さつき断景 の商品レビュー
地下鉄サリン事件以降…
地下鉄サリン事件以降の、1995年から2000年の5月1日を定点観測したクロニクル小説。実験的な小説で考えさせられることが多かったが、ファンの一人としては面白さはいまいちかな。
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3人の平凡な主人公の…
3人の平凡な主人公の、1995年から2000年の6年間の5月1日だけを、縦に並べて、描いたちょっと変わった構成のクロニクル小説。(五月=さつき)(断景=作者の造語で、5月1日の情景だけを断面的に描くといった意味らしい)一瞬、「この時の自分は・・・」と考えてしまう小説だが、実際、日...
3人の平凡な主人公の、1995年から2000年の6年間の5月1日だけを、縦に並べて、描いたちょっと変わった構成のクロニクル小説。(五月=さつき)(断景=作者の造語で、5月1日の情景だけを断面的に描くといった意味らしい)一瞬、「この時の自分は・・・」と考えてしまう小説だが、実際、日記を付けていないオレは、何も思い出せなかった。
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うーん、面白くはない…
うーん、面白くはない。他の方のレビューにもありますが、実験的な小説という言い方が合ってると思います。これも重松作品なのかと思ってしまった。
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定点観測カメラを三つ用意して、3人の主人公らの各人生における5、6年間を俯瞰し、毎年五月にフォーカスした記録映像を再生しているかのような、上手い例えかはわからないが他人の定期健康診断結果を眺めているみたいな小説。 タイトルの『断景』は辞書に載っていない言葉だという(p268 著...
定点観測カメラを三つ用意して、3人の主人公らの各人生における5、6年間を俯瞰し、毎年五月にフォーカスした記録映像を再生しているかのような、上手い例えかはわからないが他人の定期健康診断結果を眺めているみたいな小説。 タイトルの『断景』は辞書に載っていない言葉だという(p268 著者による文庫版あとがき参照)。 記録期間としては1995〜2000年まで。 3人の主人公はいずれも男性だが年齢はバラバラで、 ①タカユキ 15歳〜 ②ヤマグチさん 35歳〜 ③アサダ氏 58歳〜 という感じでそれぞれのエピソード再生が始まる。 かなり小刻みなカメラ切り替えが発生する為に読み始めは物語に入り込みづらかったが、慣れと、私自身も実際に少年期を過ごした時代であるがゆえに、実際感を持って読めた事で腑に落ちるというか、もしや知り合いのお兄さん・おじさんの思い出話を聞いているのでは?という妙なフィット感が心地良かった。 冒頭初っ端から95年3月に発生した地下鉄サリン事件だったり、その直前1月に発生した阪神淡路大震災であったりを皮切りに99年の東海村JCO臨界事故や数多の衝撃的な少年犯罪やらノストラダムスの終末思想などの不安定な社会情勢がかなりダイレクトに物語られる。 そういった’社会’という大きな流れのなかの粒ひとつ、人ひとりの人生においても微細な揺れは絶え間なく起こっている。 進路・就職・恋愛・結婚・友人関係・家族関係・貯蓄・健康・将来への漠然とした不安等々、書き出しているだけでうんざりしてくるが、そうはいっても月日は巡り、冬の寒さを乗り越えた末に萌える緑の「ささやかな始まり」(p215)の季節がやって来るのである。 涙で目が霞むとか、胸が打ち震えるとか、そういった訳では正直ないのだけれども、なんとも言えず’この頃’がとても良く伝わって来た作品。 であると共に、年頃の娘を持った父親の悩みとか、人生の秋を迎え妻を喪った男が台所で呷るウーロン酎とか、16歳男子が陥りがちな迷走とか、それは今もなお変わらないのだなあ…と。 1刷 2022.6.4
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上に書いたように三人の主人公の5月1日を定点観測するという、チョット変わった手法で描かれた作品です。 3つの独立した話が、次々に現れるのですが、配分の美味さでしょう、さほど混乱することなく読み通せます。三人の主人公が年々変化していく様子が美味く描かれています。 この作品の場合...
上に書いたように三人の主人公の5月1日を定点観測するという、チョット変わった手法で描かれた作品です。 3つの独立した話が、次々に現れるのですが、配分の美味さでしょう、さほど混乱することなく読み通せます。三人の主人公が年々変化していく様子が美味く描かれています。 この作品の場合、多少の波風はあるものの、幸せに向かう方向で進んでいきます。そのために読後感の爽やかな作品になっています。家族の作家・重松清の面目躍如と言えるかもしれません。
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1995年から2000年を駆け抜けた、主に3人のストーリー。 娘の結婚を控えたアサダ氏 地下鉄サリン事件にニアミスしたヤマグチさん 阪神淡路大震災にボランティアで参加したタカユキ 1年ごとの5月1日を舞台に、その年の懐かしい出来事と共に淡々と話が続きます。 タカユキと私は多...
1995年から2000年を駆け抜けた、主に3人のストーリー。 娘の結婚を控えたアサダ氏 地下鉄サリン事件にニアミスしたヤマグチさん 阪神淡路大震災にボランティアで参加したタカユキ 1年ごとの5月1日を舞台に、その年の懐かしい出来事と共に淡々と話が続きます。 タカユキと私は多分同じ歳くらいだね。 時代背景から考えて。 結局何が言いたいのか…難しい内容だった。 何が起きても、毎年5月1日は必ず来るということですね。 最近「星に願いを」という題名に変えて、文庫本が出てました。 新作だと思って間違って買った私です。 だから再度読み直しました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件のあった1995年から2000年までの背景をベースに、3人の男たちの6年間の5月1日を描いた作品。3人にまつわる日常風景の描写は、『ビタミンF』で味わったような気怠い(リアリティーがあるという意味で)雰囲気がある。視点としては斬新に思えるが、そこへのこだわりのせいか、この形式で書いたことによる相乗効果は薄めな気がした。心理描写はなかなか面白いが、あえてこの時代背景である意味は?、この定点観測的な書き方である意味は?、と考えると私にはピンとこなかった。読む作品というよりは見る作品なのかなぁ、とか何とか。今から読むと、なかなか鋭い指摘もある。原発の事故への懸念とか、モーニング娘。で生き残るのは矢口だとか…
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いろいろな人の、5月1日です。人それぞれに歴史があって、少しずつ人によっては劇的に変わっていく。僕もいろいろあったなと思いました。
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様々な家族にスポットを当て、その『さつき』(=5月)の過ごし方を1年ごとに見ていく少し風変わりな作品。テーマはやはり『家族』と『現代社会』なのだけれど、正直あまり印象に残る話ではなかった。登場家族が多くて若干ポイントがブレたのかもしれない。
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