イェール大学CFOに学ぶ投資哲学 の商品レビュー
著者の実績についてはもう、充分なものがあるし、内容的にも論理的、具体的で言うことはない。ただし、米国での事情に特化している。コア資産6種類(国内株式、外国株式(先進国、新興国)、不動産、長期国債、TIPS)を5-30%の範囲内で割り振り、その際はコストをよく調べる、という原則を述...
著者の実績についてはもう、充分なものがあるし、内容的にも論理的、具体的で言うことはない。ただし、米国での事情に特化している。コア資産6種類(国内株式、外国株式(先進国、新興国)、不動産、長期国債、TIPS)を5-30%の範囲内で割り振り、その際はコストをよく調べる、という原則を述べている。ちょっと目につくのは、ヘッジファンドやPEについては個人で購入できるものはロクなものがないとして、非コア資産に分類している。社債も流動性がないのでダメ。・株式のリターンの源泉は、配当がほとんどだという。過去200年を調べると、リターン7.9%のうち、配当が5.0%、インフレが1.4%、実質増配0.8%、値上がり0.6%だからだというが、、、ヒストリカルデータを調べるのであれば当然、こういう結論になってしまうのでは、、、・ラッセル2000のような指数の場合、ラッセル1000への入れ替え、価格下落による入れ替えの二重の入れ替えが必要になるので、ターンオーバーが多く、その分コスト高になる。さらに、アービトラージャーが参入してくるので余計、不利になる。インデックスについてはその構成も考える必要がある。
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