサク読めた。謎を追っていく面白さもあり、基本的に楽しい学生生活の気分に浸れたが、終盤は一気に急展開でダークな空気感に。 叙述トリック自体は他の人も書いてある有名作品のネタと被るが、自分はこちらの方が楽しめた。
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