オウエンのために祈りを(上) の商品レビュー
キリスト教が絡んでる…
キリスト教が絡んでるので日本人としては多少読みにくさを感じるけれど、考えさせられる本当に素晴らしい感動作です。読む時にはハンカチのご用意を。
文庫OFF
ホテル・ニューハンプシャーを読んで以来、アーヴィングの本を全部読むつもりでいろいろ読んできたが、ホテル・ニューハンプシャーと並ぶくらいこちらの本が好きだ。きっと何年か後にまた読み直すだろうという予感がある。 この本のことを忘れられない。 以下引用 事故のことをどんなにすまない...
ホテル・ニューハンプシャーを読んで以来、アーヴィングの本を全部読むつもりでいろいろ読んできたが、ホテル・ニューハンプシャーと並ぶくらいこちらの本が好きだ。きっと何年か後にまた読み直すだろうという予感がある。 この本のことを忘れられない。 以下引用 事故のことをどんなにすまないと思っているか、そして彼自身どんなに傷ついているかをぼくに示すために、野球カードをくれたのだ——ぼくが母を愛してるのとほとんど同じくらい、オウエンもぼくの母を愛していたとぼくは信じている。ぼくに自分のカードを全部くれるということは、自分の有名なコレクションを託せるくらい、ぼくのことを愛していると伝えるための方法なのだ。でも当然、彼はカードを全部返してほしいと思っているのだ! (p.159)ここの感情の駆け引きが緻密でおもしろい それはぼくたちみんなが、きみと、ぼくと、そしてオウエンが感じていることなんだ。ぼくたちは自分の一部をなくしたんだ」 (p.167) 愛している誰かが死ぬとき、しかも予想していないときに死なれた場合、一度に突然その人を失うわけではない。長い時間をかけて、少しずつ少しずつ失っていくのだ。しだいに郵便物が来なくなり、枕やクローゼットの衣類からにおいが薄れていく。少しずつ、なくなった部分、欠けた部分を積み重ねていき、そしてその日がやってくる―― (p.263) いま思えば、ぼくは、母がどれほど暗闇を嫌っていたかを知っていたから、夜に母のねむっている墓を見たかったにちがいない。夜でも墓地になにかしら明りが差し込んでいるところを見とどけて、安心したかったのだと思う。 (p.268)こういうところがアーヴィングの本だなあと思う
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読みづらい なかなか本質まで辿り着かず 500ページのなか オウエンとジョンの絆、最後の伏線回収 見事でした
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どんどん魅力的で冴えた人間になっていくオーエン。主人公は親友として、かけがえのない存在。二人がどうなるのか興味は尽きない。
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ジョニーの母親のオウエンに対する愛情表現がすばらしいと思う。息子の友だちにここまで気を配り、愛情を注ぐことができるか。自分の息子が恵まれており、オウエンがそうでないことをよく知っていて、オウエンを傷つけないように彼に出来うる限りの機会を与えようとする。だからといって気配りばかりし...
ジョニーの母親のオウエンに対する愛情表現がすばらしいと思う。息子の友だちにここまで気を配り、愛情を注ぐことができるか。自分の息子が恵まれており、オウエンがそうでないことをよく知っていて、オウエンを傷つけないように彼に出来うる限りの機会を与えようとする。だからといって気配りばかりしているのかと思えば、無邪気で放埓でもあり、魅力的。ジョーの祖母やダン・ニーダムも、みな愛すべき人たち。そして従兄弟たちも。 隣人のフィッシュさんが飼っているらブラドールのサガモアが死んだときにジョニーとオウエンがフィッシュさんを気遣ってお葬式の一切を取り仕切る場面も心温まる。 アーヴィングの小説には、切り取り可能なエピソードがたくさんあり、登場人物も多い。大筋に関係あるのか、ないのか、わからなくても、ディテールを楽しむのが醍醐味とするのが彼の作品を楽しむコツといえばコツかも。
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社会人Y、「欧米では幽霊は冬が本番らしい。冬の幽霊なんて、さぞかし『ヒヤッと』することだろうが、ディケンズの『クリスマス・キャロル』には幽霊が、それもなんと四人も登場する。アーヴィングがこのディケンズの古典的な幽霊物語をもとにして小説にしたのがこの作品である」
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平均的五歳児の大きさで変わった声の持ち主のオウエン・ミーニーと「ぼく」であるジョニーの友情を描いた作品。信仰や欲情など人間の心の奥底にありそうな「何か」を象徴的な表現でかつ平易な文章で記していて、読んでいて気持ちが良くなってきた。オウエンみたいな聡明な小男がいたら楽しいだろうな。...
平均的五歳児の大きさで変わった声の持ち主のオウエン・ミーニーと「ぼく」であるジョニーの友情を描いた作品。信仰や欲情など人間の心の奥底にありそうな「何か」を象徴的な表現でかつ平易な文章で記していて、読んでいて気持ちが良くなってきた。オウエンみたいな聡明な小男がいたら楽しいだろうな。。。
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古本屋で購入しました。 まだ上巻なので、感想ではなく前の所有者がひいた罫線から引用します。 「愛してる誰かが死ぬとき、しかも予想していないときに死なれた場合、一度に突然その人を失うわけではない。長い時間をかけて、少しずつ少しずつ失っていくのだ(中略)そしてまた一日、すっかり忘れ...
古本屋で購入しました。 まだ上巻なので、感想ではなく前の所有者がひいた罫線から引用します。 「愛してる誰かが死ぬとき、しかも予想していないときに死なれた場合、一度に突然その人を失うわけではない。長い時間をかけて、少しずつ少しずつ失っていくのだ(中略)そしてまた一日、すっかり忘れて何ごともなく過ぎたと思うと、またもや何か失われた部分、欠けた部分に気づかされる」 もう一つ。 「ぼくのなかのある部分が、残りのぼくを敵にまわしているみたいだ」 もっといっぱいひいてあったけれど。 「彼/彼女」はどういう気持ちでこの物語を読んで、どういう気持ちでこの箇所に罫線をひいたのでしょうか。 古本の醍醐味ですね。 本編は下巻で触れます。
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ツイッターで伊集院光さんが仰っておられたので、興味を覚えて読んでみた。 宗教に穿った見方をしがちな日本人にとっては、やや読みにくいのではと感じる。 それなりにキリスト教について知識があるつもりの自分でも、宗教色が強いと感じる。 神とはなにか、運命とは? そんなことを考えながら読...
ツイッターで伊集院光さんが仰っておられたので、興味を覚えて読んでみた。 宗教に穿った見方をしがちな日本人にとっては、やや読みにくいのではと感じる。 それなりにキリスト教について知識があるつもりの自分でも、宗教色が強いと感じる。 神とはなにか、運命とは? そんなことを考えながら読んだ。 ストーリーはけして明るいとは言えない。寧ろ世間では恵まれない、不幸とされる分類の人物が主立った役柄で出て来るし あまりに衝撃的で悲しい事件も起こるのだが、淡々と進みあまり囚われずに主人公の目線ながら冷静に読み進めていける。 個人的には、ダンがあの悲しい事故の後にも変わらず主人公に愛情を注いでくれること、オウエンとのことについての相談を親身に聞いてアドバイスしてくれるところが印象に残った。
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上巻を読むのに凄く日数がかかった。キリスト教の会衆派などの宗教観が難しい。 オウエンの打った球が直撃して母が死んだ。 オウエンは神さまが僕を使って殺したという。 下巻が楽しみ♪
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