祖先の物語(上) の商品レビュー
生命とその進化を網羅的に説明した本。 全体を通して、ヒトから生命の起源に向かって、つまり系統樹を根に向かってさかのぼる形で、話が進んでいく。 話がマニアックになりすぎずに、読み物として読みやすい。個々の生物についてのトピックでは、これまでのドーキンスの著書の内容を繰り返す話もあ...
生命とその進化を網羅的に説明した本。 全体を通して、ヒトから生命の起源に向かって、つまり系統樹を根に向かってさかのぼる形で、話が進んでいく。 話がマニアックになりすぎずに、読み物として読みやすい。個々の生物についてのトピックでは、これまでのドーキンスの著書の内容を繰り返す話もあり、すでに読んだ人は復習になる。(記憶力のある人はウンザリするかも)
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すべての人類 チンパンジー ゴリラ オランウータン テナガザル類 旧世界ザル 新世界ザル メガネザル キツネザルとその仲間 ヒヨケザルとツパイ 齧歯類とウサギ類 ローラシア獣 異節類(貧歯類) アフリカ獣類 有袋類 単孔類 蜥形類(鳥類+爬虫類) 両生類
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『利己的な遺伝子』で有名なドーキンスさんの最新刊。ちょっとしり込みする分量ですが、週末を使って読んでみました。 人類から過去に遡及する形式で生命の歴史を辿る物語です。たまにはこれくらいの大きなスケールを味わうことで、現実の苦楽の小さきことと幸運さを再認識することはたぶんいいこ...
『利己的な遺伝子』で有名なドーキンスさんの最新刊。ちょっとしり込みする分量ですが、週末を使って読んでみました。 人類から過去に遡及する形式で生命の歴史を辿る物語です。たまにはこれくらいの大きなスケールを味わうことで、現実の苦楽の小さきことと幸運さを再認識することはたぶんいいことです。 分子遺伝学やら内容的に理解が困難な箇所もありましたが(そういうときは飛ばしてしまいましょう)、読後には何だか少しだけ自分が賢くなったような気にさせてくれます。カバと鯨の方がカバとブタよりも近縁など、へぇ的要素もいっぱいあります。ただし、系統と網羅にある程度こだわった分、著者の他のエッセイ風の著作の方が面白く読めましたね。
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カチョイイ宣言(警告?)から始まり、ヒトから祖先に向かってゆっくり、かつ猛スピードで遡っていく逆行生命史。いちいち脇道にそれまくるので、その時間的ダイナミズムにブレーキがかかってしまう。そのお陰でモヤモヤしてしまうのだけれど、その脇道は決して無駄ではなく、生命の複雑さと生物学者た...
カチョイイ宣言(警告?)から始まり、ヒトから祖先に向かってゆっくり、かつ猛スピードで遡っていく逆行生命史。いちいち脇道にそれまくるので、その時間的ダイナミズムにブレーキがかかってしまう。そのお陰でモヤモヤしてしまうのだけれど、その脇道は決して無駄ではなく、生命の複雑さと生物学者たちの様々な試みまでもなぞっているので読了後の重厚感は凄まじい。各研究が進んでも、決して無用にはならない本でしょう。
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