1985年 の商品レビュー
プラザ合意、NTT…
プラザ合意、NTTの誕生、つくば博、阪神タイガースの優勝・・・と、1985年は話題に事欠かない面白い年だった。あのときこうすべきだったという議論ではなく、純粋に回顧する内容。1985年の記憶がある人は、懐かしい「あの頃」がよみがえり、楽しめる。
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『1985年』。。。題名だけを見ると、ジョージ・オーウェルのディストピア小説『一九八四年』を思い出してしまうが、本書は、まさに“1985年”という年の出来事を回顧したノンフィクションである。 著者の吉崎達彦は1960年生まれで、双日総合研究所副所長(当時)。本書の発行は2005年...
『1985年』。。。題名だけを見ると、ジョージ・オーウェルのディストピア小説『一九八四年』を思い出してしまうが、本書は、まさに“1985年”という年の出来事を回顧したノンフィクションである。 著者の吉崎達彦は1960年生まれで、双日総合研究所副所長(当時)。本書の発行は2005年である。 私は、1985年当時、地方都市から東京に出てきて、田中康夫氏の『なんとなく、クリスタル』(1980年に発表され、80年代の都会の若者のライフスタイルに大きな影響を与えたと思うのだが、本書には一切登場しない)などを読みながら、大学生活を謳歌していた。 今にして思うと、1985年は、著者が冒頭で語っているように、日本にとって1945年の終戦に始まった40年に亘る「上り坂」のピークの年であり(80年代後半に訪れたバブル期は、その後に咲いたあだ花のようなものであった)、それを象徴するかのように、プラザ合意(1ドル=240円台だった円相場が、その後3年かけて120円台まで上昇した)、ゴルバチョフの登場(1989年にベルリンの壁が崩壊し、東西冷戦を終結させることになる)、科学万博-つくば’85の開催、電電公社の民営化・NTTの誕生、ファミコンのスーパーマリオブラザーズの発売、ミノルタα‐7000の登場、CDプレーヤーの普及、ハーゲンダッツの流行、美味しんぼのヒット、ドラマ『金曜日の妻たちへⅢ』と小林明子の主題歌「恋におちて」のヒット、阪神タイガースの21年振りの優勝などの出来事があったのだ。(日航機の御巣鷹山への墜落事故も本年) 本書で著者は、それらの出来事の歴史的な意義や反省などには全く言及していない。 しかし、最後にこう言うのだ。「人は、無性に過去を懐かしみたくなることがある。どうでもいいこと、忘れていて当たり前のことが、妙にいとおしく思えるものだ。無理もない。未来などというあやふやなものに比べれば、過去ははるかに確かである。それが楽しい記憶であったとすればなおさらである。1985年は、日本人にとってかなりいい年であったように思える。だとしたら、そんな記憶を持つわれわれは、きっと幸福であるはずだ。思うに懐かしむことのできる時代を持つことは、人として最高のぜいたくではないだろうか。」 同感と言わざるを得まい。 (2018年9月了)
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阪神優勝。ファミコン、金妻、ひょうきん族。レーガンとゴルビー。ブレードランナー。パソコン通信、美味しんぼ。全く印象のないつくば博。御巣鷹山。あだ花だったのだろうか。ただし、超高齢化の進展を政府が認識していたらしい。それなら、無為無策のまま推移した、以降の自民党政権担当者は、その舵取りの責任をどう取ってくれるのか?
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大学を卒業し、就職したのが1984年(昭和59年)だった。 1985年は社会人2年目で、東京でヒトル暮らし。仕事の面白さも少しは分かるようになってきた頃か。 あんなこともあった、こんなこともあったと色々思い出す。 一番印象的なのは、やはり「オレたちひょうきん族」か。 (す...
大学を卒業し、就職したのが1984年(昭和59年)だった。 1985年は社会人2年目で、東京でヒトル暮らし。仕事の面白さも少しは分かるようになってきた頃か。 あんなこともあった、こんなこともあったと色々思い出す。 一番印象的なのは、やはり「オレたちひょうきん族」か。 (すいません、レビューになっていなくて・・・)
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「1985年」という一年を政治・経済・世界・技術・消費・社会・事件というカテゴリーでそれぞれのトピックを中心にその時代の空気を伝える本書。 本の内容紹介では「右肩上がりの発展を続ける戦後日本がたどり着いた「坂の上の雲」。それが1985年という年だった。プラザ合意、米ソ首脳会談、N...
「1985年」という一年を政治・経済・世界・技術・消費・社会・事件というカテゴリーでそれぞれのトピックを中心にその時代の空気を伝える本書。 本の内容紹介では「右肩上がりの発展を続ける戦後日本がたどり着いた「坂の上の雲」。それが1985年という年だった。プラザ合意、米ソ首脳会談、NTTの誕生……この年を境に日本と世界は確実に姿を変えていく。」とあるが、1985年、この年のボクはこれまでの男女共学のバラ色の学園生活から男子校黒一色の学ランの軍団の違和感に、自らおバカなことして現実逃避を図るしか己の理性を保てない世界に属していたのだ。 そんな85年は21世紀はまだまだ未来の夢に満ちあふれた世界であり、つくば科学博はたしかに未来にあこがれハァ〜ハァ〜している田舎の高校生にはそらぁ〜まぶしい世界だったことを久々に思いだしたのである。あまりにハァ〜ハァ〜しすぎて3回訪れた記憶がある。 そんな現世から乖離したおバカな高校生であっても、本書を読み進めるとあぁ〜たしかにそういうこともあったよな、本当は大変な時代に生きていたのね。そんな時代に育てて頂いた御尊父様ご母堂様に感謝感謝と頭を垂れる一冊である。
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自分用キーワード (日本の国運における)40年周期説 空白の10年 全米自動車労組(1983)(日本車が輸入された事で職を失い、ハンマーで日本車を叩き壊した) 輸入品生かしてわが家も国際化 前川レポート アジアの虎 87年10月(ブラックマンデー) 地上げ屋(バブル期) 総理府...
自分用キーワード (日本の国運における)40年周期説 空白の10年 全米自動車労組(1983)(日本車が輸入された事で職を失い、ハンマーで日本車を叩き壊した) 輸入品生かしてわが家も国際化 前川レポート アジアの虎 87年10月(ブラックマンデー) 地上げ屋(バブル期) 総理府『国民生活に関する世論調査(1985)』(国民の半数が自分達を中流であると認識し、満足した生活を送っていると回答。但し、朝日新聞はアンケートに寄せられた「中流のイメージ」を述べた後で同様の質問をしたところ、自分が中流であると回答したのは23%となった。) マル金・マルビ 豊田商事事件 渡辺淳一(時代に応じて作品の雰囲気だけでなく、登場人物も歳をとっていく) ウィリアム・ギブソン(サイバーパンクというSFのジャンルを切り開いた) つくば万博 谷間の世代 カエルコール おいしい生活(生活していく上で必要なものは揃い、生活を味わうしかないという、消費の新局面を描き、おいしいと感じる物を提供していこうというキャッチコピー) 恋におちて~Fall in love~ 御巣鷹山(日航ジャンボ機墜落事件) 森下玲子(前事件の生存者)「暁の里」 三光汽船の倒産 ランディ・バース(阪神を支えた選手。王貞治の記録を塗り替えるかと思われたが、四球攻めにあってしまった)
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エコノミストである著者による一冊。 今から約30年前(本書発行だと約20年前)である1985年の世の中を振り返る。 政治、経済、世界、技術、消費、社会、事件、と章を分け、それぞれどのような出来事があったかが書かれている。 例えば、プラザ合意、ゴルバチョフ、ファミコン、日航機墜落、...
エコノミストである著者による一冊。 今から約30年前(本書発行だと約20年前)である1985年の世の中を振り返る。 政治、経済、世界、技術、消費、社会、事件、と章を分け、それぞれどのような出来事があったかが書かれている。 例えば、プラザ合意、ゴルバチョフ、ファミコン、日航機墜落、NTT発足、など。 著者自身の郷愁を挟みつつ当時をありのままに示した内容と感じた。各章での話題はきっちり分かれており、ありがちな、世の中全体に単一の軸を見出そうといった書かれ方はない。1985年を「解き明かす」本ではなく「振り返る」本である。 1985年は、高度経済成長から一息を付き、バブルを迎えようという狭間にある1年。私自身は物心が付くか付かないかの年齢であり、具体的な記憶や思い出はなかったものの、本書の締めにある「やっぱりいい時代だった」という言葉には同意を感じることができた。
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自分が生まれた80年代とはどんな時代であったのか。そんな興味で手に取った一冊。 丁度この頃はプラザ合意もあって急速に円高が進み、バブル景気に浮足立つ頃なんだけれど……このご時世にあって、「超」円高にある日本(もっとも、ドルやユーロが勝手に崩れていっただけなんだけれども)。無駄な公...
自分が生まれた80年代とはどんな時代であったのか。そんな興味で手に取った一冊。 丁度この頃はプラザ合意もあって急速に円高が進み、バブル景気に浮足立つ頃なんだけれど……このご時世にあって、「超」円高にある日本(もっとも、ドルやユーロが勝手に崩れていっただけなんだけれども)。無駄な公共事業はナンセンスだけれど、必要な整備や投資、債務の返済……とか、嘆くだけじゃなくて、うまく円高を利用しようって考えにはならないのだろうか、なんてことも考えさせられた。 ちなみに『1●84』と取り間違えたとか、まさかそんな理由で読むことになったわけではありませんよ、念のため(笑)
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[ 内容 ] 右肩上がりの発展を続ける戦後日本がたどり着いた「坂の上の雲」。 それが1985年という年だった。 プラザ合意、米ソ首脳会談、NTTの誕生…この年を境に日本と世界は確実に姿を変えていく。 阪神優勝、日航機墜落事故を始め、忘れがたい出来事もたくさんあった。 「過去」と言...
[ 内容 ] 右肩上がりの発展を続ける戦後日本がたどり着いた「坂の上の雲」。 それが1985年という年だった。 プラザ合意、米ソ首脳会談、NTTの誕生…この年を境に日本と世界は確実に姿を変えていく。 阪神優勝、日航機墜落事故を始め、忘れがたい出来事もたくさんあった。 「過去」と言い切るには新しく、「現在」と言うには時間が経ちすぎた時代の記憶は、妙に苦くて懐かしい。 愛惜の念と共に振り返る、「あの頃」の姿。 [ 目次 ] 第1章 政治-中曽根政治とプラザ合意 第2章 経済-いまだ眩しき「午後2時の太陽」 第3章 世界-レーガンとゴルバチョフの出会い 第4章 技術-つくば博とニューメディア 第5章 消費-「おいしい生活」が始まった 第6章 社会-『金妻』と『ひょうきん族』の時代 第7章 事件-3つのサプライズ [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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戦後日本のたどりついた「坂の上の雲」が1985年という年だったとする。プラザ合意、ゴルバチョフの登場、米ソ首脳会談、田中角栄脳梗塞、つくば博、スーパーマリオ、NTTの誕生、全員集合の終了、ニュースステーションの開始、阪神優勝、日航機御巣鷹山墜落・・・・と、確かにおおっ、こんなこと...
戦後日本のたどりついた「坂の上の雲」が1985年という年だったとする。プラザ合意、ゴルバチョフの登場、米ソ首脳会談、田中角栄脳梗塞、つくば博、スーパーマリオ、NTTの誕生、全員集合の終了、ニュースステーションの開始、阪神優勝、日航機御巣鷹山墜落・・・・と、確かにおおっ、こんなことが、という出来事が起こっているのである。
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