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宇宙人のしゅくだい の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2024/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 小松左京が朝日新聞に連載した子ども向きのほのぼのとしたSF童話が収録されています。  私が初めて本書を読んだ時は、近い将来に核戦争が起こって人類が滅亡するのではないかとパニック状態に陥っていた頃でした。  本書には遠い未来に人類が戦争をやめて平和になった頃を舞台とする童話が多く収録されています。核戦争の恐怖におびえていた当時の私は、本書を読んで少しでも気が楽になったものです。   「"ぬし”になった潜水艦」 は、戦争中にAI搭載の潜水艦が命令を待って待機しているうちに長い年月が経って戦争が終わっていたという話です。  本当に知らない間に戦争が終わっていればいいなあとしみじみ思いました。こういう楽観的な思考は私にはないものでした。私はむしろ悲観的というか、最悪の結果を信じてしまう「最悪思考」を持っていたのでした。だからこそ精神を病んで回復できないうちに時間切れになったわけですが。   「にげていった子」 は、幼い兄と妹がタイムスリップして現れたお母さんの弟と遭遇する話です。その子は名前を書いた防空頭巾を残して消えてしまいました。 「いちばん下の弟だわ……あなたたちのおじさんよ!」 「戦争中、弟は空襲の最中にゆくえがわからなくなったの。八つだったわ」 「あの子はまだ、二十九年前の、戦争の世界の中をさまよってるんだわ。おなかをすかし、家をやかれ空襲においまくられながら……」  核戦争や軍国主義台頭を本気で恐れている私も、戦争や軍国主義の世界をさまよっているようなものです。  或いは、精神を病むことになった中学や高校時代を未だにさまよっているのです。    一番最後の印象的な 「ちいさな星の子」 では、公園となった星に色々な星から子ども達が集まっています。その中で一人、仲間外れになっている子がいたのです。その子は家に帰ってからお母さんに慰められます。 「とても長いこと、星の中で、みにくい、おそろしいあらそいばかりしてたんだって……」 「でも、それもひいおじいさんやひいひいおじいさんのころにおわったわ」 「ひいおじいさん、ひいひいおじいさん……あなたがたが、みにくいあらそいや、おそろしいころしあいの戦争ばかりしてたために、ごらんなさい、ずっとのちのあなたがたの子孫が、宇宙にでてから、とてもはずかしいおもいをしてるんですよ」  今回読み返して驚いたのは、戦争は終わってたんですね。私の記憶の中では、この子の星では未だに戦争が続いているので仲間外れになっていたのだということになっていました。本当に私はマイナス思考で、何でも悪い方に考えてしまいます。今回読み返して戦争が終わっていたことを知ってほっとしました。 OLDIES 三丁目のブログ  小松左京の子ども向きほのぼのSF童話【宇宙人のしゅくだい】   https://diletanto.hateblo.jp/entry/2024/05/03/202516

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2022/05/02

#宇宙人のしゅくだい #小松左京 #青い鳥文庫 #児童書 #読了 SFものに興味。入門編にぴったりの本でした。低学年でも読める易しい文体でありながら科学技術の進歩、環境破壊、核戦争、違う惑星への移住など込められたテーマは重い。イラストがかわいいです。こういうシリーズもっと欲しい!

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2021/07/24

1話が短いことから小学校1年生も読みやすい 小説。 1日1話読むことにより、小説に興味を持ちやすい お話が、沢山詰まっています。 初めて小説を読む人にぴったり‼️‼️

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2020/08/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

宇宙人が子どもに会いにいく話です。 ある日、「よしお」くんと言う2歳になる男の子がほんもののロボットに会いたいと言い、よしおくんのお父さんが「友達の学者のところに行ってそのロボットを借りてきてあげる」と約束をして、よしおくんが次の朝に起きたらロボットがいてたくさん遊んで最後によしおくんが子守歌で寝た後ロボットからお父さんが出て来たから面白かったです。

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2015/11/27

小学校の教科書に星新一「おみやげ」とともに表題作が載っていたと記憶している。今は載っていないのかな。 こんなのも教科書に載るのか、とメカラウロコだった。 堅苦しいのばっかり載せるから本を読まなくなるのかな?と、そんな単純なことでもないか。

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2015/02/13

何十年かぶりの小松左京。物事を裏側から見てみることの楽しさや重要性を思い出させてくれた。 "人類の未来=子どもたち" この短編集の中に何度も出てくる。作者の願いが伝わってくる良書。

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2013/06/18

10ページ足らずの短編が25編の子供向けのSF本で、 全部で187ページ。 解説の最後のページをコピーすると 小松左京が見ている地球と人類は、ドンナなものなのか? 曰く、 「直径数百億光年の宇宙の中に、 直径十万光年の銀河星雲の端っこにある、 直径百四十万キロほどの太陽から一億数...

10ページ足らずの短編が25編の子供向けのSF本で、 全部で187ページ。 解説の最後のページをコピーすると 小松左京が見ている地球と人類は、ドンナなものなのか? 曰く、 「直径数百億光年の宇宙の中に、 直径十万光年の銀河星雲の端っこにある、 直径百四十万キロほどの太陽から一億数千キロ離れて回っている、 直径一万二千キロほどの岩石質の惑星。 その惑星の上では三十億年ほど前に海中で生命が発生し、 二十七億年ほど後に陸に這い上がる生物がうまれ、 さらに二億年経った今から六千万年前に哺乳類が発生し、 それから五千九百年ほどたった百万年ほど前にやっと人間の祖先がうまれ、 今の人間が現れたのはわずか五万年前の事にすぎない。 その人類がここ一世紀ほどで四十億に膨れ上がり、直径壱万二千キロの 星の表面の三分の一しかない陸地の僅かな平野部で縄張り争いして、 軽蔑したりケンカしたり恨んで殺したりイジメたり馬鹿騒ぎしたり 自殺したり屋台で呑んだくれたり・・・。 そんな人間が今や月や宇宙に行ったりして、暗黒の空から眺めた空間に 浮かぶ直径壱万二千キロの小さな星のことを想像して見てください。 仮に一万年を一ミリで表すと五十万年の地球の歴史は、五百メートルになる。 一番今に近い氷河期が終わって今の文明が開花し始める時期は、 五百メートルの最後の一ミリの間に起こったことなのです。 そんな大きなスケールに感動することは、 富だの権力だのプライドだの言ったくだらない些事を超えて、 新しい地平を展望させる動機とならないでしょうか? と小松左京さんは言っているそうです。

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2010/06/04

この本の中の「地球をみてきた人」は、小学生の頃に教科書で読んだことがあり、おぼろげな記憶の中を探し続け、ようやく見つけることが出来ました。憧れは色褪せることはなく、今尚、そっと優しく諭してくれるような物語でした。

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2010/03/16

小学生の頃、サンタクロースが枕元に置いていったSFジュブナイル。 今は手元にないのでレビューできないが、当時この本を読んで結構の衝撃を受けたような記憶がある。 そしてこれがきっかけで読書大好き少年になった。

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