グロテスク(上) の商品レビュー
読んでて全然楽しくなかったけど語り口調の文体なのでいちおう読めました。 家庭にも学校にも居場所がなくて、マウントがとれる身内といる時だけが楽しいと感じる主人公、読んでるだけでメンタルやられます…。
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いや〜。 全然進まない。 入り込めない。 絶世の美女を妹に持つ姉のドロドロした嫉妬、妬み、嫉みがヘドロのよう。 でもね、悲しいけど分かっちゃうのよね。 そのドロドロした感情。 女性ならではの感情なのかな。 最初は姉ちゃんがまともな人っぽかったのに段々ヤバイ匂いがプンプンして...
いや〜。 全然進まない。 入り込めない。 絶世の美女を妹に持つ姉のドロドロした嫉妬、妬み、嫉みがヘドロのよう。 でもね、悲しいけど分かっちゃうのよね。 そのドロドロした感情。 女性ならではの感情なのかな。 最初は姉ちゃんがまともな人っぽかったのに段々ヤバイ匂いがプンプンして来る。 出て来る人が全員ヤバイんだけど全員その辺にいる感じなんだよね。 と言うか全員自分の中にいるのかもしれない。
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主人公の性格の悪さがここまでいくと清々しい。 娼婦という職業を生物教師が「あなたの愛する人を傷つけてしまうし、あなた自身も自分のことを愛せなくなる」と言っているシーンが印象に残った。
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ミツルは頭脳 妹のユリコは美貌 姉のわたしは悪意っていうのが面白い とにかくわたしの悪意がすごすぎる ここまで性格歪んでるのもすごいけど、割と普通に存在するんだろうなこういう人って思った
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ブクログのタイムラインで見つけた本。 スイス人の父、日本人の母、姉妹で全然違う美貌の持ち主の妹、主人公の姉、祖父。進学先のQ学園の同級生やその父母などが主な登場人物。 人間の悪意だったり、汚れた部分を凝縮したような小説。とくに、女性の底意地悪さを強調していて、その手の話に興味ある...
ブクログのタイムラインで見つけた本。 スイス人の父、日本人の母、姉妹で全然違う美貌の持ち主の妹、主人公の姉、祖父。進学先のQ学園の同級生やその父母などが主な登場人物。 人間の悪意だったり、汚れた部分を凝縮したような小説。とくに、女性の底意地悪さを強調していて、その手の話に興味ある人にはおすすめかも知れません。おっさんには近づきがたい雰囲気を感じます。下巻に続く。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
主人公の性格の悪さというか、ドス黒い悪的なものが非常に良い! まともな登場人物が1人もいない笑 人間という動物はみんな悪的なものを持ってる一面があるのかなーと思った。
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一冊丸々“わたし”の語り。 登場人物それぞれの見下しや偏見や悪意が不愉快なんだけどクセになる。 着地点はどこなのか。
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上下、どちらも読んだがイヤミス小説と紹介されるだけあって読んでいて笑ったりすっきりするような部分は一切なかった。下は上より登場人物すべてが悪意と残酷さに溢れていて、その中でも墜落していく和恵を見ていくのが辛かった。怪物のようになった和恵、怪物のような美貌を持つユリコと百合雄の顔を...
上下、どちらも読んだがイヤミス小説と紹介されるだけあって読んでいて笑ったりすっきりするような部分は一切なかった。下は上より登場人物すべてが悪意と残酷さに溢れていて、その中でも墜落していく和恵を見ていくのが辛かった。怪物のようになった和恵、怪物のような美貌を持つユリコと百合雄の顔を見てみたくなった。
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なんだこれは。 不気味な一人称で語られる意悪の数々。 リアルな世界だけでなくSNSでも人に優しくしようって時代。 そんな時代に、397ページまるごと悪意で埋め尽くされている。 主人公「わたし」の悪意は先も底もないほど恐ろしい。最初はその性格の悪さが心地よくて、迸る悪意にゾクゾ...
なんだこれは。 不気味な一人称で語られる意悪の数々。 リアルな世界だけでなくSNSでも人に優しくしようって時代。 そんな時代に、397ページまるごと悪意で埋め尽くされている。 主人公「わたし」の悪意は先も底もないほど恐ろしい。最初はその性格の悪さが心地よくて、迸る悪意にゾクゾクしつつも笑いながら読んでいたのだけれど、その先も底もない悪意の繁栄に、後半は空恐ろしくて下巻に入るのが本当に怖くなってしまった。それなのに、早く下巻をと思っているから恐ろしい…。完全に癖になっている。 最近、「普通の人」が主人公の作品に物足りなさを覚えるようになってしまって、そこから「生きづらさを抱えている主人公」「ちょっと変わった主人公」へと進化を遂げ、「かなりぶっ飛んでいる主人公」まできた。いよいよ、サイコパス物しか読めなくなるかもしれない。どうしよう。 やばめな人が主人公の作品知ってるよって方、おすすめ教えてください。 さて、「悪意」といえば。 東京オリンピック開会式の楽曲制作を担当していた小山田圭吾さんのこと。 わたしが一連の報道で感じた「悪意」について、連休後半の二日かけて、下記の記事をアップさせていただきました。 様々な人が目にする媒体だし、すごく悩んだ。 だけど、なんだか今回の騒動にすごく悶々としてしまって、ひとまず文章にすることにしました。 嫌な思いをする人もいるかもしれないし、批判的なコメントがあるかもしれないことも覚悟で。でも、同じ思いの人だっているんじゃないかなってことも祈りつつ。 言葉を選びながらになったので、5000文字近くと少し長いですが。 よろしければご覧ください。 https://note.com/tattychannel/n/n4d606d353d52
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7割が娼婦の話。二度は読まないと思う。 それぞれの思考部分は面白く、人間は自分の都合の良いように記憶を捏造するんだなと思い知らされる。和恵パートの、どんどん人が狂気に向かっていく様子を一人称で描くのは圧巻。レールから外れた人間が気の赴くままに狂気を隠さず振る舞うのは気持ち良いんだ...
7割が娼婦の話。二度は読まないと思う。 それぞれの思考部分は面白く、人間は自分の都合の良いように記憶を捏造するんだなと思い知らされる。和恵パートの、どんどん人が狂気に向かっていく様子を一人称で描くのは圧巻。レールから外れた人間が気の赴くままに狂気を隠さず振る舞うのは気持ち良いんだろうな、と想像できる。 個人的には和恵のような素直で負けん気の強い努力家が勢いをそのままに危ない方向に舵を切っていくのは見ていられないので辛かった。 好きなのはミツル。曲がったことが嫌いで、人に負けるのが嫌いすぎるが故にカルト教団に入る。ギリギリまで張り詰めた部分と隙のようなものが危ういバランスで善人として成り立っている。 街娼婦は女同士の連帯感みたいなものがあり、風俗店にはないのは疑問。客の取り合いがより直接関わるからか…? チャンも木島父子も百合雄も人間というよりはなにかに飢えた女の見る幻か妖精のように感じる。客以外の男はなぜか人間的な生々しさがなく、現実味がない。 特に男の手記は見るに耐えない。チャンの手記はそもそもほとんど虚偽な上に身の上を嘆くものばかりだし、木島の手紙もどうにもならない懺悔と後悔で生産性も感情の吐露もないからつまらない。ここでは女の文章だけが毒々しく、不思議に淡々としていて興味を惹く。面白い構成だった。 もっと鬱々とした話になってもおかしくないのに、意外とパワーのある本。もう読まないと思っているけど本棚に置いておきたい。
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