名もなき毒 の商品レビュー
よく出来てる
キャラクター設定に工夫があり、平凡な場面でも飽きることなく読み進めることができる。二つの事件、犯人の絡みも無理なく設定されていて、よくできてるなー、という読後感。
平塚 泰司
シリーズ第2弾
『誰か』に続き、杉村が主人公のシリーズ第2弾。 読み終えた後、じんわりと身体に残る恐怖は、まさに「毒」のようで。幾重にも重なる「毒」を暗示させるタイトルの秀逸さは勿論、相変わらずの精緻な描写が光る名作。
abtm
なんでも無い日常を装いながら、じわじわと「毒」に侵食されていき、気づいた時には手遅れになっている怖さ。 複数のエピソードが、結末に向かって一つになっていく展開にハラハラしました。 いずみに関しては「病んでいる」では片付けられないエピソードでしたが、本人なりに真剣に苦しんでいるわ...
なんでも無い日常を装いながら、じわじわと「毒」に侵食されていき、気づいた時には手遅れになっている怖さ。 複数のエピソードが、結末に向かって一つになっていく展開にハラハラしました。 いずみに関しては「病んでいる」では片付けられないエピソードでしたが、本人なりに真剣に苦しんでいるわけだからまた救いようが無いなと思いました。 シリーズものとは知らず2作目から読みましたが 他のも気になります。
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杉村三郎シリーズ第2弾。今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみ。質の悪いトラブルメーカーであることから解雇され、三郎が連絡窓口となる。悪意の塊のような原田に振り回される三郎。体は成長しても精神は幼児のままで、他者の痛みを感じることができない。ハッキリと示されるもの...
杉村三郎シリーズ第2弾。今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみ。質の悪いトラブルメーカーであることから解雇され、三郎が連絡窓口となる。悪意の塊のような原田に振り回される三郎。体は成長しても精神は幼児のままで、他者の痛みを感じることができない。ハッキリと示されるものがないので、いろいろと考えさせられる作品。どんなに人にも心の底には見えない毒がある。
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誰かと比べると畳み掛ける系の展開ではない。 様々な出来事が起こるけど、歳のせいか細部を思い出せないw
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宮部さん…邪悪なモノ書くの得意やろ… 物理的な毒物の話なのかそれとも人間的な意味での毒なのか…どっちに転ぶんだろうとヒヤヒヤしながら読んでた。 人間の方、んまーここまで邪悪な存在があるんかい!と思うほど劇物だった。個人的には同情の余地はない。生まれ持っての毒ってあるもんなのかな...
宮部さん…邪悪なモノ書くの得意やろ… 物理的な毒物の話なのかそれとも人間的な意味での毒なのか…どっちに転ぶんだろうとヒヤヒヤしながら読んでた。 人間の方、んまーここまで邪悪な存在があるんかい!と思うほど劇物だった。個人的には同情の余地はない。生まれ持っての毒ってあるもんなのかな…。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
杉村三郎シリーズ 誰か Somebody 名もなき毒 ペテロの葬祭 負の方程式(文庫版「ソロモンの偽証」の最終巻に収録) 希望荘 昨日がなければ明日もない ------- 昔、ドラマ化された名もなき毒を見た時、原田いずみを演じる江口のりこさんが強烈で強く印象に残った。 一方的に向けられる悪意がとても怖い。 当時はこんな人いるか?と思ったけれど、ニュースなんかを見ていると、1人や2人じゃないくらい存在するらしい。 昔見たドラマが配信されていて、再見したら原作を読みたくなったのだが、誰か(1巻に)当たる部分で、三郎が梶田妹や姉の婚約者から罵倒されたり、梶田姉から責められたりするシーンが辛かったので、すぐに字面で追う気になれず、飛ばして2作目から読み始めてしまった。 今多嘉親は、妾と子供を作るような人だが嫌いではない。 三郎を見下したりしないし、メンターのように助言をくれたりする。 嘉親が娘のために用意した平穏は破られてしまった。 菜穂子も三郎も何かが変わってしまったように思う。 元からあったものが顕在化されただけかもしれない。 ドラマと小説ではちょっと違う箇所があって、その違った部分が小説の方が好きだったので、いつか1巻も読んでみたい。 ドラマ化以降もシリーズは続いているようなので、そちらも気になる。
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前作は会長の依頼で本を作るための取材の中から犯人がわかってしまったようなストーリーでしたが、今回は明らかに探偵まがいの動きで家族を危険に晒してしまうところとストーリーとはあまり関係ない話が冗長に入っていたりして、あまり感情移入できませんでした。
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主人公はたまたま財閥の大企業の会長の娘と結婚した杉村。 結婚の条件は財産を狙わない。その企業の社員になること。 広報室に配属されます。 そこに毒を吐くアルバイトが来ます。 いろいろな毒が交わって物語は進んでいきます。 途中どうなっていくのかなと思いましたが、なかなか面白なったです
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安心して読めるしおもしろかった。宮部みゆき特有の、面白いんだけど外堀から埋めすぎで読んでてイライラが募る、てのも無く、純粋に楽しめた。 原田いずみの性格があまりに破綻していて読んでて辛かった。ある種の障害だろう。本人も周りも辛そうで不憫。
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