基礎からわかるSOAサービス指向アーキテクチャ の商品レビュー
今や廃れているのかもしれないが、なんとなくもやもやしてよくわからんSOA。10年以上前に書かれた著書だが、当時の状況を理解できるとも思い、読んでみた。しかし、概念的にはなんとなくわかったような気がするが、実務上何を意味するのかと問われても、やっぱりよくわからん。 ・SOAの「...
今や廃れているのかもしれないが、なんとなくもやもやしてよくわからんSOA。10年以上前に書かれた著書だが、当時の状況を理解できるとも思い、読んでみた。しかし、概念的にはなんとなくわかったような気がするが、実務上何を意味するのかと問われても、やっぱりよくわからん。 ・SOAの「サービス」は、あるシステムの機能を別のシステムに「提供する」ことを意味している。 ・「提供する」とは、あるソフトウェアの機能を別のソフトウェアから「呼び出す」ということ。 ・ただし、ここでいう呼び出すとは、(ログイン)画面を呼び出す、という意味ではない。 ・フラクタルとは、パターン計算によって得られる図形で、いくら拡大しても同じパターンが続くような図のこと。 ・XMLは、テキストを使って構造化データをシリアライズする方式。XMLは、インターネットのコンテンツからデータを分離し、構造化して再利用できるようにするという目的で生まれましたが、インターネットコンテンツとしてはあまり普及せず、代わりに多くのEDIやEAIのフォーマットに使われている。 ・Webサービスは、XMLやSOAPの知識も必要なく、言語の壁を越えてメソッドの呼び出しができることが重要な点。
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誤解の多い、非常に安易に使われがちな「SOA」という概念を、具体例を交えてわかりやすく、それでいて簡潔に説明されていました。全体的にとても分かりやすかったです。
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IBMソフトウェア・エバンジェリストの米持さんがSOAを解説する本です。 SOAは「アーキテクチャ」であり、ミドルウェアやフレームワークではなく、正確に言うとSOAを実現するミドルウェア群がさまざまなベンダーからリリースされることになります。 SOAがこれまでのEAI/EDIと...
IBMソフトウェア・エバンジェリストの米持さんがSOAを解説する本です。 SOAは「アーキテクチャ」であり、ミドルウェアやフレームワークではなく、正確に言うとSOAを実現するミドルウェア群がさまざまなベンダーからリリースされることになります。 SOAがこれまでのEAI/EDIと特に異なるのは「コンピュータ処理できる記述言語によって結合する」との説明は、これまで気付いていませんでした。 確かにXMLベースのSOAP,WSDL,UDDIなどがSOAを構成する重要要素ですからね。 しかし、SOAを採用してシステムがつながったとしても、システム間で値の意味が違ったりするんですよね。 これをセマンティクス・ギャップと呼ぶようですが、この呼び名は普及するのでしょうか。 インタフェース上はセマンティクス・ギャップが無いように定義する方法でいくべきか、セマンティクス・ギャップを初めから認めて技術でカバーできるのか。 ともかく、セマンティクス・ギャップを乗り越えないといけないですね。
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IBMの米持氏がSOAについて簡潔にわかりやすく説明して下さっています。いかにSOAを実現していくのか、どのような思考を持って設計を進めるべきかを理解する上で非常に役に立ちます。是非一度読んでいただきたい本です。
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システムの開発って、末端のエンジニアに至るまで、そのプロジェクトで使われる方法論を熟知していることが望ましいと思う。 その意味で、SOAって言われても、確かにいいんだけど、開発現場の実態から乖離しているように思えてならない。
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