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グロテスク(上) の商品レビュー

3.7

253件のお客様レビュー

  1. 5つ

    50

  2. 4つ

    85

  3. 3つ

    76

  4. 2つ

    20

  5. 1つ

    4

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グロテスク・・・

東京島から友人に勧められて読みました。 内容は下らない気もしますが引き込まれる文章です。 推理小説的な要素もアリ。 女子高のくだらないルールだったり、女の世界の汚さのオンパレード で、くだらないって思いながら、読むのが楽しみでした(笑)

M

タイトルが中身を裏切…

タイトルが中身を裏切っていなくてすごい。人の心の闇を書かせると、この人は本当にうまいと思う。それ故にグロテスクさが際立っていて思い気分になるけれど。醜悪すぎるほど醜悪なのに目が離せない。

文庫OFF

学校生活や女性の心理…

学校生活や女性の心理描写にリアリティがある。実在の事件を題材にしているだけに、実際の被害者の心理はどんなだったんだろうと考えてしまう。

文庫OFF

東京電力OL殺人事件…

東京電力OL殺人事件を題材に描かれた女の、女のための小説。この事件は、センセーショナルであったため、ルポも出ているけど…その被害者であるエリートOLの内面は、この小説を読めば…と思ったけれど…男には永遠に謎のまま。

文庫OFF

表紙が目立ったのでつ…

表紙が目立ったのでつい手に取ってしまいましたが、うーんタイトル通りグロテスク。東電OL事件をモデルにしているようですが、登場人物全てがどこか病んでます。とにかく気持ちの悪いお話でした。前半の金持ちばかり集まる学園生活から、後半の中国人容疑者の陳述書にある故郷での生活まで、目を背け...

表紙が目立ったのでつい手に取ってしまいましたが、うーんタイトル通りグロテスク。東電OL事件をモデルにしているようですが、登場人物全てがどこか病んでます。とにかく気持ちの悪いお話でした。前半の金持ちばかり集まる学園生活から、後半の中国人容疑者の陳述書にある故郷での生活まで、目を背けたくなるほど息苦しい。でもそこが、ついつい引き込まれてしまうのです。読んで「鬱」になりそうな作品ですが、はまります。それに手記形式なので読みやすいです。

文庫OFF

話の始まりが変わって…

話の始まりが変わっていて、語り手の「わたし」が、今まで自分の周りで起こった奇妙で、哀れで、残酷な出来事を振り返って、読者に話しかけながら始まります。内容は「アウト」ほど醜くはないです。女子校での上下関係、友達付き合い、売春、殺人事件、などなど。桐野さんだからこそ、ここまでリアルに...

話の始まりが変わっていて、語り手の「わたし」が、今まで自分の周りで起こった奇妙で、哀れで、残酷な出来事を振り返って、読者に話しかけながら始まります。内容は「アウト」ほど醜くはないです。女子校での上下関係、友達付き合い、売春、殺人事件、などなど。桐野さんだからこそ、ここまでリアルに描けるのでは?と思いました。

文庫OFF

うーん、エログロ、桐…

うーん、エログロ、桐野ワールド。東電OL殺人事件がモデルと言われているこの小説、本家のほうも読んでいたので、ストーリーが読めてしまった。エグいので結構好き嫌いが分かれると思います。私は全然×でした。

文庫OFF

2024/06/03

名門女子高に渦巻く女子高生たちの悪意と欺瞞。「ここは嫌らしいほどの階級社会なのよ」。 「わたし」とユリコは日本人の母とスイス人の父の間に生まれた。母に似た凡庸な容姿の「わたし」に比べ、完璧な美少女の妹のユリコ。家族を嫌う「わたし」は受験しQ女子高に入り、そこで佐藤和恵たち級友と、...

名門女子高に渦巻く女子高生たちの悪意と欺瞞。「ここは嫌らしいほどの階級社会なのよ」。 「わたし」とユリコは日本人の母とスイス人の父の間に生まれた。母に似た凡庸な容姿の「わたし」に比べ、完璧な美少女の妹のユリコ。家族を嫌う「わたし」は受験しQ女子高に入り、そこで佐藤和恵たち級友と、一見平穏な日々を送っていた。ところが両親と共にスイスに行ったユリコが、母の自殺により「帰国子女」として学園に転校してくる。悪魔的な美貌を持つニンフォマニアのユリコ、競争心をむき出しにし、孤立する途中入学組の和恵。「わたし」は二人を激しく憎み、陥れようとする。

Posted byブクログ

2024/01/17

年始にあっという間に読んでしまった。 バナナケーキの秘密にちらっと出てきて借りてきた。 中高一貫の名門女子校出身の知人を思い出してしまった。喋り方なんか似てる… こんな過酷な環境サバイブしてきたのか… ユリコさん、どんなお姿なんだろう… 終始一貫自分を貫いていて凛としているよう...

年始にあっという間に読んでしまった。 バナナケーキの秘密にちらっと出てきて借りてきた。 中高一貫の名門女子校出身の知人を思い出してしまった。喋り方なんか似てる… こんな過酷な環境サバイブしてきたのか… ユリコさん、どんなお姿なんだろう… 終始一貫自分を貫いていて凛としているような。 でも怖い

Posted byブクログ

2023/11/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

妹のユリコと高校の友達の和恵が娼婦になり殺されるという結末から始まる。 『わたし』の一人語りで、Q女子高の時代から始まる。 とにかく怪物級の美しさを持つユリコへの数々のいじわる、和恵が壊れるよう間違ったアドバイスをして様子を見て笑う、『わたし』の腹黒さ、嫌らしさ。 女子校の内部生、外部生との越えられない壁、努力でもどうにもならない部分を明確にあぶり出している。 『わたし』、和恵が1961年生まれユリコが1962年生まれなので、時代的に古いが今も昔も大差ないのだと思う。 下巻に続く…

Posted byブクログ