ヘタな人生論より徒然草 の商品レビュー
徒然草を読んでみようと思ったけど、原文から行くのはちょっとハードル高いと思ったので、まずはこの本から。
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著者は有名な予備校の先生であります。この場合、「有名な」は予備校にかかるのか、先生にかかるのか。ま、両方でせうな。 本屋で働いてゐた頃から、古典の参考書コーナーでは「マドンナ古文」が幅を利かせてゐました。この世界も人気商売、長年第一線であり続けるのは簡単ではありますまい。本書を読...
著者は有名な予備校の先生であります。この場合、「有名な」は予備校にかかるのか、先生にかかるのか。ま、両方でせうな。 本屋で働いてゐた頃から、古典の参考書コーナーでは「マドンナ古文」が幅を利かせてゐました。この世界も人気商売、長年第一線であり続けるのは簡単ではありますまい。本書を読むと、人気があるのもうなづけるのであります。 若い頃は「人生論」が嫌ひで「徒然草」が嫌ひだつたといふ著者。そんな人が『ヘタな人生論より徒然草』を書くとは愉快であります。なぜそんな気になつたのか。不惑を越えて惑ふことが多くなり(とても共感します)判断基準を示すものを求めた結果であることがひとつ、そして本職の古文教師として「徒然草」は避けられず、全段読む必要があり、さうすると以前と違ふイメエヂになつてきたことがもうひとつの理由ださうです。 確かに「徒然草」には、天邪鬼の頑固爺といふ印象が強いですね。しかし荻野先生の実体験を中心とした解説を読みますと、現代に通づるメッセージがたくさん含まれてゐることが分かります。虚心坦懐。 即ち、 「けっきょく騙される多数派、人の本質を見抜く少数派」(第一九四段) 「何もしない批評より、偽善でも行動を」(第八五段) 「人を質す愚かさ、わが身を正す大切さ」(第二三三段) 「無責任な飼い主は、ペットも他人も傷つける」(第一二一段) 「一生は一瞬の積み重ね、ひたすら今を大切に」(第一〇八段) 等等は、若い頃でも言葉では理解出来るやうな気がするものの、実体験の乏しい観念的な捉え方になりがちであります。私のやうな凡人は実際に経験しないと真に身につかぬもので、その時はもう手遅れだつたりします。悲しいなあ。 入手は簡単なので、一度読んでみては如何。私ももう一度「徒然草」を読んでみたくなりました... http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-143.html
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この本がきっかけで徒然草に興味を持ちました。現代語訳を読みましたが、本当に奥が深い。兼好法師の思慮の深さが、今更ながらに思い知らされます。この本はそういう切っ掛けを作ってくれる本だと思います。
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「ヘタな人生論より徒然草」2 著者 荻野文子 出版 河出文庫 p123より引用 “人間にとって大事なものは、この衣食住の三つにすぎない。” 予備校講師である著者による、 「徒然草」を元に著者の経験を交えて解説した一冊。 本文中の徒然草の現代語訳も著者の手による物で、 古典講...
「ヘタな人生論より徒然草」2 著者 荻野文子 出版 河出文庫 p123より引用 “人間にとって大事なものは、この衣食住の三つにすぎない。” 予備校講師である著者による、 「徒然草」を元に著者の経験を交えて解説した一冊。 本文中の徒然草の現代語訳も著者の手による物で、 古典講師の本領が存分に発揮されています。 上記の引用は、 徒然草第123段の中の一文。 これら3つに薬を加えた人にとって大切な4つを、 手に入れる事がこれからも出来るように、 毎日頑張って生きて生きたいと思います。 学生や若い内に原典に当たってから、 こちらを読んだほうがよいかもしれません。 ーーーーー
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予備校の古典の「マドンナ講師」である著者が、徒然草の種々の段を現代文に読み解いた上で、そこに含まれる人生論を解説。現代文だけで原文が載っていないので徒然草に触れられたという実感が湧かないのがちょっと不満だし、解釈にちょっと強引さを感じられるところもあったけど、まぁまぁ面白かった、...
予備校の古典の「マドンナ講師」である著者が、徒然草の種々の段を現代文に読み解いた上で、そこに含まれる人生論を解説。現代文だけで原文が載っていないので徒然草に触れられたという実感が湧かないのがちょっと不満だし、解釈にちょっと強引さを感じられるところもあったけど、まぁまぁ面白かった、かな。そいえば、徒然草全243段のなかで、お酒がテーマで書かれた第175段が三番目に長い章段だそうで。。こういう日にそーゆう話を目にするというのもなんといいましょうか。。
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結局荻野さんの人生論?という感あり。でもやっぱ兼好さんは頭良かったんだな、と思わせられる。真の盗人とかまさにそう。
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