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世界文学のフロンティア(2) の商品レビュー

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2016/09/13

2013/05/27-2013/05/31 星3 東大駒場図書館KOMEDコーナーにあった本。 (なぜGENKI BOOKSじゃないのか疑問……。まあ先生が推薦なさったから、だろうけど) 「愛」というテーマに関しての短編小説(及び、1つだけ詩)を収録した本。 第一章は編者の一...

2013/05/27-2013/05/31 星3 東大駒場図書館KOMEDコーナーにあった本。 (なぜGENKI BOOKSじゃないのか疑問……。まあ先生が推薦なさったから、だろうけど) 「愛」というテーマに関しての短編小説(及び、1つだけ詩)を収録した本。 第一章は編者の一人が書いた説明文で、そこから作品が12編続く。説明文を除いて全て洋物の翻訳なわけだが、その原語がスペイン語、ロシア語、イディッシュ語、クロアチア語、ポーランド語、英語、標準中国語、とさすが「世界文学のフロンティア」と言うだけはある。 これは僕の好みなのだが、いかにも"純文学"ぶってる中に唐突に生々しい性描写を加えてみたり、あるいは全体的に性描写にしてみたりするのは、僕は好かない。 だから、この12編のうちのほとんどがそういうものであったことに落胆した。僕にはまだどうも、「何かを表現するための性描写」の必要性が理解できない。 あと、第一章の内容がこの本の中で一番納得できなかった。仮定というか、推測が多すぎて飲み込めなかった。 節々はグッときた作品もあったので、少し残念。 以下目次。 『愛から出発するために』 沼野充義 『波と暮らして』 オクタビオ・パス 『これは愛じゃない』 セルゲイ・ドヴラートフ 『幻影』 アイザック・バシェヴィス・シンガー 『君の登場人物を貸してくれ』 ドゥブラフカ・ウグレシッチ 『ねずみ』 ヴィトルド・ゴンブロヴィッチ 『野外の一日』 ジェイン・ボウルズ 『愛 1944/なんてすてき』 タデウシュ・ルジェヴィッチ 『私がイエス様とポーチに座っていると風が吹いてキモノの胸元が開き、イエス様が私の乳房を御覧になった日のこと』 グロリア・サワイ 『色陽』 李昂 『愛』 ウラジーミル・ソローキン 『男たちの街』 ベス・ヌジェント 『詩としてのセックス』 ジャネット・ウィンターソン 引用したのは『男たちの街』内の一節。 気に入った作品は『波と暮らして』『これは愛じゃない』の2作。

Posted byブクログ