天地人(上) の商品レビュー
景勝主従は目で会話するシーンがこの主従なので結構出てきてます。以心伝心。それが天地人の見所だと私は思ったりして。あとはアレだ、船ちゃんと雪崩の話。どうしても直江状で燃え尽きというか収まっちゃうというか、なんか話が変わって淡々と終わった印象が強かった感じです。どうしてもそうなるかな...
景勝主従は目で会話するシーンがこの主従なので結構出てきてます。以心伝心。それが天地人の見所だと私は思ったりして。あとはアレだ、船ちゃんと雪崩の話。どうしても直江状で燃え尽きというか収まっちゃうというか、なんか話が変わって淡々と終わった印象が強かった感じです。どうしてもそうなるかなとは思いつつもそっと泉沢さんとか出てきてくれれば良かったなとか思ったりした訳です。慶次はちょろっとのくせになんか存在感を感じる凄い人ですね。それはともかく勿論土俵を移した直江さんは静かに戦ってましたがね。
Posted by
原作もドラマもそーだったけど、直江兼続の“正”という面しか描けてないと思うんだ。終始清らかな行いで、愛と義を貫いた人、としか描かれてなくて 人物に深みがない気がする。直江はただ清廉潔白なだけな奴ではなかったと私は思ってます。 “負”の部分?というか、必ずしも愛と義に一貫してる人...
原作もドラマもそーだったけど、直江兼続の“正”という面しか描けてないと思うんだ。終始清らかな行いで、愛と義を貫いた人、としか描かれてなくて 人物に深みがない気がする。直江はただ清廉潔白なだけな奴ではなかったと私は思ってます。 “負”の部分?というか、必ずしも愛と義に一貫してる人物ではなかったこととかもちゃんと描けてれば、直江という人間性がもっと深まったのにな、と思う。そこらへん期待してただけにちょっと残念。 直江を含めて全体的に人物像が浅い感が否めない気がします。 かといってドラマは直江の人間性が全面に押し出されすぎてて、他の人たちが薄れてたというか、ことごとく直江マンセーな内容になってたしなあ。うーむ。 話それちゃったけど、歴史小説としてはまあ楽しめると思います。入門編的な感じ。人物を描いた小説として読むには適してないと思う。
Posted by
歴史小説の面白さを知った、きっかけの本。 直江兼続の凛とした生き方に、本気で憧れた。 自分自身の「義」を探し求め、さまざまな壁を乗り越え成長していく姿に、いつも元気をもらっています。 自分の生き様について考えさせてくれる一冊。
Posted by
大河ドラマの原作。 原作のほうが面白いとは思いますが、個人的には上下巻なのがちょっと重たかったです。 自分が期待していたほどの盛り上がりがなく、淡々と直江・上杉の話が進んでいった感じがして、まあこんなものかな、くらいでした。
Posted by
上杉家を支えた直江兼続を主人公とした作品です。戦国の末、若幼少期から死ぬまで、自らの義を貫き通した生き様が描かれています。上杉謙信の教え『義』から、自らの『義』と『愛』を見つけ出す様に尊敬の念を持ちました。
Posted by
NHK2009年大河ドラマの原作。 直江兼続の生涯を描いた作品。 頭脳明晰で眉目秀麗、仙桃院に見いだされ、謙信に気に入られて教育を受けたのは史実どおりなんでしょう。 口の重い主君・景勝を補佐し、執政としてすべてを担ったという。 ややできすぎな感じで、感情移入はしにくいかも。欠点と...
NHK2009年大河ドラマの原作。 直江兼続の生涯を描いた作品。 頭脳明晰で眉目秀麗、仙桃院に見いだされ、謙信に気に入られて教育を受けたのは史実どおりなんでしょう。 口の重い主君・景勝を補佐し、執政としてすべてを担ったという。 ややできすぎな感じで、感情移入はしにくいかも。欠点といえば才走る傾向だけ?わかりやすく、さらっと描かれています。 ドラマの最初の方での印象的なエピソード(泣き虫・家に逃げ戻ったときに景勝が迎えに行った・初陣で殺せなかった、など)はほとんど脚本家の創作らしい。 あるいは他の資料による部分もありなのか? 初音は真田家の娘で呪術師などが集まる村で育った歩き巫女、武田方に組みしていたが上杉に縁をつなごうとするという設定。
Posted by
大河ドラマの原作です。直江兼続の生涯を描いてます。天下が麻の如く乱れた世で、「義」を貫くことで上杉家を守り通した漢の物語。
Posted by
(2008.12.14読了) 2009年NHK大河ドラマの原作です。ドラマは、1年の長丁場なので、原作通りには描かれないだろうとは思います。 主人公は、上杉謙信の後を継いだ、上杉景勝を支える家老、直江兼続(かねつぐ)です。 この本を読むまでは、直江兼続という人物を知りませんでした...
(2008.12.14読了) 2009年NHK大河ドラマの原作です。ドラマは、1年の長丁場なので、原作通りには描かれないだろうとは思います。 主人公は、上杉謙信の後を継いだ、上杉景勝を支える家老、直江兼続(かねつぐ)です。 この本を読むまでは、直江兼続という人物を知りませんでした。 「天と地と」海音寺潮五郎著(文春文庫)は、読んだので上杉謙信はおぼろげながらわかります。読んだ時のメモを見ると、謙信の死までは書かれていなかったようなので、この本は、その続きという感じで読めると思います。 川中島の戦い(1561年)の後の1576年から物語が始められています。兼続は、17歳で、名は、樋口与六兼続です。2歳年下の与七実頼と一緒に物売りの恰好で、川中島や武田領内を巡って、見聞を広めています。兼続は、1560年の生まれです。 与六兼続、与七実頼の生母お藤は、上杉謙信の重臣、直江大和守景綱の妹である。父は、坂戸城主長尾政景の重臣樋口惣右衛門兼豊である。政景夫人仙桃院(謙信の姉)の引き立てで、世継ぎ景勝(11歳)の小姓としてはべるようになった。このとき兼続は、6歳。 景勝17歳、兼続12歳の時、謙信は景勝を養子に迎えた。(謙信は結婚していない。) 謙信にはもう一人養子がいる。上杉三郎景虎である。三郎景虎は、北条氏康の七男であった。謙信と氏康の軍事同盟のための人質として17歳の時やってきた。 謙信は、足利義昭からの求めに応じて、信長を討つために上洛を開始した。 信長と戦うのは、天下を取るためではなく、義を行うためという。「義とは、人が人であるための心得だ。」(94頁)謙信の義の心を真の意味で受け継ぐものは与六しかおらぬ、と謙信は与六に告げる。(101頁) 柴田勝家を総大将とする信長軍に謙信は勝った。(手取川の戦い) 1578年3月13日、上杉謙信が急死。享年49歳。 謙信辞世の句は、「49年一酔の夢 一期の栄華一盃の酒」(49年の人生は、酒に酔っている間のつかの間の夢のようなものである。今生の栄華も、一盃の酒と同じで、飲み干してしまえば実に儚い)である。(168頁) 謙信が亡くなったので、後継者争いになる。(謙信は何も言い残さなかった。) 後継候補は、喜平治景勝と三郎景虎である。喜平治景勝派は、金蔵のある実城を押さえた。 情勢としては、喜平治景勝派が不利に思われたが、兼続の働きで、勝ちを収める。 武田と手を結ぶことに成功し、景勝と武田勝頼の妹菊姫のあいだに婚約が成立した。 1580年7月2日後継者争いは、終結した。(御館の乱) 景勝は、樋口与六兼続を家老に大抜擢した。(262頁)ときに兼続、21歳。 城内での争いを止めに入った直江信綱が斬られて死亡した。 1581年9月、織田軍は能登一国を制圧した。さらに、東へ兵を進めつつあった。 景勝は、家老の兼続に権威を持たせるため、直江家を継がせることにし、10月、名門直江家に婿入りさせ、直江兼続を名乗らせる。 1582年3月11日、武田勝頼が織田軍に攻められ、自刃して果てた。(287頁) 織田軍は、次は上杉家へと迫る。 6月2日、信長は、本能寺の変で亡くなった。上杉家は、滅亡寸前で、生き延びることができた。織田軍は、引き上げていった。 作家 火坂 雅志 1956年、新潟県生まれ 早稲田大学商学部卒業 1988年、『花月祕拳行』で作家デビュー (2009年1月12日・記)
Posted by
大河ドラマを見て、面白そうだから読んでみようと思った人は覚悟が必要ですよ。 内容はだいぶ、違います。 始まりからして違うし、性格、外見、もう、どうしたッて感じです。 大河はおチビ時代からはじまり、温かい家族に囲まれて与六は育ったよ、みたいな感じなんですが、原作は違います。だって、...
大河ドラマを見て、面白そうだから読んでみようと思った人は覚悟が必要ですよ。 内容はだいぶ、違います。 始まりからして違うし、性格、外見、もう、どうしたッて感じです。 大河はおチビ時代からはじまり、温かい家族に囲まれて与六は育ったよ、みたいな感じなんですが、原作は違います。だって、与六、おとんの事、嫌いなんだもん。 内容は山もなく、落ちもなく、平坦に物語りが進んでいくようなストーリーです。 正直、感情移入できるキャラがいない。ハッキリ言って、キャラに魅力がありません!! なんで、大河の原作に選ばれたの???だって、面白くな…げふげふ(自制)。 兼続の性格が本当にわかんない。何を考えているのか、理解に苦しむ人物でした。 景勝は頭がデカイ★顔がデカイ★不細工★根暗★無口★という、私にとっては苦行かよッ!!っていうキャラでした。うわぁ〜ん(泣)。 景虎の性格の悪さは……あれはあれで、私的には、三郎だなぁ〜と思いました。うん。もっと悪くてもいいくらいだ。 謙信公の、(性格が悪くても)景虎のほうが美形だから好んでいた、とかは、ちょぉ〜と厭ぁな感じでした。 そんなん(外見)で人間を量るような人物に書かないでぇ〜!!(号泣) 本当に萌にはほど遠い作品ですので、大河のイメージで読まれるのはオススメできません。 うわぁ〜。こんな感想でごめんなさい。 作者のFANの方が見たら怒られそうな感想だ…。
Posted by
来年の大河だから・・・(´艸`〃) この時代の読み物は司馬遼太郎しか 読んだことがないので、ちょっと新鮮。 早く「下」も読まなければ。
Posted by