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戦争大統領 の商品レビュー

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2016/12/17
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2006年刊。著者はニューヨークタイムズ記者(子ブッシュ政権による米国内スパイ活動を暴露・報道の経歴あり)。  CIAの調査能力低下に加え、子ブッシュ政権の内幕を暴露し(戦争に関してはラムズフェルド政権・チェイニー副大統領かと言いたくなる)、 ① NSAによる米国内諜報(盗聴)問題。 ② イラク戦争根拠たる大量破壊兵器存在証明の出鱈目(不存在の証拠多+存在証明が独情報機関のスパイ情報の上、独機関は信用すべきでないと米に情報提供)。 ③ 戦後のイラク治安・政権安定プログラムの出鱈目。 ④ 子ブ政権下のイ兵捕虜虐待の経緯。 ⑤ アフガンの麻薬国家化(中亜でのコロンビア化か)。 ⑥ 子ブ政権は誕生時からイラク戦争を計画。 等々を開陳する。  既知情報も多いが、②、特にドイツ諜報機関とCIAや子ブ政権との情報交換はなかなか読み応えあり。  なんじゃかんじゃ言っても、こういう強く鋭い政権批判がジャーナリズムから出てくるのが米国(しかもそれをピューリッツァ賞で迎える)。  翻って日本。お追従ばかりの提灯記事しか書かない新聞、一寸の批判でヘナヘナの腰砕け新聞。ガックリくるよ。  そして、小泉政権が子ブに媚びをうったことの是非。もうそろそろ批判的に検証されるべき時期に来ている。

Posted byブクログ

2012/10/09

ブッシュ政権がアメリカ国民をスパイしているやり口を知るには、アメリカの電気通信網についての基本的な知識がなければならない。電話網は今はコンピュータを使ってデジタル化されているが、都市や国の間をできるだけ速く効率的につなぐ交換設備がシステムの中心になっていることに代わりはない。 N...

ブッシュ政権がアメリカ国民をスパイしているやり口を知るには、アメリカの電気通信網についての基本的な知識がなければならない。電話網は今はコンピュータを使ってデジタル化されているが、都市や国の間をできるだけ速く効率的につなぐ交換設備がシステムの中心になっていることに代わりはない。 NSAはターゲットとするアメリカ人ほとんど全ての電子メールを傍受する能力を備えている。インターネットの知られざる本質の1つはインフラをアメリカが独占していることで、世界中の電子メールのトラフィックの大部分はアメリカ国内を経由する。 イスラム過激派のテロが探知を避けるために使うアラブ諸国の都市のインターネットカフェは反体制派にもこれまでになかった自由を提供している。

Posted byブクログ

2009/10/04

「戦争大統領―CIAとブッシュ政権の秘密」 ジェームズ ライゼン著 2006/09出版 9.11後 アメリカはオサマ・ビン・ラディン率いる アルカイダをテロ集団として アフガニスタンに攻め込んだ。 そして ビン・ラディンを捕獲することに苦慮し それはいつの日か 悪の枢軸=フセ...

「戦争大統領―CIAとブッシュ政権の秘密」 ジェームズ ライゼン著 2006/09出版 9.11後 アメリカはオサマ・ビン・ラディン率いる アルカイダをテロ集団として アフガニスタンに攻め込んだ。 そして ビン・ラディンを捕獲することに苦慮し それはいつの日か 悪の枢軸=フセインという図式にすりかわり 出口の見えないバグダッド侵攻へと移行した。 そのすべてが CIAの無力さに立脚し またそのCIAを利用した ブッシュ政権にある。 んー、本書に書いてあることが すべて真実ならば 背筋が本当に凍る。 無意味な血が流され 多数の命が奪われ そしてそれが まったくの思い込みシナリオから発生したものであるなんて。 いろいろな人物・名称が出てくるので 非常に読むのに苦労するが 一読の価値がある。 世界はでたらめと横暴で成り立っている。 そんなことを知りたい人は、ぜひ。

Posted byブクログ