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利休椿 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2014/11/09
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[ 内容 ] 利休により、聚楽第の山里の郭とよばれる庭にふさわしい、紫の椿を探すよう命じられた又左。 又左がただ一度見た紫の椿は、忘れることのできない女人との苦い記憶とともにあった―。 表題作のほか、落語の祖といわれた安楽庵策伝がただひとり敵わないと思った男・曽呂利新左衛門を描いた「笑うて候」、醍醐の花見での料理勝負「包丁奥義」など、全七編。 豪奢で華麗な文化が花開いた、桃山時代。 秀吉の世に、ある時は権力をパトロンとし、ある時は反発しながらも、自らの世界を追い極めた変革者たちを描いた珠玉の作品集。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted byブクログ

2011/05/19

桃山文化をになった人々を取り上げた短編集。 今につづく、日本文化の元、と言ってもいい。 時の権力者が、金に飽かして教養を学び、建築し、収集し、誇示した。 それを支えた、専門家、職人たち。 文化教養にかける情熱や、金額、すごかったんだろうな。 戦国大名には、御伽衆という、話し相手専...

桃山文化をになった人々を取り上げた短編集。 今につづく、日本文化の元、と言ってもいい。 時の権力者が、金に飽かして教養を学び、建築し、収集し、誇示した。 それを支えた、専門家、職人たち。 文化教養にかける情熱や、金額、すごかったんだろうな。 戦国大名には、御伽衆という、話し相手専門の職がいたのを初めて知った。

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2016/06/02

秀吉を取り巻く、桃山文化を作っていった人たちの短編集。 芸術の道は命がけ。 『天地人』の作者で、個人tr期に一番好きな本。

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2009/10/25

表題他七編の短編集。表題の利休に紫椿の探索を命じられた又左、落語の祖に適わないと言わしめた男などどの話も桃山時代においてのいろいろな分野の美の変革者を描かれています。全てが成功した話では実はなかったりしますが、読了後はスッキリしました。中でも私が特に好きなのが「包丁奥義」。醍醐の...

表題他七編の短編集。表題の利休に紫椿の探索を命じられた又左、落語の祖に適わないと言わしめた男などどの話も桃山時代においてのいろいろな分野の美の変革者を描かれています。全てが成功した話では実はなかったりしますが、読了後はスッキリしました。中でも私が特に好きなのが「包丁奥義」。醍醐の花見での包丁勝負を描いた話です。名の知られた武将の話も良いですがこのような話も良いと思います。

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