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人類進化の700万年 の商品レビュー

3.8

28件のお客様レビュー

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自然人類学の最新の研…

自然人類学の最新の研究成果がわかりやすく説明されています。小・中学校時代に勉強した知識は随分と時代遅れになってしまったんだなぁと実感しました。目からウロコの話が満載なので、人類の進化に関心があればぜひ読んでみてください。

文庫OFF

2021/12/10

人類の進化について、著者によって少しずつ違う説明になっている部分があり、わからないことがたくさんある分野なのだなと思った。 その中でも共通している内容はおおよそ共通認識となっていると考えて捉えた。 700万年前から人類が進化して現代人になっていることを考えるとほんとうに感慨深...

人類の進化について、著者によって少しずつ違う説明になっている部分があり、わからないことがたくさんある分野なのだなと思った。 その中でも共通している内容はおおよそ共通認識となっていると考えて捉えた。 700万年前から人類が進化して現代人になっていることを考えるとほんとうに感慨深い。 新しく印象に残ったことは、他の人科のオラウータンやゴリラ、チンパンジーと違って、ヒトは一夫一妻になって、犬歯が退化したという説。 アラブ諸国で一夫多妻制をしていているという反論に対しても、現実には一夫多妻は富裕層のみで多くの人は一夫一妻であることを考えると、本能的には一夫一妻はヒトの本能なのだそうだ。 また、本書を通して、改めて適者生存が進化の本質なのだと感じた.

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2020/04/29

「人類進化」そのものに興味がなくても読んでみてほしい一冊。(実際、自分も課題のため) 社会の中で生活していると、国家や人種など、当然として存在している考え方から抜け出すのは、なかなか難しい。 しかし本書を読んで、また違う視点を得たような気がする。

Posted byブクログ

2018/10/23

人類700万年の進化の歴史の解説書であるが、この分野は一つの化石からすべての仮説がひっくり返ってしまう不安定さを内包するがゆえに、この本に書かれていることのどこまでが真実なのやら。とはいうものの、読んでいてアキが来ない。「直立二足歩行する動物は人類のみである(飛ぶように進化しなか...

人類700万年の進化の歴史の解説書であるが、この分野は一つの化石からすべての仮説がひっくり返ってしまう不安定さを内包するがゆえに、この本に書かれていることのどこまでが真実なのやら。とはいうものの、読んでいてアキが来ない。「直立二足歩行する動物は人類のみである(飛ぶように進化しなかった生物が爬虫類のみであることを考えるとこれはかなり稀有なこと)が、なぜ人類がそのような進化を遂げたのか」なんていうことに対する仮説が、10や20あること事態、この分野が本当に科学なのかどうか、それすら怪しい。怪しいから面白い。

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2018/10/10

人類はどこから来たのか?今のところ現生人類(ホモ・サピエンス)の歴史は700万となっているらしい。そんなことどうやって分かるのか?何を持って700万年なのか?化石って何?というような素朴な疑問に答えを用意してくれているのが本書。 著者は京大理学部卒の読売新聞記者だが、アウストラ...

人類はどこから来たのか?今のところ現生人類(ホモ・サピエンス)の歴史は700万となっているらしい。そんなことどうやって分かるのか?何を持って700万年なのか?化石って何?というような素朴な疑問に答えを用意してくれているのが本書。 著者は京大理学部卒の読売新聞記者だが、アウストラロピテクスだとか専門用語が多くて人類学は苦手だったという。そんな著者が、専門家に取材しながら最新の人類学を理解し、執筆当時(2005年)、何がどこまで分かっているのかということを分かりやすくまとめてくれています。専門家じゃなくて記者さんが理解した内容を分かりやすく紹介してあるので、一般読者にとってはとても読みやすい。どれが旧人でどれが原人だとかという”分類”なんていうものは、人類学という学問の世界の人情が絡んでいたりするという解説も面白い。 人類史自体の本筋とはとりあえず関係ない年代測定だとか、研究手法に関する説明も終盤にまとめられていて理解が進みます。進化というものが何に導かれるのかということも考えさせられる。何か目的をもって人類が進化してきたように語られるけど、環境の変化によって生き残ってきた種がたまたま我々ということかもしれない。進化というよりむしろ退化してかもしれないというのも面白い。現生人類の起源がアフリカの一人の女性だ、というのは聞いたことがったけど、それがどのような研究で証明されたのかも分かりやすく説明されていて勉強になった。

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2018/06/24

2005年発行なので、少し古いが学者さんではなく、読売新聞の記者上がりの方が説明しているので分かりやすい。 1〜3章で、類人猿から新人までのアフリカで生まれたヒトが世界に拡散していく様子を説明している。 4章では日本列島のヒトの問題、5章では年代測定法の功績と限界、6章では遺...

2005年発行なので、少し古いが学者さんではなく、読売新聞の記者上がりの方が説明しているので分かりやすい。 1〜3章で、類人猿から新人までのアフリカで生まれたヒトが世界に拡散していく様子を説明している。 4章では日本列島のヒトの問題、5章では年代測定法の功績と限界、6章では遺伝子から考えることができることを紹介している。 古さなどは問題はあるが、人類学全体を掴むには悪くない本だと思う。

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2018/05/09

人類進化の歴史を、研究者ではなく、サイエンスライターがまとめた本。 なんというか、公平感がって、読みやすかった。 有力者誕生のメカニズムとして「宴会説」なるものがしょうかいされてるが、一見おかしみがあるが、よく考えるとそうかも?とおもわせる。 チンパンジーと人間では染色体の...

人類進化の歴史を、研究者ではなく、サイエンスライターがまとめた本。 なんというか、公平感がって、読みやすかった。 有力者誕生のメカニズムとして「宴会説」なるものがしょうかいされてるが、一見おかしみがあるが、よく考えるとそうかも?とおもわせる。 チンパンジーと人間では染色体の本数が違う(チンパンジーのとある2本の遺伝子がつながって、人間では1本になっている遺伝子がある) 普通に考えると、こういう遺伝子変形って生殖不能だと思うけど、どうやって進化するんだっけ? 「大学生物学の教科書」に書いてあったかなぁ? ちなみにボクは手斧と犬が現生人類を無敵にした説かな?

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2018/04/27

この書籍は、出版される年まで判る「人類史」です。 前半で大まかな人類史を。後半では人類行動史や仲間の区別など開設されています。

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2016/01/11

我々は如何に類人猿から進化してきたのかを、最新の研究、分析をもとに分かり易く解説している。 30余年前の私が学生だった頃の教科書にも、北京原人、ジャワ原人、ネアンデルタール人、クロマニョン人等の名前は載っていたものの、彼らと今を生きる人類との関係については明確な記述はなかったよう...

我々は如何に類人猿から進化してきたのかを、最新の研究、分析をもとに分かり易く解説している。 30余年前の私が学生だった頃の教科書にも、北京原人、ジャワ原人、ネアンデルタール人、クロマニョン人等の名前は載っていたものの、彼らと今を生きる人類との関係については明確な記述はなかったように思う。 しかし、その後、炭素やカリウムの放射性物質を利用した年代測定法や遺伝子の研究の進歩により、様々なことが判明してきた。 その中でも最も注目されるのは、現生人類は、各地の原人が夫々進化を遂げた(他地域進化説)のではなく、アフリカで生まれて世界に広まった(アフリカ単一起源説)ということだろう。遺伝子の研究は、「世界中に住む現在の人類の祖先は、約20万年前にアフリカで生きていた一人の女性に行きつく」ことさえ明らかにした。つまり、北京原人やジャワ原人は、現生人類の祖先と同時期に生存はしていたものの、後に絶滅してしまったし、ネアンデルタール人にしても、現生人類のクロマニョン人との交流の痕跡が確認されているが、現代に子孫を残すことはなかったのである。 700百万年前に分れた人間とチンパンジーの遺伝子情報の違いは1%余りだが、その僅かな遺伝子情報の違いにより、人間はこれだけ特殊な存在となっている。人類は今後どのように(生物学的に)進化するのか、考えずにはいられない。 (2011年3月了)

Posted byブクログ

2015/05/14

石器の発明は食生活の質を格段に上げただけではなく、 脳の増大に向けての扉を開く鍵だったのではないか? という説は目からウロコだった。 脳が大きくなり骨格も変化し、それに伴って生活様式も変わり、 現代人らしい心が芽生え、コミュニティーが出来る進化の過程が 平易な言葉で紐解かれる。

Posted byブクログ