自治体をどう変えるか の商品レビュー

佐々木信夫【著】

2009/10/04

議会改革や公務員制度改革、市町村合併や道州制など、さまざまな角度から議論が進められるが、やはり中核となるのは自治体の政策形成能力や創意工夫、民間との連携も含めた柔軟なガバナンスの重要性である。そして、そのためには自治体の長をはじめ、職員や議員、さらには住民自らの意識の高さと行動力が決定的に重要となる。考えてみれば当たり前で、われわれがやらなければ、誰もそれを代わってやってくれる者はいないのである。
http://d.hatena.ne.jp/hachiro86/20061220#p1

2009/10/04

人口減社会の到来、財政再建の必要性、経済環境の変化などから、大胆な地方分権の必要を筆者は提唱している。「国土の均衡から個性化」を目指し、そのための三位一体の改革の一層の推進、事業官庁ではなく政策官庁としての自治体への変貌、地方議会改革について具体的に筆者の考えを打ち出しており、その対案についても簡単に紹介している。現在の地方自治制度についての問題やたたき台としての解決案をインプットするために導入として読む本としては最適ではなかろうか。

2009/10/04

この本を読むと意外と日本の地方自治のシステムは上手く出来ている気がする。ただ、それを生かしきれていない、というのが問題のようだ。シティ・マネージャー、道州制、はそろそろ日本でも導入を目指して欲しい制度である。日本の行政では癒着防止のため？に現場の人がすぐに移動してしまうが、医療なら医療、建設なら建設のプロが居ても良いと思う。癒着も談合もする人はするし、しない人はしない。