ローマ人の物語(26) の商品レビュー

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2009/10/04

黄金の世紀と言われる、トライアヌス帝からアントニヌス・ピウス帝の治世を綴った賢帝の世紀最終章。 5賢帝のハドリアヌス帝とアントニヌス・ピウス帝の物語。 帝国の安全保障の再構築と言う命題を背負って、 治世の3分の2を帝国巡行に費やしたハドリアヌス。老齢になり、体の自由が利...

黄金の世紀と言われる、トライアヌス帝からアントニヌス・ピウス帝の治世を綴った賢帝の世紀最終章。 5賢帝のハドリアヌス帝とアントニヌス・ピウス帝の物語。 帝国の安全保障の再構築と言う命題を背負って、 治世の3分の2を帝国巡行に費やしたハドリアヌス。老齢になり、体の自由が利かなくなり、後継者問題も勃発したハドリアヌスは、徐々に周囲が理解しがたい言動を起こし始める。 最終的には、後の哲人皇帝マルクス・アウレリウスを養子にする条件を付けて、アントニヌス・ピウスを次代皇帝として後継者にし、世を去る。 元老院がハドリアヌスの神格化を拒否するも、 後継者アントニヌス・ピウスは熱心に元老院を説き伏せ、ハドリアヌスを神格化させる。 この彼の行動がピウス(慈悲深い)と呼ばれることになった。 アントニヌス・ピウス帝は、トライアヌス帝が拡大した領土を、ハドリアヌス帝が再構築したため、特別なことは何1つする必要が無かった。 何もしない。これも状況把握能力であると思われる。 人格者であったアントニヌス・ピウス帝は、 後の哲人皇帝マルクス・アウレリウスを養子とし、教育し、慈しんだ。 そして治世は哲人皇帝の時代へと移っていく。

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2009/10/04

至高の皇帝トライアヌス。 ローマの平和と帝國の永遠、ハドリアヌス。 秩序の支配する平穏、アントニヌス・ピヌス。 黄金の時代を統治した三人の皇帝、彼らは新秩序の構築を迫られることはなかった。 しかしながら、時代は彼らを相応しいリーダーとして選んだのである。

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