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戦場の現在 の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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本当は兵隊になりたか…

本当は兵隊になりたかったけれど、どうもうまく行かずに兵隊になれず、次善の策で戦場カメラマンになったという著者による、現代戦の戦場のありかたについての報告。米ソ代理戦争であった中米諸国の戦い、イラク戦争、湾岸戦争、ユーゴ紛争、チェチェン内戦... 様々な戦争をフリーの戦場カメラマン...

本当は兵隊になりたかったけれど、どうもうまく行かずに兵隊になれず、次善の策で戦場カメラマンになったという著者による、現代戦の戦場のありかたについての報告。米ソ代理戦争であった中米諸国の戦い、イラク戦争、湾岸戦争、ユーゴ紛争、チェチェン内戦... 様々な戦争をフリーの戦場カメラマンとして、時には官憲の目をごまかしたり、拘留されて絶体絶命だったりした経験が記されている。「戦闘における犠牲者数は常に誇張される」「分かり切った負け戦で奮戦する兵隊は少ない」とかユーゴ紛争における欧米

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2018/11/29

01 戦場の音と風景 02 チェチェン・ゲリラとともに 03 戦争は「激しかった」と誇張される 04 メディアが戦況を変える 05 諜報機関との闘い 06 近代戦の現実 著者:加藤健二郎(1961-、ジャーナリスト)

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2010/10/14

湾岸戦争やアフガン、セルビア紛争など、ここ20年ぐらいの戦地取材記。戦場ってやっぱり過酷だ。機関銃の弾におびえ、狙撃手におびえ、地雷を避ける嗅覚が必要。けど、戦地に身を置きたいという著者の気持ちは分かる気がする。 でも、頭が回らないと生き残れない。いや、生き残るために臨機応変が...

湾岸戦争やアフガン、セルビア紛争など、ここ20年ぐらいの戦地取材記。戦場ってやっぱり過酷だ。機関銃の弾におびえ、狙撃手におびえ、地雷を避ける嗅覚が必要。けど、戦地に身を置きたいという著者の気持ちは分かる気がする。 でも、頭が回らないと生き残れない。いや、生き残るために臨機応変がきくのか? ここに書かれているのは貴重な体験談で、特に諜報機関との戦いやメディア論は一読の価値がある。

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2010/09/26

実際に戦場に身を置いた人間の素直な気持ちが表れている。私も紛争地に行ったことが少しだがある。しかし実際は目に見える状態でドンパチやっていることは無く、人権侵害だのなんだのと言われる中でも笑顔で暮らしていた。もちろん、恐ろしい一面も見たが。戦争は悲惨で最悪なモノであることにはかわり...

実際に戦場に身を置いた人間の素直な気持ちが表れている。私も紛争地に行ったことが少しだがある。しかし実際は目に見える状態でドンパチやっていることは無く、人権侵害だのなんだのと言われる中でも笑顔で暮らしていた。もちろん、恐ろしい一面も見たが。戦争は悲惨で最悪なモノであることにはかわりないが、現場の本当の状況を知らなければ有効な解決策も出てこないのではないだろうか。戦争の悲惨さだけでなく、その地の人々の望むことや生活を知ることができる希有な一冊。しかし、著者は本当に戦争の現在を伝えることに留まってしまっているのが少し残念だった。

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2014/10/26

[ 内容 ] 世界各地で繰り広げられる戦争や紛争。 テレビなどのメディアを通じて、私たちはそれを見ている。 しかしそれは本当の戦争の光景ではない。 弾が飛び交い、爆弾が降り、諜報機関が暗躍し、地雷が敷設された戦場の現実とは、果たしてどのようなものなのか―。 戦争の現実を知るために...

[ 内容 ] 世界各地で繰り広げられる戦争や紛争。 テレビなどのメディアを通じて、私たちはそれを見ている。 しかしそれは本当の戦争の光景ではない。 弾が飛び交い、爆弾が降り、諜報機関が暗躍し、地雷が敷設された戦場の現実とは、果たしてどのようなものなのか―。 戦争の現実を知るためには、ゲリラや兵士たちと行動を共にし、戦場を自ら体験するしかない―。 十五年以上もの間、チェチェンや旧ユーゴ、イラクをはじめ、中米、アフリカ、中東、旧東欧など世界各地の戦場を渡り歩き、さまざまな危険な状況に身をおいてきた戦場ジャーナリストが、現代における戦場の実態を描く。 [ 目次 ] 01 戦場の音と風景 02 チェチェン・ゲリラとともに 03 戦争は「激しかった」と誇張される 04 メディアが戦況を変える 05 諜報機関との闘い 06 近代戦の現実 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2010/05/05

幼い頃から戦争という行為に関心を持ち、 外人部隊への参加を志すもかなわず、遂には戦場ジャーナリストとなった著者による、世界各国の戦場の実際。 BBCやロイター、共同通信などに代表されるマスコミが、 いかに実際の戦場を恣意的に報道しているのかが推測できる内容。 善悪を一方的に決...

幼い頃から戦争という行為に関心を持ち、 外人部隊への参加を志すもかなわず、遂には戦場ジャーナリストとなった著者による、世界各国の戦場の実際。 BBCやロイター、共同通信などに代表されるマスコミが、 いかに実際の戦場を恣意的に報道しているのかが推測できる内容。 善悪を一方的に決めつけるマスコミの姿勢には注意したい。

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2009/10/04

戦争について考えていたことが、著者の実体験に基づく直感的記載と被り、実体験による後付ができた。 戦場のリアルについて、著者の実体験を記した本。 えてして宣伝に彩られる戦場のリアルを考えるにはいいと思われる。

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2009/10/07

 戦場ジャーナリストとしてニカラグア、チェチェン、コソボ、ボスニア、イラクなどを渡り歩いてきた著者が、現実の戦場はどんなものかを語る。  職業は後付けでとにかく戦場に行きたいという気持ちがまず第一だったと語る著者の姿勢は、下手な正義感を語るジャーナリストより潔くシンプルで、それ...

 戦場ジャーナリストとしてニカラグア、チェチェン、コソボ、ボスニア、イラクなどを渡り歩いてきた著者が、現実の戦場はどんなものかを語る。  職業は後付けでとにかく戦場に行きたいという気持ちがまず第一だったと語る著者の姿勢は、下手な正義感を語るジャーナリストより潔くシンプルで、それゆえ冷静な視線で戦争を語っている。  戦争に関わる全員の利害が一致して戦争報道が誇張されるという記述は非常に説得力があり、報道を見ながら感じていた私の疑問に応えてくれるものでもあった。  メディアを利用しコントロールすることの重要性がますます高まっているという指摘も興味深い。指摘事態は目新しいことではないが、報道される側と直に接した上で語られると、恐ろしいほど真実味がある。  ほとんどの人々は、報道によってしか戦場を知りえないが、その報道がコントロールされていることは今後常に意識する必要がある、と強く感じさせられた。

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2009/10/04

プレスカード無しで銃撃戦初取材。テロリストグループに同行取材。迫撃弾の下を走って逃げる。 著者は実にアクティブな戦場ジャーナリストだな、というのが第一印象。 しかし、書かれている内容も、十分注目に値する。イラク戦争の現地の様子などは、実に興味深い。メディアが情報を捏造する理由...

プレスカード無しで銃撃戦初取材。テロリストグループに同行取材。迫撃弾の下を走って逃げる。 著者は実にアクティブな戦場ジャーナリストだな、というのが第一印象。 しかし、書かれている内容も、十分注目に値する。イラク戦争の現地の様子などは、実に興味深い。メディアが情報を捏造する理由も、アメリカ、イラク、メディア、NGOの利害の一致がある。強制送還、拘束、尋問まで経験がある。 そんな著者が記した戦場の現在。学ぶべきものは多いだろう。

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