ブギーポップ・イントレランス オルフェの方舟 の商品レビュー
本当に大切な何かを護るために、すべてを投げ出す覚悟というものが、私にはあるだろうか。 能力ゆえの滅。 違う形で使いこなしていたら…?なんて問いは愚問だろう。切なく、でも清々しくもある。不思議だ。
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ロストメビウスの流れで読みました。サクッと読めたけれど、少し盛り上がりにはかけたかな。個人的には単なる特殊能力ではなく、飛鳥井仁みたいな感じで示唆するものがある方が好きです。
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新書購入 ブギーポップシリーズの、13巻目(ビートシリーズ除く) SFっぽい設定。日本だが、日本ではない国。 超能力者の中に希(というか頻繁)に現われる世界の敵を倒すために、自動的に出てくる死神。 今回の敵は、すべてを燃やし尽くす憎悪を秘めた女の子と、彼女の幼馴染の少年。 そして、何十年も時を止めている、氷を操る女性。 果敢に果敢に、死神と戦う少年と少女。 結果は二人はとても満足して、幸せそうでした。 でも、哀しい話でした。 献身的に、止まった妻を守り尽くす男の姿も、大事な幼馴染のために命がけで死神と戦おうとして果てた男の子も。 哀しい……。綺麗なお話では、あったけれど。
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女の子と男の子の認識の違いとか、恋愛でもなくて友情でもない関係が苦いなあと思いました。ほろ苦いじゃなくて、決して幸せな展開にならないことが予想出来て、読んでいて苦しくなりました。 贅沢をいうなら、雪女sideをもっと知りたいと思いました。
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神話をモチーフにした今作。ハッピーエンドとは言えないはずなのに、不思議と悲しくはなく清々しい。 それにしてもフォーリン・グレイスの扱いが……もうちょっと活躍してくれてもよかったのになぁと思いました。 今回の「世界の敵」は見ていて思わず応援したくなってしまった。
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「オルフェの方舟 ブギーポップ・イントレランス」上遠野浩平 SFファンタジー。群青色。 ブギーポップシリーズ第13作。 いやー・・・そろそろ本格的にジャンプ化してきたなあ・・・。 今回は正直、とりたてて目新しい発展事項はなし。 新キャラクターは沢山出てきたが、印象も弱...
「オルフェの方舟 ブギーポップ・イントレランス」上遠野浩平 SFファンタジー。群青色。 ブギーポップシリーズ第13作。 いやー・・・そろそろ本格的にジャンプ化してきたなあ・・・。 今回は正直、とりたてて目新しい発展事項はなし。 新キャラクターは沢山出てきたが、印象も弱し。 これじゃあホントに「MPLSのバーゲンセール」だよ。 うーむ、前回作「ロスト・メビウス」から物語が展開すると 思っていたので、肩すかしをくらった気分です。 もちろん、読み口、世界観、ストーリー構成は相変わらず好きなのですが、それだけに今回の印象が残念です。 今度こそ、次回作に期待の☆3つ。
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一番悲しい作品でしょう。 そう、能力ゆえに自滅し、 結局は崩壊へと向かったのですから。 でも、いちばん物語としては 追いやすい作品です。 世界の敵の理由も 「これはやばいな。」と 明らかにわかる能力ですし… でもそれは結局は 破滅への道だったわけで。 二人のね… 読むのがつ...
一番悲しい作品でしょう。 そう、能力ゆえに自滅し、 結局は崩壊へと向かったのですから。 でも、いちばん物語としては 追いやすい作品です。 世界の敵の理由も 「これはやばいな。」と 明らかにわかる能力ですし… でもそれは結局は 破滅への道だったわけで。 二人のね… 読むのがつらい作品でもありました。
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不安定な子供の、真っ直ぐで歪んだ心を描く 読了日:2006.08.16 分 類:長編 ページ:276P 値 段:530円 発行日:2006年4月発行 出版社:メディアワークス電撃文庫 評 定:★★★+ ●作品データ● ----------------------------...
不安定な子供の、真っ直ぐで歪んだ心を描く 読了日:2006.08.16 分 類:長編 ページ:276P 値 段:530円 発行日:2006年4月発行 出版社:メディアワークス電撃文庫 評 定:★★★+ ●作品データ● ---------------------------- 主人公:須磨貞夫、杉乃浦春海、相川靖子 語り口:3人称 ジャンル:ライトノベ 対 象:ヤングアダルト 雰囲気:ライト、幻惑、不安定 結 末:一話一国完結型 イラスト:緒方 剛志 ---------------------------- ---【100字紹介】-------------------- 彼女の敵は世界、周りすべてを焼き尽くしても、 なお足りぬ怒りと憎しみ…。 世界の謎に挑もうとする者たちと ただ一人を救いたい者の思惑が交錯した末に待つのは、 燃える世界か凍れる未来か?ブギーポップが裁きを下す -------------------------------------- さて、またも久々のブギーポップです。シリーズ上、13作目くらいですか?(ビートのディシプリンを除く)ブギーポップシリーズとは、「誰かの人生の一番美しいとき、それ以上醜くなる前に命を絶ってしまう死神」と女子高生に噂されるブギーポップが出てくる作品群。ちなみにブギーポップは主人公には殆どなりません。誰か別の「世界の敵」というものがいて、大体はそちらの付近に主人公が設定されます。そしてこれに対抗するためにラストのいいところでちょこっと顔を出すというおいしいキャラなのです。ズルイ。ラストにいたるまでの過程はシリーズ内でも様々、しかし最終的に終止符を打つ存在は、いい意味で物語に適合しようとしません。どんな展開でも無関係に、無粋に登場して、冷静に終止符を打って去っていきます。この冷静さが読書を物語に流されるだけで終わらせないのです。 基本的なテーマはいつも似たようなもの。思春期の精神の不安定さ。受験生がよく出てくるのもそんなところからでしょうか。自分がそれに近しかった頃は、そうだよねえ、と思ったものですが、最近は「考えてみると思春期って何を下らないことを考えていたのか」と思えてきました。ああ、菜の花は貧しい大人になってしまった…。 本作はシリーズ中でも比較的まとまりがある方ですね。このシリーズで気をつけなくてはいけないのは、単体では物語として成立していない作品が混じっているということです。本作は、これ1つでもちゃんとストーリーが成立していますから、その意味でまとまりがいいですね。 気になるのは、この不安定さ。必ずしも正義と悪にはならない、という物語が昨今の流行であり、リアリティがあると受け入れられるところです。 実際、本作は完全な善と悪がないどころか、何もかもが渾然一体としていて、物語に出てくる人物の精神的な動きは、きっと誰しも一度は経験したことがあるのでは?というものであって、ある意味とてもリアリティがあるのですが・・・、とにかく正義がなさすぎて、その意味では不透明すぎて子供にはお勧めしたくないなあと思ったりします。そんな菜の花は子供を甘やかしすぎ? とにかく、よい意味では悪い意味でも、この本を一言で表すと「不安定さ」を描く物語です。 ●菜の花の独断と偏見による評定● --------------------------------- 文章・描写 :★★★ 展開・結末 :★★★ キャラクタ :★★★+ 独 自 性 :★★★+ 読 後 感 :★★ --------------------------------- 菜の花の一押しキャラ…特になし 「君は、ほんとうにぼくと戦っているのかな?」 (ブギー・ポップ)
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友達に借りました。 今回の挿絵のタッチがなんか好きだ。 特に口絵は何度も見直してしまった。 なんだか切ないお話でした。 オルフェウスの神話がモチーフだから?
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購入したけど、そのまま眠ってた作品。 すっかり読むの忘れてました(;´▽`A`` 世界を焼きつくそうとする怒りより発動する『ワン・ホット・ミニット』 すべてを凍らせる『フォーリン・グレイス』 二人が激突するとき、ブギーポップが現れる――― 神話については興味があったので、神話...
購入したけど、そのまま眠ってた作品。 すっかり読むの忘れてました(;´▽`A`` 世界を焼きつくそうとする怒りより発動する『ワン・ホット・ミニット』 すべてを凍らせる『フォーリン・グレイス』 二人が激突するとき、ブギーポップが現れる――― 神話については興味があったので、神話をモチーフにして話が進むのは良かった。 が、フォーリン・グレイスの活躍がもっとほしかったかも・・・ そこが残念。 そして、貞夫と春海のカップルの最後が切ない。 あと、私がしばらく読んでなかったせいもあり登場人物をすっかり忘れてしまってたのが悪かった。 名前を見たことあるのに、どんなキャラか思い出せず・・・面白さが半減してしまったOTL
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