おばあちゃん ひとり せんそうごっこ の商品レビュー
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谷川俊太郎さん作、三輪滋さん絵による、子ども目線で表現されながらも、大人社会への痛烈な皮肉が込められた三作品。認知症の老人を抱える家族の現状を捉えた『おばあちゃん』、孤独を好む少年心理を追った『ひとり』、戦争を繰り返す人間の愚かさを描いた『せんそうごっこ』、いずれも大人たちの心の深層を抉る絵本。
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オレンジやピンクのような色を使いながら、これほど怖い絵本はない。 谷川俊太郎の現実を鋭く切り取った文章に、三輪滋の非現実的な世界のリアルなイラスト。 これが1970年代に出版された本だなんて。 いや逆に1970年代だからこそ出版され得たのかもしれないが。 家族と意思の疎通が図れなくなってしまったおばあちゃんのことを、宇宙人になったんじゃないかと思うぼく。(おばあちゃん) “ぼくはぼくだ。みんなとちがう。” “みんなのじゃまをしなければ、ひとりでいたっていいじゃないか。 ぼくをほっといてくれ!”(ひとり) “かったほうが いいほう、 まけたほうは わるいほう。” “こわい、だれかきて!”(せんそうごっこ) 大人が見ないふり、気づかないふりをしてやり過ごしていることを、子どもは子どもの目で心でしっかりと感じとっている。 それはつまり、こういうことなんだよね。
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これ前に見たことあるなーと思って読んでみました たしかに読んだ記憶はあるんだけど こ・・こんなにこわい本だったとは・・! 読む前に、「へー谷川さん文なんだ」と思ったけど とんでもなかった! こわいよーこわいよー うちゅうじんおばあちゃんもこわいし、 いじめっこもこわいし、 な...
これ前に見たことあるなーと思って読んでみました たしかに読んだ記憶はあるんだけど こ・・こんなにこわい本だったとは・・! 読む前に、「へー谷川さん文なんだ」と思ったけど とんでもなかった! こわいよーこわいよー うちゅうじんおばあちゃんもこわいし、 いじめっこもこわいし、 なにより「戦争ごっこ」の死んでるお母さんがちょうこわい 「こわい、だれかきて!」のみひらきのじゅんちゃんこわすぎる^^ これはトラウマになりそー もちろん話も、それぞれひやっとするというか、考えさせられるというか、暗いというか重いというか なんともいえない~
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ひとつながりの話だと思っていたので、痴呆症のおばあさんが戦争時代に脳内トリップしちゃって…みたいな話を妄想してしまってました。しかし、バラバラの話としてもなかなか面白かったかな。英訳も同時についているし、英語圏の人と一緒に読んでみて、嫁姑感覚とかわかるのか知りたいと思った。
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今月の図書館で借りて読んだ本から…谷川俊太郎さんの文章だけでは、この本の味わいは無い。イラストレーションのチカラも大きい。名古屋の出身の方だったっけ、この味わいの絵はコワイ。『おばあちゃん』と『ひとり』と『せんそうごっこ』の三つのお話からなる絵本。
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おとうさんや おかあさんも としをとると うちゅうじんになります。 ぼくも いまにうちゅうじんに なります。 かつての雑誌「鳩よ!」上で、谷川俊太郎がこの三輪滋の絵を天才と書いていて、その頃この絵本を見つけられなかったのだが、06年に3冊合本で復刊されていたことを知り、この度よう...
おとうさんや おかあさんも としをとると うちゅうじんになります。 ぼくも いまにうちゅうじんに なります。 かつての雑誌「鳩よ!」上で、谷川俊太郎がこの三輪滋の絵を天才と書いていて、その頃この絵本を見つけられなかったのだが、06年に3冊合本で復刊されていたことを知り、この度ようやく手にすることができた。3冊合本になったことで、タイトルがますます剣呑になってるし…さすが、思っていたとおりのインパクトある絵。遠近感というか、人もののサイズが思い切ってめちゃくちゃですごいし、コワイ。内容も過激で、子どもが見たらトラウマになること必至だ。(姪にプレゼントしたらその親たちに怒られそう…「ひとり」だけならOKなんだけど)しかもこれ、80年代に出されたんだから、当時さぞ斬新だったんだよなぁ(…で、絶版になった)。文に英訳が付いているが、これはどういう意図で…?
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死ぬまで生きる権利は死ぬまで生きる義務と背中合わせなんです。 私たちは死ぬまで生きなければなりません。食事も排泄も人に頼り、わが子の顔を忘れても、生きていく。 そんなことを絵本に描いていいのでしょうか。・・・子どもを甘やかさない絵本です。
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