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中国怪奇小説集 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2024/09/03

千年狐の話が無いかな〜という下心で読んだが、捜神記で知ってる話は落頭民の話だけだった。怪異発生→切り抜けて正体を知る→殺す!解決!のパターンが多い中で(スピード感に驚く)、稽神録の餅二枚は物悲しくて印象に残った。

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2024/04/03

短くて読みやすいし、言葉も分かりやすくしてくれてて有難い。日本でも聞いたことのある話もあって面白かった。

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2018/05/14

 明治時代の文筆家、岡本綺堂が中国の古典から怪奇譚をよりすぐり、翻訳してまとめた中国古典怪談集。  三遊亭圓朝の『牡丹燈籠』の原典である『剪灯新話』の「牡丹燈記」や感和亭鬼武の『自来也説話』の原案である『異聞総録』の「我来也」など、日本の有名作品の大本となった説話から、古代中国な...

 明治時代の文筆家、岡本綺堂が中国の古典から怪奇譚をよりすぐり、翻訳してまとめた中国古典怪談集。  三遊亭圓朝の『牡丹燈籠』の原典である『剪灯新話』の「牡丹燈記」や感和亭鬼武の『自来也説話』の原案である『異聞総録』の「我来也」など、日本の有名作品の大本となった説話から、古代中国ならではの展開をする奇抜な説話まで、六朝、唐、五代、宋、元、明、清、四世紀から一七世紀までの大陸の説話集を幅広く網羅しています。  全体的に、人物たちの喜怒哀楽が日本以上に激しく、それゆえの成功または失敗、また、富貴を得て怨恨を妥協するよりも清貧のままで怨恨を晴らす方を選択する子持ちの寡婦や、十三代にも渡って転生した魂を追い続け狙い続けて前世の怨みを晴らした怨霊など、死者生者問わず、恨みや妬みといった、肝が凍る程に深い執念が描写された話は大陸ならではという感じがしました。

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2016/11/10

六朝から清までの志怪小説の綺堂訳集。 何度か読んでいますが、読むたびにじんわり味わえる小説集です。 青蛙堂に集まった男女が順番に語っていくスタイルは綺堂が怪談で使用しているものですが、これがそれぞれの良いイントロダクションになっていて、一冊全体がまとまって感じます。女性が担当する...

六朝から清までの志怪小説の綺堂訳集。 何度か読んでいますが、読むたびにじんわり味わえる小説集です。 青蛙堂に集まった男女が順番に語っていくスタイルは綺堂が怪談で使用しているものですが、これがそれぞれの良いイントロダクションになっていて、一冊全体がまとまって感じます。女性が担当する書だけ丁寧語で語られるのは綺堂のこだわりなのでしょう。 何話もの支那の怪奇を味わっていくうち不思議と心がおおらかになっていく気がするのも好ましいところです。

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2010/04/10

言うなれば中国の民話集みたいなものであり、しかも通常のホラー小説のような怪異の合理的解釈や意味づけといったものが全くないものがほとんど。それでも愉しく読めるというのは、当時の人々の想像性が豊かだからってことなのか。 また、序文にも触れられているが、この本で登場してくる(出典となる...

言うなれば中国の民話集みたいなものであり、しかも通常のホラー小説のような怪異の合理的解釈や意味づけといったものが全くないものがほとんど。それでも愉しく読めるというのは、当時の人々の想像性が豊かだからってことなのか。 また、序文にも触れられているが、この本で登場してくる(出典となる)中国の古典が日本の文学文芸に大きく影響を及ぼしてきたことがよく見て取れる。

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2009/10/04

中国版百物語みたいな感じでした! 日本の昔話の原型になったようなものもいくつかありました。羽衣天女とか。 怪談の王道ですね。 文化ってか感性っていうか?が共通してる所為か、動物が人間に化けてこようが、死人が生き返ろうが、違和感なし!ww

Posted byブクログ