水曜日のうそ の商品レビュー
82歳のおじいちゃんに本当のことが言えず、リヨンからパリまで週に一度三十分だけのおじいちゃんとの時間を過ごす。 イザベルの恋と絡んでゆっくりとでも幸せな時間の流れ方です。 でも、おじいちゃんは・・・
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切ないくらいしんみりする話。うそはうそで通すことで均衡が保たれたのかもしれない、と思いました。 本当のことをいえないやさしさってあると思います。
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頁をめくるごとに可笑しみと チクリ とした感慨が薄紙を重ねるようにさらりさらり、と増してゆくので、私はすっかりイザのアパートの前に立つ柳の葉擦れに隠れるようにして揺らぎながら、コンスタンおじいちゃんがいずれこの大きな嘘に気づいてしまうのではないかとハラハラしていたのだけれども ...
頁をめくるごとに可笑しみと チクリ とした感慨が薄紙を重ねるようにさらりさらり、と増してゆくので、私はすっかりイザのアパートの前に立つ柳の葉擦れに隠れるようにして揺らぎながら、コンスタンおじいちゃんがいずれこの大きな嘘に気づいてしまうのではないかとハラハラしていたのだけれども そこは流石で。一枚も二枚も ウワテ であり、哀しくて、切なくて、残酷であり、そしてやっぱりそれは深みへゆくための可笑しみだったのだと今は思う。
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