アフターダーク の商品レビュー
マリが誰かと会話しているとき、誰の作品を読んでいるのか忘れかけるが、エリの様子を目にしているときそれを思い出させる。難解ではある。闇のあとに訪れる光りが表だと限らない。そんな類いの勝手な解釈でいようと思う。
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上から見渡している「私たち」とは、一体なんだろう?もう既に村上春樹さんに心奪われているので、その謎や意味不明さも含めて受け入れます笑
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村上春樹らしくない一冊だった。数時間の出来事を一冊使って描く試みは確かに面白いかもしれないけど、結末がイマイチ腑に落ちないし(これはいつも通り)、スケール感に欠ける。ページを捲るたびに期待感が増してくる展開だっただけに残念。
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個々の描写や登場人物は素敵だったが、どうも消化不良感のある終わり方というか。。 そういうものだと思って読めば楽しめる作品かな。
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よくわからないなーという感じ 同じ世界のいくつかの話が並行して書かれていたと思うけれど、どの話も終わらず曖昧なままだった。 描写や文は好きな感じだったけれどあまりにも終わりがないから何も感じることが出来なかった 初めての村上春樹の作品がこれで、他の作品とは毛色が違うみたいなので他...
よくわからないなーという感じ 同じ世界のいくつかの話が並行して書かれていたと思うけれど、どの話も終わらず曖昧なままだった。 描写や文は好きな感じだったけれどあまりにも終わりがないから何も感じることが出来なかった 初めての村上春樹の作品がこれで、他の作品とは毛色が違うみたいなので他の作品も読んでみようかなーと思った
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人間の裏表…光と影…陰陽…そんなようなものがあちこちに散りばめられた一見、男女の出会いのような物語だけど、とてもおぞましさと話の深さを感じられた。 一回読むだけではわからなかったが、振り返って読むと人物の影や悪の側面に気付いて、解釈が変わっていった。
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初めて村上春樹を読んだが、残念なことにまったく好みじゃなかった。 しかしこれは他の作品とは少し毛色が違うらしいので、これに懲りずに他の作品も読んでみたい。
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とても好きなタイプの物語だった。深夜に読みたくなる。登場人物も高橋くん、カオルさん、マリ等なかなか魅力的。 古書店で出会った本。電車の中で、公園で、色んな場所で読んだ自分の記憶とも結びついている。 物語の世界観も温度感も好き。 文庫268ページ、AM 5:24の描写が読んでいて...
とても好きなタイプの物語だった。深夜に読みたくなる。登場人物も高橋くん、カオルさん、マリ等なかなか魅力的。 古書店で出会った本。電車の中で、公園で、色んな場所で読んだ自分の記憶とも結びついている。 物語の世界観も温度感も好き。 文庫268ページ、AM 5:24の描写が読んでいてかなり気に入った。 以下引用 夜の最後の闇が、都会を薄皮のように包んでいる。ごみの回収車が路上に姿を見せ始めている。それとほぼ入れ違いに、都会のあちこちで一夜を過ごした人々が、駅に向かって歩を運び始める。流れを遡上する魚の群れのように、彼らは一様に始発電車を目指している。 終夜の仕事をようやく終えた人々、徹夜で遊び疲れた若者たちーー立場や資格こそ違え、彼らはおしなべて寡黙だ。飲み物の自動販売機の前でぴったりと身を寄せあっている若いカップルでさえ、今はもう語り合う言葉を持たない。二人は残っている身体の微かなぬくもりを、無言のうちに分け合っているだけだ。 新しい一日がすぐ近くまでやって来ているが、古い一日もまだ重い裾を引きずっている。海の水と川の水が河口で勢いを争うように、新しい時間と古い時間がせめぎ合い入り混じる。自分の重心が今どちら側の世界にあるのか、高橋にもうまく見定めることができない。
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真夜中から少しずつ夜が明けていくその雰囲気がとても良かった。 何かが起こりそうなのに結局何にも起こらない。 なんだかいろんな想像を掻き立たせるそんな世界観が自分好みでした。 自分は基本的に朝型人間なんで夜は大抵ぐっすり眠ってるんだけどたまには夜の街を歩いてみたくなった。
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夜の表現とかは巧みだったけど、なんか今一歩進展が足りないというか、物足りなさが残った。 けど人間は記憶を燃料にしてるというのは印象的。 辛いときは嬉しかったことや今よりしんどかったことを思い出して、乗り越えてる。 裁判所は深海のタコ、夜が明けていく感じはナイス
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